見出し画像

震災から10年、今思うこと

東日本大震災から今日で10年。
震災当時、西日本に暮らしていた私は、東北で津波が起こっている様子をテレビ越しに見るだけで、何も行動を起こすことができなかった。
自分に何ができるだろう、と考えてはみたけれど、答えがみつかることがないまま、時間だけが過ぎていった。

あの日、あの頃から10年。
環境も変わり、その頃に頻繁に会っていた友人とは就職以降、会える機会がほとんどなくなり、疎遠になった人も多い。
私も、友人も当然その頃は東北以外の場所にいたから、亡くしたわけではないし、被災もしていないからどこかで会える可能性はもちろんあるけれど、
頼れる友人がそばにいるのと、いないのでは全然心境が違う。
ちょっと弱音を吐きたくても、すぐには会うことが出来ない。

僕に成長するきっかけをくれた友人、元気にしているかな。
特段「震災から10年」という節目で話せることがないのだけれど、
当時「人と人との絆」と言っていたような気がするので、10年前の自分のことをふと思い出してしまった。

目に見えるものすべてが 耳に余るものすべてが
遠くなっても離れないで
出会ったことがすべてだったんだ

─くるり「魔法のじゅうたん」より

自分と出会ってくれて、こんなしょうもない自分を気に掛けてくれた
友人や周囲の人に感謝し、この先の人生もがんばろう。
「魔法のじゅうたん」を聞きながら、しみじみそう思った。

今、そばにいてくれている友人、身近な人を大切に。
いなくなって気付いたけれど、そばにいてくれることが何よりもハッピーなことなんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?