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久しぶりに読んだ「キッチン」*よしもとばななさん

よしもとばななさんが好きです。

どのくらい好きかというと、「よしもとばななさんが好き」と言った方には、絶対に話しかけようとロックオンするくらいです。無条件で仲良くなれる気がするから。

はじめて、作品に触れたのは14歳のころ。思春期真っ只中で、優等生の仮面で社会生活をやり過ごしていた私には、衝撃的な出逢いでした。それまでは、変な名前の方だなと思っていました(笑)

こんなに、好きとか嫌いとか、感情を全面に出して、文章を書いていいんだ!!

みたいな事に感動して、身体がぐおぉー、として、頭が飽和状態になりました。それからは、図書館に通いつめ同じ作者さんの本を読破するという、私にしては珍しい体験をした記憶があります。その後、学生時代はいつでも側にいて貰いました。エッセイもブログも拝見しました。働くようになってからは、思うように浸れず離れた期間もありましたが、離れて読み返すと、新しい発見がありました。いままで、雰囲気に浸っていただけで、文字が頭に入っていなかったのでは?と疑うこともざらで笑

キッチン、は受賞もしていて有名な作品です。今回久しぶりに読みました(一番好きなのは、アムリタ、という作品です。)。

ばななさんの作品は、死を扱うことも多いのに、暗さや重さではなく、不思議と癒しを与えてくれます。

キッチン、も故人への描写が多いのですが、感受性、というものへの癒しを貰いました。1人の空間にいたら、きっと泣いていたことでしょう。

あ、それから、食べ物の描写も素敵。夏バテして食欲がわかない、という方に読んでもらったら、いいかも。

好きだー!と言ってばかりになりそうなので、文庫版のあとがきを少しだけ引用させて頂いて終わりたいと思います。好きなものを冷静に感想書くのは難しい。。

今日も素敵な1日を。

感受性の強さからくる苦悩と孤独にはほとんどの耐えがたいくらいにきつい側面がある。それでも生きてさえいれば人生はよどみなくすすんでいき、きっとそれはさほど悪いことではないに違いない。もしも感じやすくても、それをうまく生かしておもしろおかしく生きていくのは不可能ではない。

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