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台湾人の、写真をシェアしないInstagram

台湾社会はLINEで動いている、と聞いていた。実際そうだと思う。8月末に滞在した隔離ホテルのスタッフとはLINEでコミュニケーションを取ったし、保健所との連絡もすべてLINEだった。いまも大学の語学センターの職員にはまずLINEで質問する。

ところが、台湾の(台南の?)大学生が互いに連絡先を交換するとき、いの一番に立ち上げるアプリはInstagram。LINEではないのである。

Instagramって写真をシェアするためのアプリだと思ってた。

もちろん、そういう大学生もいる。旅行先のきれいな風景とか、美味しい食べ物とか、あるいは仲間とはしゃいで撮った写真とか、いわゆる「インスタ映え」する写真をアップしている人もいる。

ただしそうじゃない人もいる。台湾の大学生とInstagramのアカウントを交換して驚くのが、写真を1枚も投稿していない人がいること。ストーリーばっかり使っているのかなと思ったけど、どうもそういうわけでもない(ストーリーを使っている人は普通の投稿もある)。

となると、そういう人はもう本当にInstagramを純粋なメッセージアプリとして使っていることになる。LINEのアカウントを交換するのは、どちらかというと先生とか、学校行事の活動グループとか、もうちょっとフォーマルな場面が多いような気がする。

あとコレは台湾に対するというより、最近の大学生に対するカルチャーショックなのかもしれないけれど、みなさん本当、仲間と一緒に遊んでいる様子の写真、その場その時に投稿しますよね。しかもタグ付き。

いま○○○○○っていう酒吧にきてます、楽しい〜
@AAA
@BBB
@CCC
(AとかBとかCとかは一緒にいるひとのアカウント名)

……みたいな。こういう投稿って「えっ、わたし誘われてない」みたいな悲しい思いをする人を生みやしないのか。

もし自分がいま大学生だったら結構気にしちゃうかも。我々(30代半ばの我々)が学生時代に使っていたFacebookにもタグ付けの機能はあったけれど、あのころは投稿がそこまでリアルタイムじゃなかった。

みんながスマートフォンを持っていて、リアルタイムでじゃんじゃん投稿する昨今。自分は一人でコンビニ飯を食べてるとき、仲良しのみんな(ただし自分除く)がまさにいま現在進行形で飲みに行って盛り上がっている投稿を見かけたら、自分なら悲しさのあまりむせび泣いてしまいそうだ。

ところで調べたところ自分がInstagramを使い始めたのは2010年11月だった。なんならいまの大学1年生はまだ6歳とかじゃないか。やれやれ。


【2022/10/25の日記】

ワケあって、と書いてあるが、これは7時30分にキャンパスで語学センターの老師に会わなければならなかったからである。この週は小班単位の単語暗記大会があって、その練習用のカードを受け取ったのである。

その受け取ったカードを使って、10時からクラスメイトと単語当てゲームの練習。こういう機会を通じてどんどん仲良しになっていると思います。

机に向かっての勉強時間は1時間16分のみ。

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