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感想『DUNE 砂の惑星 Part 2』:現実との相似、人類の成熟の停滞

ヴィルヌーヴ的aestheticを今回も堪能。いつまでも観ていたい。
前作よりもストーリーに動きがあり、次どうなるんだろうという期待感も高い。

ただどうしても、イスラエルによるパレスチナの民族浄化に重ね合わせてしまうところがあり、暗い気持ちになりもした。
中でも、ラッバーン・ハルコンネンが自らの権威を守ろうと、フレメンを「ネズミ」と呼び皆殺しを指示する様は、パレスチナの人々を獣と称し殺し続けるイスラエルのとある大臣とモロに被る。そしてこれよりは直接的ではないものの、皇帝に入れ知恵するベネ・ゲセリットも、武器や資金をイスラエルに提供し虐殺に加担するアメリカはじめ西欧諸国に重なる。

60年経っても争いや暴力の構造は変わっていないことに気づかされる。これを見たイスラエル支持者は何を思うのだろうか。


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