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母は停まってしまった

母はついに停まってしまった。ような気がする

母の介護認定があがった

昨年の11月後半に、介護認定の更新調査で母の介護度が上がった、と施設から連絡をもらい面談に行った。


しかし施設のケアマネさんは職員さんとも検討し、今回示された母の介護度は高すぎると思うので、年明けにも区分変更を申請しましょう、と私に説明してくれていた。

折しも母の様子が変化してきた

しかしちょうどその頃からか、母は幻覚症状がひどくなり、話の辻褄がなおさら合わなくなった。
以前のnoteにも書いたが、施設のことを「ヤカタ」と呼び、「そこには自分の部屋がたくさんある」と言い出したあたりから急降下した。


そんな母の様子を心配していたところで、年の瀬に母が熱を出し、さらに年始に私の夫がコロナに罹患したことで、少し面会の間隔があいてしまっていた。


母の思考も動きも停止してしまった


そして昨日、今年初めての面会に行った。
私が部屋に入ると母は立ち上がり、目の前にいる私など見えていないかのように、スッーと通り過ぎて部屋の外に行こうとした。


驚いた。戸惑ったが、平静にしないと母の方こそ戸惑ってしまう。
そこで私は母に寄り添いながら、耳元で声をかけた。


私 「〇〇だよ。わかる?」
母 「うん、わかってる」
私 「部屋でお茶かりんごジュース飲まない?」
母 「…………?」


私の声掛けに対して頭をかしげ、険しい顔をする。常にハテナと共に移動している様子。無表情なのに顔が強張っているのが怖い。
そして話している間も歩みを止めず、食堂の手前に来て急停止した。
思考も停止しているようだ


声をかけても、わずかに反応する程度。
でも失神したりしているわけではない。杖を片手に立ちすくみ、ギンギンと目をむいて食堂を見つめているのだ。と、そこへ職員さんが迎えに来てくださり母は食堂の席についてしまった。私は食堂へは入ってはいけないので、とりあえず出直すことにした。

受付でケアマネさんに声をかけ、事の次第を説明したら『やはり会っていって!』とのこと。会ってもいいよ、じゃなくて、会うべきだということだ。


その後すぐにケアマネさんは母を部屋まで連れてきてくれた。部屋に戻ってきた母は、私を見て「こんにちは」と言った。
ほんの10分前に会ったことなど、なかったことになっている。


しかし待っている間に、私が貼っておいた、初春の絵手ぬぐいに反応し綺麗!と喜んだ。だが直後はもうどこかに行ってしまった人だった。それでも私は隣に座り様子を見ながら会話を模索した。


昼食になったので再び母を食堂へ送り、その後ケアマネさんとお話をした。
ケアマネさんは、上がった介護度に合わせるかの様に一気に状態が進んでしまったと言った。
私もこれでは区分変更申請などとても無理だと思った。



母が入居している施設は一つ前のnoteに出てきた私の祖母が最晩年にお世話になったところです。
私達家族にとっては風通しのよい施設でもあります。

ケアマネさんとも話したのですが、思い起こすと、数年前にはすでに母には違和感のある症状が出始めていた様な気がしてきました。
それはむしろレビー型の方に近いのではないかと、今疑っています。

アルツハイマーかレビー型か…についてはまた次のnoteで。

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