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一枚のアルバム、ひとりのアーティストを取り上げて、歴史的名盤や人物像なんかにフォーカス。

普段は通勤やジョギング時シャッフル再生、流し聴きで一枚のアルバムをじっくりと味わう機会も減っているので、note に記してしっかりと印象に留めて、DJやBGMに役立てたら良いと思う。

音楽的な知識はほとんどないので、主観や雰囲気を中心に書き出して、そこに歴史や人物像を調べて肉付けしていきたい。

記念すべき第一回は、マッコイタイナーのリアルマッコイ(37分)。個人的に思い入れがあって大好きなアルバムっていうわけではないですが、ちょっと苦労して手に入れた経緯やらジャケ、タイトルに妙に惹かれるものがあったり、ちょっとその辺を明確にするために掘ってみようとするのが狙い。タイトル字の文字の向きや置き方とかさりげなくこだわっていてデザインもオシャレ。

編成は
McCoy Tyner (p)
Joe Henderson (ts)
Ron Carter (b)
Elvin Jones (ds)

ネームバリューのある方々が勢ぞろいです。この楽器編成もシンプルで好き。

1.passion dance
一曲目からノリの良い、勢いあるナンバーで盛り上がれる。リーダーのピアノの音はもちろん厚く、それに劣らずドラム(エルヴィンジョーンズ)も前のめりになってつばぜり合いを起こしているよう。いやお互い打楽器、ノーガードの打ち合い。これで踊れーって感じ!しかもウォーミングアップ無し。

2.contemplation
テンポ変わってバラード。お互いの楽器を引き立てるよう、慎重に音を重ねていく前曲とは正反対の音作り。いきなり箸休め。

3.four by five
のっけからテナーサックスのジョーヘンダーソンが吹きまくる。マッコイタイナーのピアノテンポの良い曲を支えながらも、的確なエッセンスを加える。さらに中盤からはリーダーとして見せ場を作ることは忘れない。ピアノの音が色濃くなると、やっぱりドラムも前に出たがるのがこのアルバムの特徴かな?

4.search for peace
そしてまたバラード。しかも甘い。個人的にはスキップしたくなる曲。ドラムの音がくっきり!

5.Blues on the corner
あっという間にラスト。ポップで軽いミディアムナンバー。後味さっぱり。

総評:序盤の勢いがピークな印象。色んな曲調が楽しめるコンパクトな作り。単品で取り出せばDJミックスでも使えるネタはある。ピアノと同じくらいドラムのエルヴィンジョーンズが元気な作品。スカッと爽快になりたいときにも勧めます。

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