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文学フリマ東京

に行ってきました。私自身、開催前日まで当イベントの存在さえ存じ上げなかったのですが、たまたまTwitterで見かけて調べると、すごく魅力的だった。

名前の通り文学のフリーマーケット。なんと1000を超えるブースが出店するとのこと。公式サイトの検索フォームで「百合」と打ってみると、16ものヒット!

単純に1ブース1作として、16の百合を扱った文芸作品。2年前から百合にハマった自分は、現時点でラノベなど含め百合文芸タイトルを16作も知らない。(もっぱら漫画専門で読んでいるというのもあるが)これはすごい機会だと思う。

会場は東京流通センター。靴屋かな?とりあえず浜松町まで行き、そこからモノレールに乗った。

ふだん埼京線の沿線からほぼ出ないので、久々に降りる港区の空気に新鮮さを覚える。上京して最初のバイトはこの辺りでやっていた。ちょっと背伸びしたがるのは地方出身あるあるだと思うのですが、どうでしょう?

モノレールを利用するのはおそらく10数年ぶり。内部の構造を全く覚えていなかったので、おお…、となった。ところどころで車体が斜めに傾いてイカつい角度でコーナリングを攻めるので、これは子どもが好きなやつだなあと再認識。なにより景色がいい。東京にいてこれだけ水辺を感じられるのもなかなか無い。今日は素晴らしい陽気だった。陽の光を受けてキラキラと光る水面。ビル群に引けを取らないリフレクション。川の名前が分からない。

本文とは全然関係ない景色

ところで小さい頃にモノレールに乗ったのはどうしてだったろうと少し不思議に思った。当時は西東京の親戚を訪ねて東京に来ることが多く、こんな方面にはあまり来ていなかったからだ。すると「大井競馬場」が停車駅にあることに気づく。なるほど、父親に連れられて競馬を見に行っていたからか。ディープインパクトのラストランをこの目で見たことはちょっとした自慢(まあ、記憶にはほぼ残っていないのだが)。

競馬場の次が東京流通センター。ぞろぞろと客が降りていく。ほとんど空の箱になったモノレール。これ全員おんなじ目的地だったらキツイなあ…、という予感は的中する。というか、そうでもなきゃここでこんなにも人が降りることはなさそう。

フリマの開場は12時。私が着いたのは12時47分頃だった。駅を出て目の前が会場だったが、既に結構な列を作っていた。実は途中で腹が痛くなって地下鉄駅のトイレに駆け込んだりしていたので、それが仇となったような。とはいえ我慢していた方がマズいことになっていたとも思う。

会場の外と、中に入ってからとで合わせて30分は並ばなかったはず。音楽を聴いていたので正確には分からないけど、そこまで長くはなかった。

中に入る。

人の多さにビビる前に、急いで目当てのブースに向かう。『殺伐百合アンソロジー』のところ。520ページもあるとのことで、なんとしても手に入れたかった。無事にGET。

続いて事前に調べておいたものを中心に見て回る。

結果から述べるとこれらが今回の戦利品。大収穫。

あと、私の地元が舞台の小説アンソロとも偶然巡り会い、流石に購入。まあ一応伏せておきます、プライバシーの観点から…。

16ブースあったら16作買えるうんぬん言ってたけど、計7点ですね。でも満足ですわ。

良かったのは百合短歌と出会えたこと。購入作品で言うとこちら。

先ほども言ったように、私は百合に関してはコミカライズされたものをメインで摂取しています。世間のメインストリームもそうだと思います。でも、他にも色んな形があるんだよなあ…ということを教えてくれました。短歌のブースは他にもあり、尚更そう感じるところです。

ところで、私は百合モクで行きましたし、それで充分に良い時間を過ごせましたが、それはほんのほんの一部であって、そのほか本当に様々な作品がありました。

たまにメロブとか行くと、同人誌のコーナーに都内のおすすめカレー屋紹介とか、なんかニッチなものがあったりすると思うんですが、それが1000通りあるといった感じです。

あと大学のサークルやゼミの出店もあり、ええなあ楽しそうやなあ〜と思ったり。

初めての参加でしたが本当に良い機会だったと重ねて感じます。また近くで開催される際は絶対に行こうと思いますし、その他の即売会にも興味が出ました。

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文学フリマに行った日のうちにこの文章を書き始めたはずなのに、そこから3度目の週末を迎えてしまった。なぜ投稿していないのかよく分からない。書いている途中だと思い込んでいたのだが、そういうわけでもないようで。おそらくはあの日の自分が目にしたり聞いたり感じたものを確実に言語化できないことにもどかしさを感じて、一度寝かせようとしたのだろう。

湧き上がる感情を文章にし始めて途中で区切ると、もう同じようには続きを書けないことは何度も経験してるけど、こういう実際にどこかへ行ってきた系のものもそれは顕著なので、もっと勢いでパパっと書いて上げることを意識したいですね…。

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