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作る側と売る側は溝を生みがち。解決することでイノベーションを生めるはず

ビジネスには「作る」と「売る」の2つだけです。

例えば、WEBサービスやアプリ作って、売る場合だと、エンジニアやデザイナーが作り、マーケターやセールス(営業)が売る
食品や実際の製品でも、職人や製造担当が作り、やっぱりマーケターやセールスが売る

今回、「溝は埋まらない」ということですが、これはどういうことかと言うと、それぞれの職種で、業務に対しての重要なポイントが全く異なるため、意見不一致で溝を生みがちです。


僕は、もともとYahoo! Japanにてエンジニアとして就職し、そこから16年間、転職を何度か体験し、フリーランスも経験し、ITエンジニアとして色々な仕事に携わって来ました。そのため、もともとは、作る側の考え方でした。

エンジニアとして、企画やマーケターの無茶な注文を聞くたびに、めちゃくちゃ嫌気がさしたことを今でも鮮明に覚えています。笑

しかし、脱サラ、移住、独立、起業してお店(焼肉屋やゲストハウス)を始めたり、製品、食品(ぶっかけコンビーフ)を開発して作って販売していく上で、かなり売る側の視点も理解でき、今まで売る側の方々に誤りたい気持ちになるほど、売る側の大変さと難しさ等々を、理解しつつあります(まだまだ勉強中)。

そのため、両側ともに理解し始めた今、なぜこの溝が生まれてしまうか?
このことを今回、書いていこうと思います。

お互いがお互いを理解し合える事により、素晴らしいモノが生まれるはずです。作る側の方、売る側の方、円滑にプロジェクトが進められるよう、少しでもご参考にしていただけると嬉しいです。

作る側の視点

売る側の職種は、上記でもちらっと記載しましたが、「製造業」「雇われシェフ」「ITエンジニア」「職人」「大工」などでしょうか。

今回は僕自身がITエンジニアだったこともあり、プログラミングでWEBサービスやアプリを開発する際のことを例にしてみます。

Yahooにいるころの業務フローは当時(15年前くらいですかね)は、

  1. トップよりざっくり企画案(売る側)

  2. 企画担当が詳細な企画立案(売る側)

  3. デザイナーに相談しながら、UIや画面フローを作成

  4. デザイナーがワイヤーフレーム作成

  5. エンジニアにワイヤーフレームを元に仕様説明

  6. エンジニア要件定義、設計

  7. デザイナーのコーディング(コーダーか?)

  8. コーディングデータがエンジニアへ渡り、見積もった工数内で実装

  9. テスト、確認、修正、繰り返し

  10. リリース

ざっくりこんな感じだったと思いますが、部署やサービスにより全く異なるかとは思います。
エンジニアは言われたものをキメられたスケジュールで実装しないといけないみたいな感じでした(もしかしたら僕が無能だからそういう扱いだったのかも?)。

コード規約や、きちんとしたキレイな設計など、こだわりたいところをこだわる時間もなく、動けばいいみたいなところは少々ありました。
このエンジニア側のキレイな設計(バグや事故回避には大切なこと)やコード規約、他のサービス等への汎用性(次へのスピード感は出る)、パッケージ化、ロードの速さ(サービスの品質)、
これらは作る側のこだわりで、このこだわりを与えれたスケジュールの中で実装していくのが優秀なエンジニアなのかもしれませんが、例えば、その中で3つはクリア出来ても、2つは妥協しなくてはいかなかったり、1つは妥協しなくてはいけなかったりします。

これらのこだわりは実は間接的に、長い目で見たら売上に関与する可能性はあるものの直接的には関係ないと思われがちです。作る側は品質やこだわりを大切にしたいと思うのは当然のことです。

売る側の視点

マーケター、セールス(営業)、プランナー(企画担当)、販売員などでしょうか。売ることが仕事です。売るためにどういうものを作るべきか、どんな方がターゲットで、どのタイミングがベストか?などを重視します。

