見出し画像

教育 - 「日本と日本人への10の質問」

さて「日本と日本人への10の質問」、3つ目のお題は「教育」。「格差社会」、「働き方」ときて「教育」、なかなかに面白い舵の取り方だと思います。

■ 教育

教育問題が議論の俎上に載せられるとき、学校教育の面ばかりが批判されますが、学校教育が独立してあるわけではなく、根っこには家庭教育があるのです。

出典:「日本と日本人への10の質問」 / 『文藝春秋(2007年7月号)』収録

初見の2007年時点では「教育」と言うと「(当時1歳だった)自分の息子に対して」という観点から入っていったと思いますが、それは今でも変わらないかな、と、まぁ、4月で一区切りではありますが(大学生になったらあとはもう自由に頑張って!デス)。

また当時は「家庭教育」の重要さもとりあげられるようになってきていると感じたのも、なんとなく覚えています。「子は親の鏡」とも言いますし、家庭環境は重要なんだろうなぁとの点は今でも変わらずに。そういった意味では「学校教育が独立してあるわけではなく、根っこには家庭教育がある」とは肚落ちのする内容です。

一応、私自身も教員資格を持っていたりもするのですが、自分の時の教職課程の授業(1990年代後半)では「子供の個性を生かし、どうやって授業に興味を持たせるか!」なんて言われ方だったかなぁ、とはなんとなく。大学生の頃は「自分自身で考えさせれるように促す事が出来れば、自然と興味を持つようになるかな?」くらいに考えていた気もしますが、教員になる気持ちは薄かったので、だいぶうろ覚えです。

といいつつも、社会にはSE(システムエンジニア)として出たにもかかわらず、ここ10年位は生涯学習の場(前職の大学事務や今現在の生涯学習施設での雇われ館長)で働けている事には「教員資格」を持っていたことが少なからず影響しているとも思うので、何がどこでつながってくるのかは、まぁ、面白いものです(直接的なトリガーは311であったと思います)。

そんなこんなで今現在も一人、会社の別施設の新人さんの年間トレーナーみたいなことを職場でもしています。自分が「教える」立場の時に、まず気をつけているのは「自らの言葉で考えさせる」と言う点でしょうか。

「教育」とは文字通りに「教」えて「育」てることで、結果として一人前になってもらわないと困りますし、一人前になるってことは、過程・結果も含めての責任を自主的に持って動けるようになる事かな、とも思います。

そういった意味では、教える側は教わる側にとっての伴走者だよなぁ、はこの頃から漠然と考えてもいたのかな、とも。

といっても、会社の新人さんといいながらも、社会人としては対等の立場で、ある程度の共通項を前提として話が出来る対象の方への「教育」とは別に、まったくの一から、なんならモノの道理から教えていかないとならない「家庭での教育(子育て)」の場合はまた違ってくるのかな、と感じているのも事実です。

個性尊重は結構なことですが、ただしそれも、理(ことわり)を理解できる年頃になってからの話です。それまでは、問答無用の躾が必要。

出典:「日本と日本人への10の質問」 / 『文藝春秋(2007年7月号)』収録

日本人ならではの「お天道様が見てる」、「ダメなものはダメ」なんてことを、どう息子に伝えていったらよいのか、小さいうちから理詰めで縛り付けても反動が強くなるだけでしょうし、、なんて考えても、そうそう具体的な方法は思いつきませんでしたし、今でも明確な回答は見いだせていないです。

とりあえず考えたのは、家に置いておく「本」はある程度意識しておこうかなくらいでした。いわゆる「読書教育」と言えるほどに明確に定義づけていたわけではないですが、本棚の本が何かしらのきっかけになればいいな位での入り方だったなぁ、と今から思い返してみれば。

ちなみに、息子に一番最初に買った本は『はらぺこあおむし』でした。乳幼児の頃なので(よだれとかもあって)ボロボロになるまで読んでいた(というかカジっていた?)ような、、本人は覚えていないでしょうけど。

その後、迷路系やミッケ、トーマスやアンパンマン、しまじろう、童話などの各種絵本・DVD等を経ながら、漫画としては『ドラえもん』の「大全集」シリーズを、小学校に入った辺りから月1冊づつ本棚に追加していった覚えがあります、月刊のコロコロコミックスともあわせて。

