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【ネタバレあり】映画王様戦隊キングオージャーアドベンチャー・ヘブンを見てきた!

 今回は毎年恒例ニチアサの夏映画を見てきたので今回はこちらの感想を綴っていく。ギーツの方はすでに綴っておるので合わせて読んでいただきたい。

 今回の映画はスーパー戦隊の夏映画の中でもトップクラスに面白かった!個人的に歴代1位なんじゃないだろうか。それくらいよかった。

 まずギラの戴冠式の最中に現れたデボニカ(演:佐倉綾音)が歌を歌いながら登場するのだが、この歌がまぁすごい!さすが声優さんとだけあって発声の型(言い方合ってる?)がちゃんとしているのかはわからないが、無茶苦茶綺麗な歌声だった。これはぜひ一度聴いてほしい。

 死の国ハーカバーカのCGがエグい!TV本編のCGもなかなかのハイクオリティだが、それを超えるものだった。映画だからこそできたあのCGだと思う。劇場でみたおかげか実際にハーカバーカに一緒に旅をしている気分だった。

 今回の話はギラメイン。他の4人は4人で個々の怨念に向き合う話だった。各々のキャラの個性が十分に出ていたと思う。
 ヒメノは両親と再開。ここはうるっときた。結局両親は偽物だったが、ちゃんと別れを告げれたのはよかったと思う。
 リタは捌いてきた罪人たちの幽霊に怯えていた。やはり裁判での罪悪感はあったのだろう。だが、後から駆けつけたモルフォーニャの励ましによって罪人に感謝されていることに気づき立ち直る。ゴッカンコンビはいつも感動させられる。
 カグラギは前女王殿イロキ(これも多分偽物)との対峙。過去に何かあったであろうということが想像できるあの因縁のやり取りは凄まじかった。カグラギの今後の展開にもなりそうなフレーズうかがえた。炎上したタキタテ城っていう演出がまたいい
 ヤンマだけはそういうのに囚われず元の世界へ帰る道筋を見出していたのは、さすがだなと思った。おかげで側近たちがハーカバーカに駆けつけることができたということもある。
 ちなみにジェラミーはしれっとヤンマに蜘蛛の糸を繋いでどさくさに紛れて死の国に来ていた。ちゃっかりなやつだ。追加戦士は劇場版では影が薄くなりがちだが、例年より登場が早かったことや、作品自体の語り部をやっていたことで存在感が消えることはなかった。こういうところうまいなと思った。

 ゲスト陣がマジで適役すぎた。今回のゲストは死の国の案内人デボニカ役佐倉綾音さん、前トウフ女王殿イロキ役雛形あきこさん、そしてシュゴッダム初代国王ライニオール・ハスティー役中村獅童さんだ。
 デボニカは最初にも言った通り歌声がもうよすぎてさらにギラとの対話シーン、もよかった。今回ギラとデボニカは幼馴染の設定だったのでそれを彷彿とさせる少し子供っぽい馴れ合いみたいなのが、よかった。
 イロキはピンポイントだったが、すごいオーラだった。炎上したタキタテ城でのやり取り。雛形さんの演技力を改めて痛感した。
 そしてライニオール・ハスティー。さすが2000年前に国を救っただけあって威厳がすごい。ギラでは国が務まらないので自らがデボニカを犠牲にして生き返ろうとする。大勢を救うには少しの犠牲は必要という考え方が如何にも国を納めてきた者の考え方っぽいなということを感じ、それに説得力を持たせる演技は半端じゃない。
 この3人は後々TV本編に出てきてほしいのが個人的な願いだ。

 この作品が伝えたかったことは、「生きることは地獄だ。だが、そこに小さな幸せを見出して暮らしている。それを我々は大事にしよう。」ということだと思った。これはライニオールとはとは対な考え方であり、ギラの主張だった。デボニカはギラと孤児院で一緒だった。そのときに感じたデボニカの小さな幸せ、甘いケーキを食べることを守りたい。色々な小さな幸せを守れば国全体が幸せになる。
 まさに資本主義と社会主義の違いのように感じられた。日本は資本主義だからギラの意見をこの映画のメッセージとして組み込んだのは本当に素晴らしいと思った。

 TV本編はこれを執筆しておる時点では22話まで放送されている。どうやらこの映画は23話と直結するエピソードらしい。TV本編のこれからの伏線・布石なども貼られていたのでこれからが楽しみだ。
降臨せよ!キングオージャー👑
 後どうでもいいがこの映画の後に始まったギーツの映画が少しかわいそうに思えた。同時上映で見るものじゃないぜ。


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