見出し画像

言の葉の庭と気付く力

おはようございます。山脇大河です。

現在、僕が住んでいる兵庫では、梅雨入りが発表されました。他の地域でも続々とその発表がなされるでしょう。そのニュースを聞いて、どんよりした気分になった方も多いと思います。

今回は、梅雨を乗り切る、さらには楽しむための方法を記録していこうと思います。

①キッカケとなった作品

②梅雨の楽しみ方

③まとめ(人間の”注意”)

ーーー

①キッカケ

僕は元々、雨が嫌いでした。しかし、今は、(生命の危機レベル以外の)雨は楽しみですらあります。

「なんで?」「情緒不安定か?」と思う方もいると思います。

勿論、なんの前触れもなく好きになったわけではありません。

ある映画が、僕の雨への考え方を180°変えました。

その映画とは、”言の葉の庭”です。

梅雨の東京を舞台に繰り広げられる、雨上がりに水の反射で輝く街の美しさを顕現したかのような作品です。

たった47分の映画なのに、その影響はこの映画を初めて見てから4年経った今でも持続しています。

1年間で120日ほどを占める雨の日が、「イやな日」という見方だけではなく、「少しワクワクする日」という新たな見方を得られるというのは、うれしいことだなと思います。

②梅雨の楽しみ方

ここからは、梅雨の時期をより楽しむための小技をお伝えしたいと思います。いたってシンプルです。

「梅雨の時期は雨が止むか、小雨になると、公園に向かって散歩に出る。」

これだけです。実は今朝も行ってきました。

前述したとおり、雨の日は街中に水が付着し輝いています。いつも通る道も少し違って見えるかもしれません。

そして、公園にいくと、(今の場合)初夏の青々とした緑が、雨水にコーティングされて、より一層美しく感じられます。

これを、さっと見に行って帰ってくるのが気に入っています。

ーーー

木々はいつもそこにあります。けれども、普段は「自然が美しい」なんていうようなことは考えない方がほとんどだと思います。これはなぜなのでしょうか?

これは、人間の”注意”の問題です。

”カラーバス効果”という人間の性質への仮説があります。

「人は、何かしらの自分が影響を受けたものがあると、その対象に無意識に注意が向くようになり気が付きやすくなる。」という旨のものです。

例えば、家族にお子さんを身ごもった方がいる場合に、街で妊婦に気が付きやすくなる、みたいなことです。

逆に言えば、何もなければ、「自然が美しい」のような当たり前のことにすら気が付かないかもしれません。

Twitter、Instagram,YouTube、スマホゲーム.........。現代は注意を奪うもののオンパレードです。

僕は、"言の葉の庭"の真の価値とは新海誠監督特有の底抜けに美しい自然描写と、心揺さぶられる物語によって、”自然の美しさ”に再び注意を向けさせてくれることなのではないかと考えています。

画像1

”言の葉の庭”は複数の動画配信サービスで、見ることができます。また、東京都内の一部の映画館で見ることができるようです。いいな~。

皆さん、良い梅雨をお過ごしください。

ではでは。

この記事が参加している募集

雨の日をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?