あと、スポーツ系の漫画は意識的に置いておくようにしていて『SLAM DUNK』『弱虫ペダル』『switch』『ダービージョッキー』『オフサイド』『タッチ』『奈緒子』あたりはまだ手元にあります。その中でも『SLAM DUNK』は自然と手に取ってましたし、バスケも小学校から高校まで続けたので、やはり影響はでかかったのかなぁと、、映画もよかったです(大学でもサークルとかではやりたそうな感じです)。

この他、『ジョジョの奇妙な冒険』『ドラゴンボール』、『鋼の錬金術師』『ちはやふる』『銀の匙』『DEATH NOTE』『百姓貴族』『氷菓』『3月のライオン』『All You Need Is Kill』などは、気づいたら息子の部屋に移動していました(一部は屋根裏においてあったりもしたのですが、発掘してきたようです)。

それと(単行本を買って欲しかったのか)息子から勧められた『ブルーピリオド』『SPY×FAMILY』も並んでます、、あと『葬送のフリーレン』もだったかな。

そういえば、家内が実家から持ってきた『名探偵コナン』もずっと読んでいて、映画も毎年行ってます(両親に付き合ってくれたのは中学まででしたが)。その他『ONE PIECE』『BURN THE WITCH』『血界戦線』なども手に取っているような。『NARUTO』は自分で買いそろえているようですが、、大学に入ったら『BLEACH』を大人買いしそうな気もするので、もし買ってきたら読ませてもらおう。

また、ジャンルまでは確認していませんが、中学生くらいからは小説なども古本屋等でまとめ買いしているようで、何のかんのとジャンルを問わずに本を読む習慣がついているようでよかったな、と、大学に入れば自然と読書の幅(ジャンル)も広がっていくでしょうし、入口はなんでもいいよなぁ、、とも。

個人的には、漫画でも小説でもノンフィクションでも学術書でもラノベでも何でも、気の赴くままに雑食に乱読すればよいとのスタンスです、それでこそ浮かび上がってくるモノもあると思いますし。

そういや『空の境界』『ロード・エルメロイII世の事件簿』など、型月系にも食指が動いていた様子で、これらも息子の部屋に移動してました。あと『Fate/stay night』『月姫(リメイク版)』などのゲームもやっていたなぁ、、それと『Heaven's Feel』は一緒に見に行ったかな、2周目を観たいとか誘われて(私個人は『Unlimited Blade Works』の方が好みです)。

なんて感じだと、山田風太郎さんや隆慶一郎さん、菊地秀行さん、東野圭吾さん、エターナル・チャンピオン辺りはまだ残しておくかなぁ、、あと、スポーツ系が多いですが、各種ノンフィクションなども。

そんなこんなで、4月からは無事に都の西北の大学の学生になります(箱根駅伝ではライバル?になってしまいました)。本人の努力が一番の要因ですが、とりまく環境の一つとしてはあながち間違ってもいなかったのかな、とも思っています(学部の都合上、通学キャンパスは所沢の奥地になりましたけども)。

また理系なこともあるのか、研究内容次第では大学院も視野に入れているようです。あと英語を使う環境に身を置きたいのか留学も検討を等々も考えているようで、そういや息子(と学部は違いますが同じ大学の先輩)の従妹も1年間くらい海外留学していたなぁ、何にせよ、読書がなにかしらの糧になっていくよう願いたい所です。

といっても、推奨本の押し付けなんぞはしたくない(めんどくさい)ので、断捨離がてら家の本棚を文脈棚的に整理しておくのが落としどころかな、3月中になんとかしよう、、『ローマ人の物語』『MASTERキートン』『燃えよ剣』『深夜特急』『センゴク』辺りは並べておきたいかなぁ、、あ、江崎さんの『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』も必須かなぁ、なんて風に漠然と思いながら。

二十代までは何だってやれる。だから迷え
迷うにしても、何でも経験しながら迷うこと
未知のことでも何でもいいから、引きこもらずに全身で取り組むこと

出典:「日本と日本人への10の質問」 / 『文藝春秋(2007年7月号)』収録

「教育」についてはこんな感じで、さて次は「老い」ですか、、とりあえず、老眼の切り口からかな。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?