35516482-エチオピアの首都_アディスアベバのボレ領域の地域

アディスアベバにて首を絞められ気絶。失禁した話


こんにちは!

先日僕はエチオピアの首都アディスアベバにて強盗に襲われました。今でも首には絞められたアザがくっきりと残っていて噛んでしまったベロが超痛いという状況です。


僕は国産の超最高級ジーンズをアフリカの人たちに着用してもらい、世界最高にかっこいいダメージジーンズを製作すべくエチオピアにやってきました。

3/10にエチオピアの首都アディスアベバに到着。その晩首絞め強盗被害にあってしまいましたので、記録として残したいと思います。旅をするみなさんには特に読んでいただきたいと思います。

ことが起きたのは3/10の21:40頃。

プロジェクトを共に行っている相方と、エチオピアに住んで乳製品加工ビジネスをされている方と3人でご飯に行った帰りでした。

何気なく普通に会話をしながら歩いている時に突然、背後から首に手が巻きついてきました。


「うわ!何!?」



と思ったのもつかの間、100%の力で首を絞めてくるわくるわ、、

けどそれと同時に心の中で、”あと二人いるからどうにか助けてくれるんじゃないか”という期待が頭によぎりました。

犯人は僕の体を後ろに仰け反らしながら絞めてくるので、体に力が入れられない、、、しばらくして首を締められたまま地面に倒されました。

そしてその時初めて目に入った状況を理解しました。



”他の二人も同じ目にあってる…終わった。”



自分の首から漏れるア”ァという音、、、息ができない苦しい・・・


そんな中一筋の希望の光が!!!!


前方から男性が猛ダッシュで助けに来てくれました!!

彼はすぐさま僕の元に駆け寄ってきて犯人を撃退・・・!?


いや、ちょっとまてよ・・・?


「なんでこいつはおれの体を触ってくるんだ?」



はい。余裕で仲間でしたwww


いつの間にか僕たちは前と後ろから挟まれていたようです。。。

息ができずにめっちゃくちゃ苦しい時間の中でだんだんと視界がぼやけてきました。。。やばい、落ちる怖い、、


という状況の中で、なんとか早く解放して欲しくて首にかけていた財布を差し出しました。彼らはそれを引きちぎり、胸ポケットからスマホをとって…


というところまでは覚えていますが、そこからの記憶がない。

完全に落とされたみたいです。


目が覚めた時には友人二人が横にいたと思います。

なんとなく覚えているくらいですが、”大丈夫か?”と声をかけてくれていた気がします。目が覚めてからもしばらく目が見えない時間があったりして、何が起きたかわからなくなってましたねwww


とにかく命があってよかったなと!!


それから5分くらいして気付きました。


なんかくせえぞ。ということに・・・



はい。出てました。おしっこがビショビショに。



確かに携帯をとられる瞬間、つまり落ちる直前に何か下半身がジュワッとあったかくなったような気がしたのを覚えています。


首吊りで体の穴が全部開くみたいなことを聞いたことがありましたが、本当でした。おそらく無意識的に働いている体の筋肉に力が入らなくなったんだと思います。


僕はジーニストなので毎日ジーンズを履いて色落ちさせるべく育てているのですが、今回の旅に合わせたおろしたての生デニム。本来なら半年は洗わずに生のまま履きたいんです。この半年がこのデニムちゃんの人生を決める大事な時期だから。。。


なのにもうすでに1回尿洗い加工が入っちゃった。泣ける><


ノンウォッシュならぬニョンウォッシュになってもーたがな・・・

とか思えるくらいには路上で正気を取り戻せたのでまあ大丈夫だろうと。。


けど持ち物なんか実際どうでもよくて、本当に3人全員の命があってよかったと思います。



それではどうすればこの一件を防ぐことができたのか。

それは、”ターゲットにならないようにすること”だけが唯一の方法だと思います。なぜならターゲットになった時点で防げる可能性は限りなくゼロに近いと感じているからです。

