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note130本目 好きな水辺:柿其渓谷

きれいな水辺が好きです。
行ってよかった水辺の話をします。
無免許人間なので、私の旅行記は9割、電車・バス・自転車で行けるところとなっております。
徒歩旅仲間へ捧ぐ。

今回は、柿其渓谷!
 
※2023年9月の旅行
 
2022年の夏は阿寺渓谷でたいへん楽しい思いをした。

そのとき、すぐ近くに「柿其渓谷」なるこれまた素晴らしい水辺があると知った。
読み方もわからん(「かきぞれ」渓谷)……穴場のにおいがする。
よし、来年はそこだ。
 
そして念願かなって、先日行ってくることができた。
見事なお天気で最高の2日間だった。夏休み!!

駅を出るとすぐ看板がある というか看板しかない

徒歩で柿其渓谷へ

例によって例のごとく、金曜日に出発。
昨年の阿寺渓谷とほぼ同じルート。
コロナが下火になったためか、去年より乗客が多い中央本線。
今回は十二兼(じゅうにかね)駅で下車。
周りには店の一軒もない。
線路を左に見ながら、柿其渓谷への道を歩きだした。
 
柿其渓谷は駅から徒歩1時間ほど。タクシーも検討したが、一人でタクシーって辛い(金銭的に)。
日焼け止めを塗り、帽子とサングラス、腕カバーでGoだ。
 
渓谷までの道も、美しい川、稲穂実る田んぼ、木造の民家など、とても素敵。
歩いているの私しかいない。車もほとんど通らない。よし、穴場だ。

途中の橋から見下ろす 既に最高に美しい
徒歩ルートを迷わず選ぶ

柿其渓谷のすぐ近くに民宿があり、日帰り入浴やってますかと尋ねてみたが、今日はお休みだと。定休日は水曜って看板に書いてあるんだが。こういうことはよくある。
帰りに温泉に入るプランはなしとして、そんなら思いっきり渓谷を楽しむべし。

秘境 と堂々と書かれている

一時間歩いてたどりついた柿其渓谷は夏の天国だった。

かなり揺れる橋
整備されて歩きやすい道

涼風の中、川辺へ下りる。木陰の岩に腰かけて、いつものやつを……

やったー!!

大型犬連れのご夫婦が川を歩いていらして、ワンちゃんたいへんうれしそうに水の中を跳ね回っていた。いいねえ。
他には沢靴で川を遡行しながら釣りをするおじさん、トレッキング客など。
子どもの姿はなかったが、来たらこんなところ最高に楽しいだろう。
 

牛込滝、黒渕でうっとりする

川から上がり、牛込滝へ向かう。
道はよく整備されているし、すぐそこ。階段がやや長いが、その価値が十分ある滝。

KANIEサンド 今年もありがとう

名古屋駅で買ったカニエサンドを食べながら滝を眺める。
カニエサンドのいいところは、ゴミがコンパクトにまとまるところ……少なめだが……
 
滝を満喫したら元来た道を戻り、今度は黒渕に足をつけた。
チラチラと輝く水底の色合い……
ああ、ここに棲みたい。飛び込みたい。

わたし ここに棲む 妖精になる
吸い込まれそうな色

「ねじだる」への冒険

柿其渓谷の入り口から牛込滝の往復なら、ほんの数十分で楽しめるのだが、それだけでは寂しい。
茶ぶどうの冒険心は、「もっと上流へ行け」、と囁いた。
「霧が滝」方面へのトレッキングへ乗り出す。

冒険の始まりだ!

ちょっと登る、すると車道に出る。
また登る、また車道に出る。
この車道を上流へ歩くと、一般車はここまで、のゲートがあり、そこを通り抜けていく。

ちょっと こわい

途中ヘビさんが道のど真ん中で細長く伸びていらした。
人は本当にいなかった。
正真正銘の一人ぼっち。
道の向こうから、得体のしれない何かが歩いてきたりしたら、……。
そんなホラーな想像をしてしまうような、人気のなさだった。

ひとり すてき こわい

恐怖を振り払うため歌いながら歩くと(人がいないときしかできない)、やがて観光スポットの標識が。
「ねじだる」。
なんなのか、わからない。(下調べ不足)
しかしNejidaru Streamとあったので「川っすね」と。
英語やっててよかった(?)。

この真ん中の微妙にあいてるところが道
また別種の怖さがあるな

ここから約15分の下りが一番ワイルドだった。
最後は岩をつたうように移動し、なんとか無傷でねじだるstream到着。
川の中へ……

いいぞ……いいぞ!!
夏!

すばらしい!!
これぞ理想の水辺!!

水しぶきがあがる 勇壮な滝がこの先に

木曾福島のお宿へ

最高の体験をしたが、行きがたいへんなら帰りもまたたいへんなわけで。
すっかり疲れているもののなんとか上り下り。
さらには十二兼駅までの徒歩1時間……ヘロヘロ。
日が傾いてからの田園風景を楽しみつつ、しかし足が痛い痛い。

懐かしい感じがするね

駅に着いて2両編成の電車が来るが、一両目のドアしか開かない仕様。
ちょい走る。知るか!
(地方でわりとよくあるトラップ)
 
今夜の宿は木曽福島。
ここの駅は大きくて、駅員さんもいる。
出るとすっかり涼しくなっていた。いいなあ、夕方から涼しいの。
 
足を引きずりながら、宿へ向かう途中で「ラーメン55」に入店。
地元客で大賑わいだった。隣のおじさんは常連のようで、でかいリュックを背負った私に「ここに置きなよ」ともう一つイスをすすめてくれた。ホーム感強いな。

ラーメンは独特の甘みがあっておいしかった


とっぷり日が暮れた中、重い体をなんとか宿へ運ぶ。
「自由旅クラブ 木曽三河家」。
宿は簡素そのものだが、大浴場と同じフロアの部屋でうれしい。
トイレが部屋についてなくて大浴場より遠かったけれども。まあ安いもんな。脱衣所に清潔感があるので、それで十分とする。

女湯、だーれもいなかったので貸切りだー!
 
翌日は赤沢自然休養林へ行ったが、長くなるのでまた次回。

次回、赤沢自然休養林へ! 茶ぶどうの足はもつのか?


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