先程の例でいくと、企画担当やトップとしては、ぶっちゃけ、売ること視点での必要な機能さえ実装されていればよくて、先程あげた作る側のこだわりはどうでもよかったりします(一概には言えないかもしれませんが)。

売る側としては、大事なタイミングで必要なものをリリースすることが重要だったり、品質や作りなどは売上に直結するわけではないので、エンジニア側のこだわりはどうでもいいのです。
もし作る側のこだわりのためにスケジュールが遅れるとしたらそれは許容できないかもしれません(担当者による)。

どうすればいいか

難しいことではありませんが、お互いがお互いの重視しているポイントを理解し合い、
「自分の重要と思っているポイントが一概に、どの立場の人にとっても重要だと思っているわではない」
ということを理解すべきです。

しかし、根本的な解決というか、個人的には

もっと作る側が強くなるべき

とか勝手に思ってたりします。これは個人やチームレベルの話ではなく、日本全体的な風潮によるものの可能性が高いため、簡単に解決できるものではないとは思っていますが、

もちろん、企業の体質にもよりますが、日経の大手の企業はおそらく、企画担当やトップダウンで、企画が立案することが多いと思います。だからこそ作る側の立場のほうが弱い気がしています。これは企業によるので一概には言えませんが、受託系の企業も、別の企業から開発案件を頂いて納品します。つまり、

どうしても今の日本の一般的な企業では、

作る側 < 売る側

こういう構造になっている気がします。僕が思う原因は以下です。

  • 作る側の主張が弱すぎる

  • イノベーションを生もうと考える企業が少ない

  • ビジネスにおいて売上はもちろん重要だけど、開発や研究への投資が少ない

  • 売上のために、うまくいってるサービスや商品のマネが多い

  • 作る側が売る側になる気がない

など。技術やデザインも売り方もわかっている人が企画したほうがいいに決まってます。でもそんな有能な人は極稀なので、まずは、

作る側のすべきこと

作る側は売る側の主張を理解すべきだし、売れないと作れない、売れるから作れるというのも事実。作る側のこだわりは売る側からしたらどうでもいいということを少しでもいいから理解することです。そして、自分たちが自分たちの技術で全く新しいものを企画し開発し販売することを考える。そのためには底にもう少しお金と時間を投資すべきです。

売る側のすべきこと

同じく、作る側の主張を少しでも理解し、少しでもいいので技術的なことを学び(そんなこと学ぶくらいなら売り方をもっと学ぶわというのはわかります)、とんでもないスケジュールを提示したり、無茶なことを作る側に言わない。

個の力が強くなってきている

大企業になればなるほど、企画者、マーケター、開発者、デザイナー、セールスと、企画〜セールスがそれぞれ担当がいることがほとんどだと思います。

実は、個の力が強くなってきているのもポイントだと思っていて、これは、個人でなにかを作り、売ることになった場合、企画、マーケ、開発、デザイン、販売を一貫して個人が行うことになります。なんの衝突も産まないし、すべて同じ人がやることで売りやすくもなるし、情熱も伝えやすかったりします。スモールビジネスで成功している方が多いのはこれが大きな要因ではないかと思っています。

まとめ

細かい原因は、上記のようなお互いの理解が浅いことなどにあるけど、根本的な原因は、作ること開発すること、研究することへの投資が、ここ数年の日本では少なすぎるのではないかと、個人的には思っています。

お金を稼ぐことは重要なので、売る側手動というのはもちろんなのですが、作る側手動な文化がもっと生まれてこないと、この作る側の立場が弱い状況は続いてしまい、溝や衝突を生む根本的な解決は、なかなか厳しいのではないかと思ったりしています。

しかし、作ってる側ももちろん、作る側の重要ポイントは使う相手、買う相手にとっては重要じゃなかったりするということも念頭に置くべきです。
(作る側のこだわりを伝えることは重要ですが)



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