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3/17の出来ごと 最終話

この記事は第9話の続きとなっております。第1話から第9話までを読んでからこちらを読むことをおすすめします。それではどうぞ!

予期せぬ良経験

 スポッチャに入場した。時間の都合もあり、タイムリミット1時間半。我々はロッカーに荷物を入れ、自然と2人1組に分かれていった。私はK.Y君とペアだった。道中K.Y君とセグウェイの話になりそのノリで我々はセグウェイに乗ることにした。セグウェイは2種類あったが、私がセグウェイが初めてだったので簡単そうな方にした。エレベーターで4Fまでいき、諸々の装備(ヘルメットなど)をつけてセグウェイの場所まで向かった。そしていざ乗ってみた。バランスが保てない。非常にゆらゆらする。ぎこちない私を、置いてK.Y君はなんなくセグウェイを乗りこなしていた。どうやらK.Y君はセグウェイ経験は数回あったらしい。体重移動の仕方などを彼から教えてもらい、少しずつ乗れるようになって、楽しい気分だった。アクシデントも少々あった。カーブが言うことを聞かず横転することもあった。経験者のK.Y君ですらだ。最終的にコツを掴んで結構なスピードを出すことにも成功した。非常に楽しかった。
 スポッチャはセグウェイだけでなく色々なことをやったが特に印象に残っているのはバッティングだ。バッティングは非常ストレス解消になる。空振りはするが球を打てたときの気持ちよさは半端ない。この日抱いたネガティヴな感情をこのバッティングで吐き出せた気がする。A.M君も今回のスポッチャでバッティングの魅力に気づいたようだ。彼もストレス発散になると言っていた。
 “推敲”という故事成語があるが、この故事成語の元となった故事の内容を私はこのとき思い出した。故事の詳細な内容は省くが、ここの一節に出てくる詩人賈島が詩を書いているとき、「僧は推す月下の門」という文の「推す」を「敲く」にするか韓愈に相談シーンがあるのだが、この「推す」を「敲く」にすることで予定もしてなかったいなかった出来事への感激を意味する文に持たせることになる。まさに今回の私の企画は「推す」、スポッチャは「敲く」にあたるだろう。私もセグウェイへの感激は忘れられないだろう。(因みに“推敲”の意味は文章や詩をよくしようと練り直して苦心することらしいです。)
 そしてうんぬんかんぬんあり私たちはスポッチャから退場し、ラウンド1を出た。そのとき既に私は楽しい気持ちに溢れていた。そして私は「次は夏の鬼ごっこで会いましょう」とだけ言い残し各々解散した。

あとがき

いかがでしたか?これで3/17の出来ごとは完結です。全体を通して色々な感情にはなったが何やかんや楽しかったです。そして私は最後意味深な言葉を残して去っています。その真意やいかに...
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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