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リモートでのチームふりかえりに`Shooting Star`をやってみた


こんにちわ。
メルカリでEngineer組織の組織開発などをしているtweeeetyです。

リモートワークが続き、オンラインでの業務をしばらく続けています。
オンライン業務での試行錯誤から知見が溜まってきました。

今回は、リモートでのチームふりかえりを`Shooting Star`という方法でやってみたnoteです。ちょうど公開日である今日は7/7 七夕ということでShooting Starみがありますね。(あまり関係ないけど)

ちなみに前回は、`ファン・ダン・ラーン(FDL)`と言うふりかえり方法について書きました。よかったら合わせてご覧ください。

以降、ふりかえりと`Shooting Star`について書いていきます。

1. 「ふりかえり」をなぜやるか

ファン・ダン・ラーン(FDL)のnoteでも記載していますが、
このnoteでも完結するように再掲します。

「ふりかえり」は、アジャイルプラクティスでいう"Retrospective"です。
なぜRetrospectiveをやるか、大事なことは以下2点です。

1. チームをもっとうまくできるようにする
2. 立ち止まって考える機会を作る

その結果として以下のような事が期待できます。

# チームの成長:
チームメンバーの関係性を深め、相互作用の質を高める

# プロセス改善:
少しでも改善し、やり方の質を高める

# 仕事の棚卸し:
やらなくて良い仕事を辞め、成果の質を高める

より詳しい詳細は以下のslideをご参考ください。

2. ふりかえり: Shooting Starとは

`なぜやるか`の期待値別にRetrospectiveには沢山の方法があります。

よく知られているものにKPTがあります。ご存知の方も多いのではないでしょうか。`Shooting Star`もRetrospectiveのひとつです。

KPTはKeep/Problem/Tryですが、
Shooting Starは大きく2つのボードを使います。

使用する2つのボード:
- weatherボード
- what things
- we shouldボード

 2.1. Shooting Starのボード説明

2つのボードの説明です。まずはイメージからご紹介を。
weatherボード:

画像1

what things we shouldボード:

画像2

ボードを見ると慣れた方はなんとなくわかるのではないでしょうか。
次に、2つのボードの具体的な説明です。

weatherボード:
各人がスプリントやプロジェクトを振り返り、どうだったかの総評を天気の絵で記載するボード

what things we shouldボード:
weatherボードを元に、teamの天気がより良くなるにはどうしたら良いかを以下の観点で記載するボード。What things we should...に続く5を記載します。

What things we should...
    - keep doing? - 続けるべきこと
    - do more of? - もっとやるべきこと
    - do less of? - もっと減らすべきこと
    - start doing? - 始めるべきこと
    - stop doing? - 辞めること

 2.2. Shooting Starの手順

以下が具体的な手順になります。

weatherボード:
1. weatherボードに、各人が振り返り期間の総評を天気で記載します。
  - アレンジで、前半/後半と天気を分けるのもアリ
  - これにより変化がわかります
2. メンバー1人ひとり、天気の意図を会話をしながらメンバーに共有します。
what things we shouldボード(以下shouldボード):
3. "shouldボード"に、"天気をより良くするため"にやれる事を記載します。
  - keep doing? - 続けるべきこと
  - do more of? - もっとやるべきこと
  - do less of? - もっと減らすべきこと
  - start doing? - 始めるべきこと
  - stop doing? - 辞めること
4. "shouldボード"の内容を、共有します。
5. スプリント、プロジェクトを通してどうったかを評価します。
6. Next Actionを決めます。
  - keep doing?do more of?do less of?start doing?stop doing?から1つずつ
  - 振り返り対象期間が短い場合、より効果がありそうなどれか1つでも良いかもしれません

 2.3. Shooting starの実施イメージ

実際に実施した際のイメージを貼っておきます。
weatherボード:

画像3

what things we shouldボード:

画像4

3. オンラインでのShooting Star

ツールは、以下を利用しました。

google docs: チームへの説明に利用
google meets: オンライン会議に利用
jamboard: ホワイトボード代わりに利用

詳細はコチラのnoteにも記載しています。良かったらご参照ください。

4. どんな時にShooting Starをやるか

weatherボードで所感を、shouldボードでそれをより良くする点をあげる、という構図からKPTなどと比較すると`まずはメンバーの認識を合わせたいとき`に良いと思います。

スプリントやプロジェクトが上手くいっているかの肌感はメンバーで異なる事があります。天気で肌感の共通認識をあわせながら、どう思って何を改善したいかを話し合います。

もう少し具体的に挙げるとこんな感じでしょうか。

どんなときやるか例:
  - ある程度の期間に対して上向きなのか下向きなのか認識をあわせたい
  - projectの中間などcheck pointとして使いたい
  - "より良くする"ので良かった点も強調したい
  - "減らす"、"辞める"何かが増えてそうな気がするが自分だけではあってるかわからないのでteamで話してみたい

 4.1 Shooting Starをどんな感じでやったか

ぼくのteamではShooting Starを以下の観点で行いました。

Shooting Starを行った観点例:
- 期は4,5,6月でした。
- ふりかえりは6月頭に行いました。
- ふりかえりの対象期間は期中(4月、5月)としました。
- 6月末は、期末、評価の時期でもあります。
- ふりかえりにより、ラスト1ヶ月、掲げた目標の成果をより高めるためにやれる事がないかを話し合いました

おわりに

「ふりかえり」により、活動を少しずつでも改善していけるとチームの生産性が高まります。 ぜひみなさんも活用してみてください!

気分が乗ったらまたnoteを追加していく予定です。

参考:
リモートでのチームふりかえりに`ファンダンラーン(FDL)`をやってみた
- Effective Retrospective

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