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ドライブ

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運転や交通に関するノートを入れておきます。
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蒸発現象について

自動車を運転する人は蒸発現象という言葉を聞いたことがあると思います。

多くは自動車学校で習うものですが、実際目の当たりにしたことがある人はどれだけいるでしょうか?

私は昔妻の運転する車の助手席から見ました。

私はその現象を見たとき、とっさに「止まって!危ない!」と言って妻に急ブレーキをかけさせましたが、ライトの当たり具合が変化するまで妻には見えていなかったようです。

私もどれくらい見えてい

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ゾーン30

ゾーン30という言葉をご存じでしょうか?

それぞれ
ゾーン=領域
30=時速30km
ということを示し、

道路の制限時速を30km/hまでしか出してはいけない領域

という意味になります。

生活道路を中心にして、通学路や学校・公園の周りに設定されることが多いです。

ゾーン30ではそれだけに見通しが悪かったり、突然子供が飛び出してくることが想定されています。

最近のナビやレーダー探知機など

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池袋暴走事故の思うところ

最近判決が出ました。禁固7年という過失運転致死傷罪の最大量刑です。
私は自動車にまつわる仕事をしています。
ここで少し自分の心の中で思ったことを徒然と書きたいと思います。

私は自動車が好きです。
なので自動車が起こす不幸な出来事は憎みますし悲しいです。
無くしていきたいと常々思っています。
私のnoteでも交通安全に少しでも貢献できるようなものをと願って書いているものもあります。

世間では上級

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安全運転に大事な3つのコツ

安全運転に大事な3つのコツ

はじめに安全運転の中で重要なのは下記の3つ
・メンタル
・テクニック
・知識
これについて少々解説をしていこう。

メンタル事故に遭うとどんなに悲惨か、悲惨じゃなくても面倒くさいかということを意識すること。

ちょっとの不注意で1週間〜一生が台無しになると思えば無茶なことはできなくなる。

テクニック事故原因の多くを占める不注意を無くすことで随分事故は減る。
不注意は注意していないということ。

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停止線守ってますか?
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停止線守ってますか? ​

【はじめに】

車を運転すると停止線によく出くわします。

この停止線は一旦停止や信号の手前などいたるところにあります。

よく停止線を超えて停車している姿を目にしますが、必ず守るようにしてください。

そこには守るだけの理由があります。

【こんなことをよくしていませんか?】

一旦停止の停止線は交差点よりも手前に引かれていることが多いです。

普通に停止線で停止すると、ドライバーは車の1mくら

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ドライブのための靴
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ドライブのための靴 ​

【はじめに】

靴はとても大事なものです。

「足元を見る」という諺があるように、靴の状態を見てその人の状態(経済状態・疲労状態等)を判断したりすることもあります。

足の健康が命に影響します。
戦争の時は、足の健康を害して命を落とすケースが多かったそうです。
行軍は道無き道を行く場合もあります。
その場合、足は危険に晒されることが多く、足の怪我が発端で病気になりそのまま亡くなってしまうということ

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雨天の運転の危険性について

雨天の運転の危険性について

【はじめに】

今年(2018年)の夏は豪雨に見舞われました。
梅雨ももう終わってしまいましたが、雨に見舞われる機会も多い季節なので、雨と運転に関することを書いていきたいと思います。

【路面が滑りやすい】

〈摩擦力の低下〉

車はタイヤと路面の摩擦力により走ることができます。
加速することも、止まることも、曲がることも、摩擦力あってのことです。

常識的な話ですが、雨の日は路面が滑

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休日ドライブの危険性について

休日ドライブの危険性について

​【はじめに】

昨日からゴールデンウィークという名の長期連休に入った人もいるかと思います。

長い人ではまるまる1週間のお休みで9連休なんて人もいます。

休日ドライブは危険がいっぱいです。

そのことについて語っていきたいと思います。

【休日は不慣れなドライバーが多い】

休日は平日に比べて、様々なタイプのドライバーが混在します。

運転頻度から以下のように分類されています。

プロドライバ

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車で急ぐと危険なワケ

車で急ぐと危険なワケ

【はじめに】

車を運転していて次の用事まで時間がない時には焦ります。

そして危険な運転になりがちです。

なぜ危険になるのか?

ちょっと深掘ってみたいと思います。

【時間を取り戻そうとする】

急いでいる時の車の運転は、少しでも時間を取り戻そうとして、下記の運転をしがちです。
・スピードを出す
・確認を短縮する(おろそかにする)
・判断のグレーゾーンで停止より進行を優先する

それぞれの危

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馬力と登坂能力

馬力と登坂能力

【はじめに】

自転車で坂を登ると平坦な道では考えられないほどの力を要します。

車も同じで坂を登る時には途端に力不足を感じます。

では坂を登る時にどれだけの馬力が必要なのか。

具体的な例で考えてみたいと思います。

【例題】

質量1000kgの自動車が、10度の勾配の路面を100km/hの速度で登坂するには最低何馬力のエンジンが必要か?

但し、空気抵抗や駆動系の抵抗やタイヤの転がり抵抗な

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渋滞の原因

渋滞の原因

【はじめに】

渋滞は渋滞学という比較的新しい学問で研究されています。

その中からメジャーな原因をピックアップします。

【渋滞の原因ランキング】

年間の渋滞ランキングでは以下のようになっています。

1位 交通集中 53%
2位 事故 24%
3位 工事 6%
-位 その他 17%

そのうち多くを占める交通集中の内訳は以下のようになっています。

サグ部および上り坂など 52.7%
接続道

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不用意にレンジ操作をしない方が良いワケ

不用意にレンジ操作をしない方が良いワケ

【はじめに】

たまに信号待ちで一瞬バックランプ(後退灯)が点く車がいます。

これは信号待ちの時にATのレンジ操作でP(パーキング)レンジに入れています。

しかし、ATのレンジ操作にはリスクがあります。

【レンジ操作のリスク】

〈操作ミスによる追突〉

AT車ではクラッチ操作をしなくても発進することが出来ます。

なので、発進時はアクセルを踏みますが、レンジ操作をしてN or Pに入れてい

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ブレーキングのコツ

ブレーキングのコツ

【はじめに】

ブレーキングは運転が上手いか下手かが如実に現れます。

ブレーキングを鍛えると、快適性も安全性ももちろんのこと、速く走るのにも役に立ちます。

【ブレーキの前提知識】

ブレーキのコントロールは基本踏力(踏む力)で行います。

なぜなら減速度は物理的には以下の式から成り立つからです。

減速度=減速力=ブレーキの摩擦力

摩擦力は以下の式で表されます。

F = μm(F:摩擦力、

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車内の凶器

車内の凶器

【はじめに】

車は日常の足として生活の一部になっている人もいると思います。

しかし、車を使うと事故と隣り合わせです。

事故の時には非日常に引き込まれます。

それは事故対応などだけではなく、事故の瞬間の車内は日常では味わったことのない空間に変わります。

その時、何気なく車内に置いているものが凶器になります。

【前面衝突】

荷室には物を置きますよね?

そのための空間なので当然です。

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