理由は以下の3つです。

1.相手は非常に組織化されたプロ集団だから

2.数的不利

3.力ではどうすることもできないから


1.相手は非常に組織化されたプロ集団

僕たちを襲った彼らは犯行が始まる前から終わるまで一言も声を発しませんでした。同時に首を絞めたり、仲間が駆け寄るタイミングまで完璧。首の絞め方さえも素人のそれではありませんでした。顔も見えない角度からやってきますし、前から走ってきた仲間の顔も意識が朦朧としていて見ることができなくなってから来るわけです。警察に犯人たちの何の手がかりも伝えることができないんですね。これだけ綿密に計画が練られていて組織化されている時点で基本的に抜け出すことは難しいと思います。そしてここまで練られていることを考えると、万が一失敗した時の対処法や応戦された時の手も持っていると考えられます。


2.数的不利

僕たちの人数が3人だったのに対し、4~6人が不意打ちで襲いかかってきました。仮に一人が首絞めを回避できたとしてもそのあとは一人で2~4人を相手にしなくてはなりません。暴力に対して何のためらいもない複数人に対応するのはほぼ不可能でしょう。そもそも人数が4~6人で全員かどうかもわかりません。万が一に備えてもっと多くの仲間が周りにいる可能性だって考えられます。柔道の金メダリストやボクシングの世界チャンピオンならわかりませんが、一般的に腕に自信がある程度であれば抵抗しないべきでしょう。というかできないと思います。


3.力ではどうすることもできない

実は今回襲われた僕たちも一般的に考えると力がない方なわけではありません。友人の一人は180cm超えで90kgもある見た目からして明らかに屈強な元アスリートの男性です。僕自身も長い間筋トレを続けておりベンチプレスでも110kgのバーベルをあげれるくらいには力があります。つまり、一般的に見ると力持ちの部類に入る僕たちでも何も抵抗ができないくらいの技術で締め上げてくるわけです。一瞬で力が入れられない態勢に持ち込まれるとでも言いましょうか。。。イメージ的には椅子に座った人のおでこに正面から指を当てるとその人は立ち上がれなくなる。みたいな感じです。筋肉量とかじゃなくて人体の構造的に動くのって多分無理なんじゃないかなと。そもそもイケる!という確信があるから襲ってくるわけなので、多少体を鍛えたくらいでリスクが下がるとは考えない方がいいと思います。

さらにこれは観光客や外国人だけが狙われるわけでもないようです。僕たちが食事をしたレストランのお客さんはエチオピア人ですが、僕たちの3日前に同じ被害に遭っていました。つまり現地の人と歩いているからといってこれも100%安心とは言えません。


まとめ

強盗はターゲットになった時点でもう終わりです。そうならないために、人通りの多い道を歩くことや、夕方以降の移動には徹底してタクシーを利用する事、そもそも夜間の外出は避けるといった基本的な対策を徹底するしかないと思います。

ただ世界の首絞め強盗を調べてみると、アメリカや南米で昼間の道路やスーパーマーケット内でも同様の犯罪が起きていたりしますので、リスクをゼロにすることは不可能だと考えています。ただ、巻き込まれる可能性を少しでも下げるために自分でできる全ての対策をとっていきましょう。命を失ったらそこでもう終わりです。自分の命だけは自分で守らなければ。

そしてこの記事を読まれた方の中にはアフリカ地域やエチオピアに対して怖い場所だと思った方がいらっしゃるかと思います。しかし、エチオピアはアフリカの中でも基本的には治安が良い場所だと言われています。15年住んでいるスイス人の男性も今までこんな事件にはあったことがないと言っていました。そしてこれはたまたまエチオピアで起きただけで日本でも実際にある手口だそうです。アフリカは・・・ではなく、世界の何処にいても安全な場所なんてないです。僕はこの地域が好きだし旅も大好きです。アフリカも旅も、いいところ悪いところ含めて全ての側面をこれからも発信し続けていきたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。


最後までお読みいただきありがとうございます。今後ともジーンズブランドRockwell Japanをよろしくお願い致します。