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18_思考の手綱を握り、前に進む。

▼この記事を読んでほしい方
・あれこれ考えすぎて行動できないと悩まれてる方
・自責思考でしんどくなっている責任者・管理者
・組織をこれからつくろうとしている起業家、社長
・自分の思考を少しでもコントロールしたいと思っている方



■なぜ思考を磨くのか?


今回は、「思考」について書いてみます。
特に、今回は、「思考」が邪魔をして行動に移せなかったり
心がしんどいと感じてしまったりすする方向けの内容となっています。

一般的に、我々は「思考力」を高めたいと思っています。
書籍を読んだり。誰かと議論をしたり。セミナーに参加したり。
と、知識範囲や考えの幅を広げていくことを好みます。

それはなぜなのでしょうか?

基本的に「思考」を使う場面は「自分の言動を決めるとき」です。
そして、自分の言動の向かう先には、必ず他者や社会との関りがあります。

つまり、自分の思考は、
誰かとの意思疎通・コミュニケーションを前提に存在しているのです。

「思考を使う」、と書いたのは、
人間の思考のメカニズムが背景にあるからです。

人間の日あたりの思考回数は、多い人で6万回にも及ぶそうです。
その殆どはオートで、あまり自分自身に対して
良いことを言ってくれません。

やっかいなことに、知識・経験が広がるほどに、
その思考にも同時に磨きがかかることになり、
難しい理由、出来ない理由をオートで探し始めてしまいます。


個人的に思うのは、
思考を高めたいと思うのは
外部からの危機回避(防衛本能)という側面が
強いのではないかということです。

そうなると、もちろん思考が、自分の行動にブレーキをかけ
制限をしてしまうこともあります。

これはプラスに働く場面も、そうでない場面もあります。
特に、発信が重要な現代社会においては、
「考えてしまい、動けなくなってしまう」ことは
避ける必要があります。

つまり「思考の手綱を握る訓練」が、必要なのではないかと
考えているのです。

■行動を止めてしまう思考への対処3選


1)「こんなことをしても…」というブレーキ思考について


昨今はスキルの再習得(リスキリング)の波もあり、
インプットは定着しつつあります。

ただ、インプットした情報には賞味期限があります。
3か月前に得た知識・経験が、すでに普及・公知となり、
更に最新の議論や研究がどんどん先に進んでいる。
ということもザラです。

インプットした知識を、理解・咀嚼する思考と
アウトプットで伝えるための思考は異なります。

インプットした知識は、人に伝えるための思考回路を通じ、
言語化して伝えられるようになって初めて、自分の思考の一部として
扱えるものだと思っています。

「アウトプット」の重要性は、沢山説かれていますので、
今さら長々と書は書きません。
ただ、誰に対して届けたいかは常に明確にしておいた方が良いです。

例えば筆者の場合、
起業やコンサルティングなどの仕事の経験を通じて感じたことや、
自分が苦労したこと、これからの世に大事だと思うことを、
志ある人に届けたくて、noteという場を選んで書いています。

ここで、一番対処が必要なのは、
アウトプットにブレーキをかけてくる自分の思考です。

「こんなことを書いたら、馬鹿な奴だと思われるよ?」
「もっとすごい人が、同じテーマですごいことを書いているよ?」
「こんなことを話して(書いて)、相手に怒られたらどうしよう」

このようなブレーキが働いて、
折角の素晴らしいアウトプットや思考を持っていても
引っ込めてしまう人がいます。

ただ、この思考は半自動ですので、なくすことはできません。
もしその思考がでてきたら、自分に問いかけてみてほしい質問があります。

あなたは後ろめたいことを、しようとしているのですか?

たぶん答えはNOだと思います。
ならば、堂々としてればいいのです。

もちろん相手を騙そうとしたり、汚い言葉や暴言をまき散らかしたり、
誰かを中傷したりするようなアウトプットは論外です。

しかし「善意」や「真摯」さから発出されたものについては、
必ず受け入れてくれる人はいます。

もちろん解釈・評価は相手ありきの話なので、
自分が思ったように伝わらないこともあります。
むしろ殆どがそうかもしれません。
ただ、それを見つけてくれる人は必ずいます。

