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「出会い」の場を作る~オンライン大会を開きたいあなたへ~

この記事は何?

この記事は、オンラインの格ゲー大会の開催を行っている筆者による、大会運営のモチベーションや、具体的なTipsなどをまとめた記事です。
もしあなたが「なんかイベントやりたいなー」と思っていたら、ひょっとしたら役に立つかもしれません。

あなたは誰?

主にギルティギアストライブ(以下GGST)を始めとする格ゲーのゲーム配信や、草大会「Saturday Night Strive」、 またshuntaxさんの初心者サーバー内の対戦会を主催しています、u10(ゆーと)と申します。

大会運営者としては新参者の部類ですが、「そもそも大会運営なんてしたことねーよ」って人の方が多いと思うので、一応「大会運営経験者」として、プラスになることを書ければ、と思い、筆を取りました。

なんでオンライン大会をやってるの?

チーム戦がめちゃくちゃ楽しかったからです。

僕が初めて出た大会、2on2の大会だったんです。そこがめちゃくちゃ楽しくて。

格ゲーって、どうしても「孤独なゲーム」じゃないですか。練習も一人、対戦でも当然1対1で味方なんていない、そして負けたら全て自分の責任。操作精度・自キャラの練度・相手キャラの対策…ほぼランダム性のない、ガチの対戦が、そこにはあります。
誰のせいにもできない、自分のプライドだけがのっかった対戦。
格ゲー界のレジェンド、日本初のプロ各ゲーマーのウメハラさんは言いました。
格ゲーって、ボクシングみたいなもんだよね。友達に「一緒にボクシングしない?」って言わないでしょ?』

でも、チーム戦ってそうじゃないんです。応援してくれるチームメンバーがいます。味方がいます。自分をサポートしてくれる仲間がいるんです。

格ゲーの大会で組んでくれた人たちは、今でも(ツイッターなんかを通じて)やり取りさせてもらってます。

そう、格ゲーの大会で、僕は『出会い』を得たんです。それが嬉しくて。

次に思ったのが、「チーム戦って意外とないぞ」「大会運営している人って、そんなに多くないぞ」「大会運営、ひょっとしたら自分にもできるんじゃないか?」「自分はプレイヤーとしてはそんなに上手くはない、でもイベントを主催したら、格ゲー界にちょっとでもプラスになるんじゃないか?

そこで、自分でやってみることにしたんです。

どうやってオンライン大会を開くの?

僕は、大会プラットフォームとして、tonamelを使用しています。僕が見る限り、日本の方が主催の大会は、このtonamelを用いた大会が多いと思います。

tonamelは、大会のエントリーの集約、当日のトーナメント表の作成、大会結果の取りまとめ、対戦者同士のコミュニケーション、運営から参加者へ向けたアナウンスなどを、一貫して提供してくれるサービスです。(それも無料で!)

必要なのは、「大会のルールを決めること」「大会を宣伝すること」「当日、大会を運営すること」「それをやり切るハラをくくること」です。

大会のルールについて

tonamelで行う格ゲー大会では、主に「シングルエリミネーション(1回負けたら終わり)」、「ダブルエリミネーション(2回負けたら終わり)」、「スイスドロー(勝っても負けても規定回数試合できる)」の3種類があります。

もしあなたが、「全試合配信」したいと思うなら、「シングルエリミネーション」や「ダブルエリミネーション」がオススメです。

ただ、僕は「スイスドロー式」を好んで使用しています。

僕は、「格ゲーを通じた出会い」を大事にしたいと思っています。腕を競い合う、というのは、正直2の次です。(それは別の方がやってるので…)

スイスドロー式、主にカードゲームなどで使用される形式だそうなのですが、「全員が並列に、一度に試合開始する」「勝った人が浮き上がり、負けた人が降りるため、ラウンドが進むごとに似た腕前の人と対戦できる」「本来、めちゃくちゃめんどくさい順位付けを、tonamelが自動でやってくれる」「最悪、配信できなくても、自動的に試合が回る」と、「ぶっちゃけ参加者任せでも大会が回る」大会運営者に優しい形式になっています。

また、参加者視点でも、「せっかくチーム組んだのに、一回戦負けで終わり、ということがない」という点で、メリットが有る方式だと思います。

大会の宣伝について

当たり前なんですけど、自分が大会主催したくても、参加者がいないと大会できないんですよね。

僕は今、shuntaxさんの初心者サーバー内で大会運営させてもらってるので、参加者の募集はそこに頼っています。

GGST、クロスプレイに対応したので、同じ日程で別の大きい大会があると、知名度差で参加者が集まらなかったりするんですよね…(プラットフォーム別のときは、PS版のでかい大会の裏でSteam版大会してたりした)

