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母のあたまのなかを図解してみた

最近母の状態があまりよくない。
母が語る「母の見ている世界」を私自身も理解するのがなかなか難しくなってきた。
そこで、ここに図解してみることにした。
(母を仮にはること呼びます)
※尚素人のため図が適当ですがご了承下さいね

これが母の頭の中の世界

▽怯える母はるこ

このヤカタにはあちこちにはるこの部屋がある

私の部屋は6階でしょ?ほら海も見えるし、船も見えるのよ。
でもね、何だか変なの。
このヤカタはとても広くて、細い廊下がいっぱいあるのよ。
それでね、あっちにもこっちにも私の部屋があるのよ。
私の名前がきちんと書いてあるの。
それで、どうも奥の方に姉ちゃんの部屋があるみたいなのよ……

と、こんな感じなのだ。
きわめつけは

誰かがこの部屋にいるの

母が言うには母の部屋には母を見ている子ども(もしくは小柄な人)がいるそうだ。

ちなみに実際施設での母の部屋は205
2階建ての2階であり、周りは海でなく山だ。

母は「何もかもが不思議だ」と感じている

実際の母は怯えながら食堂から部屋までの数メートルを歩くのだろう。

ちなみに母が姉ちゃんと言っている人は文字通り母の姉であり私の叔母だ。以前にも書いているが

この叔母=私

と認識しているとも思われる。
ただ、今現在も叔母=私なのか、またその人物に対してどんなイメージを持っているかはわからない。ただ、よく登場するところを見ると心の中にこの人物にまつわる何かがあるのかも知れない。
たぶん私のことではないと思う。

しかし昨日

あの…あのね?すごく私心配なの。
〇〇ちゃんているでしょ?
あの子は田舎者でね。
一人で何にもできないから…
誰か連れてきてくれないかしら。

とも言ってきた。えー…っと〇〇とは私のことだが……

心配そうなので率直に
〇〇は私だけど…?と話すと

めちゃめちゃ戸惑った様子で
違う違うわ!その〇〇じゃないのよ!?

と言い繕った。じゃ、どの〇〇やねんとつっこみたくなる。

しかしまだ言い繕うという感覚は残ってくれているのか。

母のパラレルワールド的なものに共感するのは難しいが、母の言いたいことをないがしろにしない程度に、なるべく話を通常路線に戻していく様、母と話している間中私は頭の中をフル回転させている。

そろそろ帰ろうと思った時に、話を切り替えながら窓を開けて外を見せた。外は気持ち良く晴れていて雲が綺麗だった。
綺麗な雲だよね。と2人で空を見上げたら母はご機嫌で言った。

「とっても綺麗ね〜あの雲の向こうは新潟よ!」


実際は施設も家も関東の太平洋沿岸地域にあります。
母は新潟には行ったことがありません。でもこの「新潟」発言は以前にもあったんです。なぜだろう。

書いている通り「海が…船が…」と母はよく言うのですが施設からは実際は見えません。

しかし、母はこの施設に入るきっかけとなった骨折のリハビリ時
に海の見える病院に入院していました。どこかで何かが繋がってはいるのでしょうね。


母はアルツハイマーなのですが、幻視が強く出たことがあって
レビー型の薬を処方されたこともありました。
しかし体にあまり合わず、母には特に適していなかったことで今はその薬は飲んでいません。そしてそもそも薬でどうにかなるものでもない。
恐怖が少しでも少なくあってくれと願うしかないですね。




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