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日曜日の朝に我が家ではある日課がある。

休日というのに日曜日の朝に我が家ではある日課が存在する。

朝7時頃。

カーテンの隙間から少し漏れた太陽の日差しが顔にかかり、眠たい目を擦りながらベランダのカーテンを思いっきり開けて、太陽の日差しを浴びる。
(曇りの日や雨の日はそっと開けることが多い。)

カーテンを開けてすぐにベランダの扉をあけて空気の入れ替えをして、
まだ寝ぼけた状態でスマホ画面で指紋認証で解除をロックして、家族LINEに一通の連絡をする。

「おはようございます。」

これがボクの日課の始まり。
平日も同じことをしているが、日曜日は家族の中で一番早起きなこともあり、返信が返ってくるのは大体1時間後の8時過ぎ。

連絡するや否やユニットバスの洗面台で顔を洗い、顔をタオルで拭くのと同時にあるモノを脇に挟む。

そうです、体温計です。

ボクは2020年の春から約1年間毎朝体温計で自分の体温を測り、その体温を家族LINEに共有するのが日課になっている。
正直、最初は「だるいな、毎日測ってもほぼ同じやん。」と嫌気を刺しながら脇に少しひんやりとしたモノを挟む朝を過ごしていた。
しかし、今では逆に共有していないと「あ、今日送ってないわ」と危機感を感じるくらいになった。
(23歳の社会人がこれを毎日していると思うと自分でも褒めたいレベル笑)

8時過ぎ。

家族のみんなも続々と起き始める時間帯。
大体ボクの次に起きてくるのが母親
起きたばかり母親から「おはよう」の返信とある一通の連絡が来ます。

「今日は8時半からで大丈夫?」

この一通の連絡が何を指しているかというと、我が家では毎週日曜日の朝ごはんをビデオ通話で囲む習慣がある。
そうです、オンライン朝ごはんです。現代的ですね。

予定の時刻まで30分ほど時間があるためその間に朝ごはんの準備をする。


日曜日はここ3ヶ月くらいは大体ホットサンドになりがち。
一人暮らしのキッチンは狭く、IHのためキャンプ用のガスバーナーとホットサンド器を使い、食パンとベーコンと、チーズのシンプルの組み合わせの材料を挟んで焼く。

両面がしっかり焼き目が付くまでに10分程度かかるためその間にポットにお湯を沸かし、コーヒーの準備をする。
去年からハンドドリップでコーヒーを淹れるのがひとつの趣味になったので定期購読しているPostCoffeeで消費期限が近いものから順に封を開けて目分量でフィルターに粉を入れる。

ポットの蓋がカタカタし始めると同時にホットサンドも良い感じに焼き目がつき、まだ熱々の状態でまな板によけて対角線上に包丁を入れると、「サクサク。サクサク。」と心地良い音が聴こる。
ホットサンドを切り終わると、ポットのお湯をゆっくりと注ぎ始め、コーヒーの香りと容器にポタポタと滴る音に耳を済ませてゆっくりとした時間を過ごす。「あぁ、至福」と心の中で呟く。

ホットサンドとコーヒーの用意ができると約束の時間に。
急いでデスクにあるmacをキッチンに持ってきて、簡易用のローテブルをキッチンの洗面台に設置し、ビデオをオンにして準備OK。
日によっては自分の顔がむくんでいるためビデオオフにすることもあるが基本的にはビデオオンで参加。

ビデオオンにすると大体母親のドアップの顔になり、「おはよう」の一言からオンライン朝ごはんは開始。この時点で父親と母親は所定の位置について朝ごはんを食べているが、3つ上の姉は休日ということもあり、寝ていることが多い。(通話の途中で大体両親から「起きなさい」の声が飛び交うことになり、渋々起きてくる姉が少しかわいそうですね。)

ご飯中は基本的に実家からのテレビの音が聞こえるだけで特段何か話すわけでもなく、それぞれが坦々とご飯を食べる。

そう、毎週オンライン朝ごはんを行なっていると話題が尽きてしまうのだ。
朝ごはんが食べ終わるにつれて大体話す内容は下記が多い。

・コロナによる感染者数の変化について
・リモートワーク の状況
・親戚のいとこの近況
・田舎ならではの近所の話や世間話

話す割合も父親が5割、母親3割、ボク2割(姉たまに話す)。
そう、大半は父親がボクに対して色んな質問を投げかけてくる。
投げかけてくるのにも関わらず、自分は顔を見せず、母親にしか画面が向いていない。
母親曰く「恥ずかしいんよ、父さんわ」とボクに告げる。
心の中で「なんだそりゃ。」と毎回ツッコんでいる。

こんな会を毎週日曜日の朝行っている。
客観的に見て、「なんて良い息子なんだ」と自分を褒めてあげたい気持ちを抑えつつ、常に気にかけてくれる家族が少し煩わしさもありながら嬉しさも感じる瞬間である。

オフラインでまた家族みんなで食卓を囲める日が来ることを願って、日曜日の夜にセコセコとnoteを綴るのだった。



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