そのため、今は自分主催の大会(Saturday Night Strive)はお休みして、初心者サーバー内の対戦会に専念しています。

自分主催の大会をしてたときは、定期的にツイートを行っていました。
【拡散希望】と書いたツイートを、朝7時(通勤時間)、昼12時(お昼休み)、夜7時(帰宅時間)を狙って、サムネイル付きで流してました。
自分のツイッターネームにも、「u10@○月○日、初心者向け大会やります!」って書いたりして。

サムネイルの作成については、下記の本を参考にしてます。

当日の大会運営

できるだけ、「自分が割くエネルギーを少なく」なるように運営しています。「大会」と聞くと、「ちゃんと試合用のトランジションやオーバーレイを使わないといけないんじゃないか」とハードルを上げてしまいがちかな、と思いますが、僕は普通の配信画面で大会やってます。

「場を作ること」「継続できること」に重点を置いているためです。めちゃくちゃ負担になると、続けられないじゃないですか。配信者的にはNGかもしれませんが、参加者が楽しければいいんです。僕はそう思っています。

僕は基本的に運営を一人でやるスタイルなので、連絡やアナウンスも全て配信画面やTwitchのチャットに集約しています。(目が足りないときは、お手伝いで、僕が気づいてない事柄をTwitchチャットに流してもらっています)

オンライン大会に向けてやっといたほうがいいことある?

配信環境の整備

大会を行うなら、配信はできたほうがいいです。参加者への一斉アナウンスができるからです。

別に画面は豪華じゃなくても十分大会運営はできます。なんならPS4標準の配信機能でも大会運営できます。

PCを持っている人なら、OBSを使って本格的な大会画面を作り込めます。僕は、一人でスコアボードやトランジション(コメント画面から試合画面への切り替えなど)を行うのはミスがでるので、可能な限り省略しています。

僕の場合、格ゲーで遊ぶときは、常に配信を行っています。場数大事。

実況の練習

実況はできるに越したことはありません。毎回ゲストで喋れる人を呼んできてもいいんですが、大会に対するハードルがひとつ増えちゃいます。

別に実況できなくても大会自体はできるんですが、大会ってやっぱりお祭りなので、できるだけ盛り上がるようにしたいな、と思っています。

僕の場合、格ゲー配信でプレマなどを行うとき、他人同士で対戦してるのを観戦するタイミングで、勝手に実況の練習をしています。

会議の仕切り経験

僕は本職サラリーマンなのですが、会議を仕切ることが多くありました。これ、めちゃくちゃ大会運営に生きます。(逆に言うと、大会運営できるなら、会議仕切れます)

チャンスがあれば、「会議仕切らせてください!」って手を挙げるといいんじゃないかなーと思います(もはやどっちが主体なのかわかりませんが)。

会議の仕切り、基本的に「その日の会議のストーリーと着地点の想定」
「タイムキーパー」「いきなり出てきた質問を、とりあえず折りたたむ能力」などが必要なのですが、全部大会運営に活かせます。

「この日の参加人数はこれくらい、なので全体の時間はこのくらい」「押してるか巻いてるかを判断して参加者へ連絡」「当日トラブル(参加者がいない、大会報告を間違った、試合中にネットワークが切断された…)への対応」など、似通ったシチュエーションが多々あります。

サラリーマンぢからを上げたければ、大会運営です。

「出会い」の場を作る~格ゲーを通じた出会い~

社会人になると、友達つくるの難しいじゃないですか。基本的に会社内の交流が主になりますが、利害関係が出てきちゃったりして、気軽に友達ができなかったり…

そこで、「格ゲーを通じた知り合い」って、めっちゃ貴重だと思うんですよね。「好きなものが共通してる」「利害関係もない」「一緒に切磋琢磨できる」…
こんなの、学生時代の部活以来ですよ。

僕は、プレイヤーとしてはあんまり貢献できない(そんな強くない)ですが、今のところ、オンライン大会運営という「盛り上げ役」としては貢献できそうです。
僕の活動を通じて、「格ゲーを通じた出会い」が多く生まれてほしいな、と思っています。

ここまで辛抱強く読んでいただいた方、ありがとうございました!

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