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ハイラル旅行日記

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徒然にハイラル王国を旅した日記を書き残しておく
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ハイラル旅行日記(88日目)

ハイラル旅行日記(88日目)

姫の行方を追って城に潜入。
かつて栄華を誇った城も今は魔物が闊歩している。記憶を元に部屋を抜けてゆく。通路の壁は崩れ落ち、階段は塞がれ、部屋は散らかった状態。平和であるこの地にこれだけの城を建てたのは、あえて目立たせることで標的にしようとしたのかもしれない。厄災の復活による被害を小さくするために、平野の真ん中に城を作り、周りに村をつくらせず、あえて人々を各地方に分けて住まわせている。
姫の姿を追っ

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ハイラル旅行日記(87日目)

ハイラル旅行日記(87日目)

あまりの深さが気になってどんどん降りてきてしまったが、ふと我に返った。地下通路から城に向かうつもりだったが、地下通路がわからない。もしかしてこのアプローチはそもそもできないのか。宙に浮いているのだから地下通路があったとしても繋がってないと考えたほうが妥当か。となると空から行くべきか。空から?あの高さまで?
と、そもそも悩むまでもないことだった。お手軽に空高くまで飛ぶ方法がある。しかもすぐ近くに。空

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ハイラル旅行日記(84日目)

ハイラル旅行日記(84日目)

頭がいたい。昨日はあんなに楽しかったのに。何が楽しかったのかは思い出せないが。一旦監視砦に戻ってそろそろ世界情勢について情報をもらうことにしよう。

監視砦に戻るもここにいる人たちの関心は城にある。そう姫が目撃されてからというもの、自分もその姿を一目見ようと日々の生活の合間を見つけては城を見ている。各地を飛び回っている間にも幾度となくその姿を見た人がいるらしく、その話が出るたびに皆の関心がどんどん

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ハイラル旅行日記(92日目)

ハイラル旅行日記(92日目)

これだけ走り回っているのに、まだ訪れていない厩戸があるとは思わなかった。祠と違って街道で繋がっているので見落とすはずもないという思い込みがあったのか。

馬宿では既に彼が取材をしていたので一緒に話を聞いてみる。各地で読まれている記事を集めている彼のやり方は、質問するというよりも、今、起きていることを丹念に聞きくこと。彼のすごいところは、不可解な出来事の中から、姫に関する出来事を見つけ出していること

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ハイラル旅行日記(93日目)

ハイラル旅行日記(93日目)

記事の聞き取り調査で、彼と共に各地を回る。相変わらず彼の情報収集能力は冴えている。さまざまな囀りの中から姫に関連する出来事を振い出すのだ。共通することは、一見謎に見える姫の行動と、どの人からも慕われたその人柄。慕われているからこそ、謎に見える行動でも、自分たちのためになると受け入れている。良好な関係に見えるが、それはそれで大丈夫?

トップニュースは変わらず姫関連だけれども、得られる情報はもちろん

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ハイラル旅行日記(98日目)

ハイラル旅行日記(98日目)

空にある印を目指すのに祠を使えば良いことに気がつくのに時間がかかった。すっかり忘れていたが、そもそもの始まりは地下から空へと進みこの右手を手に入れたのだった。

空に上がるのは久しぶりで、千々に別れた島が真ん丸になった月の光を受けてひかり輝いている。地図で見ると隣り合わせでも、高低差があり印に辿り着くのは一筋縄ではいかない。自分の移動もこれほど大変なのだが、この印に必ずいるこの小さな生き物たちはど

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ハイラル旅行日記(97日目)

ハイラル旅行日記(97日目)

地図に記された印を辿る旅も随分となる。宵を待つ月が照らす砂漠の中、雪積もる山の上、どこまでも続く草原、温泉が湧く谷とさまざま。そして必ずそこにいる葉っぱのお面を被った小さな生き物。

大概は隠れているのだが、まれに、道すがら助けを求められることがある。自身よりも大きなカバンを背負っているところを見ると、旅の途中にも見える。どこからからきてどこにいくのか疑問に思い尋ねてみたこともあるが、毎回「疲れて