年齢を重ねてくると、アウトプットの機会や場所は
(意識的に自分で作らない限りは)減少していきます、

そうなるとブレーキ思考に歯止めがきかなくなり、
何をするにしても、「今さらもうそんな年じゃないから」と、
意欲が失せ、諦念が表に出てきてしまうように見えます。

が、本当は、そこに年齢は本当は関係ありません。
自分の思考1つだけで変えられていくことです。

2)「自分が変わるほうが早い」という自責思考について


人は変えるのは難しい。
自分が変わるほうが早い。

これも当たり前のように言われています。
この言葉や考えを否定はしません。
自責思考は重要です。

ただ真面目な人にありがちなのは
相手の言動を我慢してまで、必要以上に自分ができていないせいだと
追い込み、ストレスをためたり、疲れてしまったりすることです。

誤解を恐れずに申し上げたいことは、
自責と同時に相手にも変わることを、同じく求めてほしい
ということです。

身近な例で言うと、
例えば、アポイントや会議の約束をすっぽかされたとします。

時間を間違えていた、緊急の対応が入ってしまった。
など、大抵の場合、相手も悪気はないものだと思います。

なので、モヤっとしたとしても、
そこを流して、有耶無耶にしてしまいがちです。

これが自責思考の強い人であれば、
しっかりリマインドをしなかった自分が悪かった。
日程確定したときに、きちんとメッセージを送るべきだった。
と、自分の配慮不足を伝えます。

もちろん、自分の行動改善のための思考は大事なことです。
ただ、それを行ったうえで、しっかり相手にも思考を求めるのです。

・どういうことを、あなたに求めて、期待していたのか
・自分が、今回起きたことに対してどういう感情を持ったのか。
・なぜ、このような反応や言動をとっているのか。

頭ごなしに怒ってくださいということではなく、

自分の思考から得た感情をしっかり言語化し、相手に伝えて、
相手と対話することが大事だと思います。

そのうえで、相手にも何をしてもらうのか、
同じようにアウトプットをしてもらうことです。

「いや、相手との関係とか立場など、色々とあるんだよ」
「上司や取引先に対して、こんなことを言えるわけないだろう」
「こんなのは関係性をわかってない外部の人が言う理想論だ」
といった反論も頂くと思います。

でも、一緒にお仕事や、何かしらの取り組みをしている人に対して、
リクエストや改善を求めることを言い出せないような間柄は、
そもそも、あまり健全なものではないと思いますし、
経験上、その関係は長続きはしません。

「相手のせいにしない」という道徳・規範が
あることは、素晴らしいことです。
ただ必要以上に感情を押し殺して伝わりませんし、
一緒に協力・創り上げなければいけないものに対して
もやもやがあることはノイズになります。

そして正味な話、あなたの感情は言葉にしない限り、
正確に相手に伝わりません。

しっかり相手にも伝える、求めるという思考を働かせることは
重要なポイントになると思います。

3)「違和感をスルーする」思考について


前回の記事(以下)でも書きましたが、
重要な意思決定をする立場の方であれば、
100%の選択肢を思考して、最適な選択ができるというシーンはありません。
どこかで、割り切って意思決定することが必要です。

検証した結果、良い結果や兆しが見えたとしても、
・何かがおかしくはないか
・本当にこれでいいのだろうか
・もっともっと良くできるのではないか

自分の心は、実は結構この辺り敏感にわかっていて
そのような声を、微小でも上げ続けています。

その声に耳を澄ませるかどうかは実はすごく重要です。

別のことや、取り扱うことなどが多くなれば
「もう、これでいいや」としてしまうと思います。
会社であれば、シェアや売上をいかに伸ばすかという方向に、
思考がシフトしていきます。

例えば、事業も組織が十分に育って、
「自分がいなくても回っていて、あまりやることないんだよね」
と経営者がいらっしゃいます。

仕組みや価値を作ったことは素晴らしいことだと思います。

新規事業やM&Aを進めたり、組織の拡大を進めたりなど、
より良くするためにチャレンジをしていればいいのですが
聞いてみると、意外とそれが定まっていないことも多く。
半分燃え尽き症候群的のようになっている方もいます。

その人のビジョンにもよるので、
外野が色々と言うことではないという意見もありますが
ビジョンを失えば、その組織はそこから衰退してしまいます。

「違和感」というのは、先述の通りオート思考です。
なぜそこに真摯に向き合うことが大事かというと、
それは「不」を見つけることだからです。
「不」を見つければ、それが解決すべき、あるべき姿の
事業のビジョンにもつながります。

なので、特に経営や意思決定を仕事にされている方は
この「違和感」の声を無視しないという意思決定が必要だと思います。

それを追求し続ける限りは、
やることがない」なんてことにはならないのですから。

■まとめます


今回は思考と、それに伴う心の動きに即した内容を書きました。

全体を通じて、一番言いたいのは、
思考が、行動を決めているということですし
行動が、思考を決めるということなのだと思います。
いわばループしています。

その正のループをまわしていくということが、
自分の思考を乗りこなす、手綱を握るということなのだと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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