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映画『レディ・バード』のこと

高校最後の1年。思春期ならではの悩みを抱えたレディー・バードのお話。

家族、友人、進路、恋愛。誰しもが思春期という分岐点で立ち止まり、悩むことではないでしょうか。その意味で普遍的なことを描いた作品のような気がします。

詰まらない、退屈、こんなの私じゃない。そんな鬱屈をかかえたまま、日常の中でたくさんのことが起き、そのどれもが「あの頃の私」と重なるような物語。

初めて、好きな人ができたとき。月にタッチできそうなくらい大きくジャンプする主人公。ちょっとイケてるグループに仲間入りするために、背伸びしてオシャレしたり、無理に悪い言葉使ったり、でも全然上手くいかないこと。進路に伴う上京は、家族や友人との別れでもあり、ありがとうやまたねが言える相手がいることがなんて素敵だったか分かること(分かるときはいつも一人になったときですけどね)。

細かいカット割りが高校時代の刹那の爽やかさを表しているように感じました。カットが変わった瞬間、さっきまで怒っていたレディバードが笑って学校に向かっていったり、最高のデートだと思って出かけた夜、泣きじゃくって帰宅したり。

親のこと。両親は子供のことを見てるし、幸せになってほしいと願っている。反抗期に感じる両親へのうとましさ。かくあるべしに嫌気がさして、つい友達に両親の悪口を言うこと。それが大きく傷つけたなんてその時は分からない。ある『アイテム』が、本編に出てくるのですが、それはズルい(褒めてます)。泣く(褒めてます)。

青春がいつも素晴らしいとは思わないです。
ただ、無意味に思えたあの日々を楽しく昔ばなしできる友人や知人を大事にしたいと思える作品でした。







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