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ハイラル旅行日記(96日目)

ハイラル旅行日記(96日目)

青白く光る龍がゆっくりと空を渡ってゆく。
常に雪が降り積もる山を地図に書かれたマークを目指して登っている。ふとした偶然で手に入れた地図にぎっしりと書かれたマークの箇所に行くと必ず、葉っぱをお面にした小さな生き物がいる。ほぼそのまま居ることはなく、落ち葉の下に隠れていたり、不思議な形で並んだ石が置いてあったりとさまざま。しかしそこには必ず居りそして、この地図の正確さに驚くことになる。一体どのようにし

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ハイラル旅行日記(95日目)

ハイラル旅行日記(95日目)

今、手元に1枚の紙がある。手に入れたのは偶然だった、だったはず。

全く光のない月の代わりに金色の光を纏った龍が翔ると、雷鳴とともに土砂降りに見舞われる。これを凌ぐために駆け込んだ馬宿には、同じように駆け込んでくる旅人が多数いた。濡れた荷物を拭いたり、この天気がいつまで続くかを予想するように空を仰ぎ見る者がいる中、一人の旅人が人目につかぬよう紙を机に広げ真剣に見ている。と、入り口に現れた新たな人影

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ハイラル旅行日記(94日目)

ハイラル旅行日記(94日目)

久しく訪れていなかった地下空間へ。地図を確認すると未到達エリアも随分と減っている。が、拡大してみるとそこだけ穴が空いたようになっているところが点在している。なぜこの部分だけ灯が灯らないのか疑問に感じる。単なる偶然か、はたまた何か秘密があるのか。

地上の祠を探すのに比べ、地下空間の根探しは見つけやすいと思う。ただこれまで、極力徒歩で探し回っていたので、明かり花を節約しようとすると暗闇を進むことにな

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ハイラル旅行日記(91日目)

ハイラル旅行日記(91日目)

思い返すと、どの馬宿に行っても、そこで足を休めている旅人が手に取っていたのが、ここから発信される新聞だった。目下のトップニュースはやはり姫について。記事として出ていないであろう、情報もあったりするのだろうと推測される。バックナンバーを見せてもらうと、各地で得られた姫の目撃情報には、謎が必ずついて回っている。これは興味深い。編集長に話を聞くと、これらは各地を自社の記者が飛び回って情報を集めているとの

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ハイラル旅行日記(90日目)

ハイラル旅行日記(90日目)

姫の捜索に行き詰まりを感じる。自分の知っている矛盾をどう考えれば良いのか。
久しぶりに馬に乗って遠出しよう、気分転換だ。監視砦から街道に沿って馬を走らせる。天気は上々、少し冷たさを感じる風が心地よい。街道をゆく人は少なく、かつての賑わいを思い出すと少し寂しく感じるが、その分馬を速く駆けることができる。馬の気の向くままにしばらく走らせる。馬宿が見えてきた。馬宿も利用者が減って大変だろうと思うが、色々

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ハイラル旅行日記(89日目)

ハイラル旅行日記(89日目)

城の探索を終えて、報告と、相談するために一度監視砦に戻る。
皆の期待とは異なる報告に、落胆は隠しきれなかったが、驚きの発見もいろいろあった。ただ、姫の存在の矛盾についての言及は避けておいた。望みが潰えたわけではない、次の探索に向けて出発すれば良いだけだ。

ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム 徒然に。

ハイラル旅行日記(85日目)

ハイラル旅行日記(85日目)

日頃から寒暖差が少ないこの地に建てられた城にむかう。そう、かねてより姫から呼ばれていたことに応えるため、そして矛盾した事象を確認するため。

監視砦から城へは一本道が続いている。出立はいつものようにそっとしたが、砦にいる人々の関心を相変わらず引いている城へ向かっていることはすぐにわかることだ。城前には不用意に踏み込む事がないよう見張りが建てられているが、視線を合わせると、軽く黙礼だけで通してくれた

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