夏のひかり

曹達水の中を泳いでいきたい。クラムボンは笑ったよ、クラムボンはぷかぷか笑ったよ。名前すら与えられず消えていく何かも刹那のうちに意味を見出そうとして乱反射する。生まれてくることも消えていくこともこの世では平等に祝祭なのだ。光の遊ぶ場所。
夏のひかりはダイヤモンドより眩しい。光は何よりも煌めいている。私たちは美しいものを箱に入れておこうとする。光はどこまでも遠くへ飛んでいく。私たちの見たものは幻かもしれない。美しいものは手の中には収まらない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?