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保護猫との暮らし

名前は「ふく」

私の住まいにほど近い
カップヌードルミュージアムという
博物館がある。

インスタントラーメン発祥の地
大阪府池田市にある「チキンラーメン」の
生みの親、「安藤百福」記念博物館だ。

生まれてから間もない2匹の子猫が
ボランティアの助けにより、同地域で
保護された。

安藤百福に由来して「もも」と「ふく」
そう名付けられた。

保護された2匹の内、我が家に迎え入れたのは
男の子の「福」である。

飼育係

キッカケはうちの三姉妹から始まった。
「犬猫飼いたい」と熱望。

簡単には「はい。どうぞ」とはならない。
そりゃ、命を預かり育てる訳なのだ。 
ただ可愛いだけでは理由にならない

それに
我が家は既に先住民のハムスターが居るのだが
三姉妹が率先して世話をするかというと
ご想像通りである。

先住民の「コロン」くん



三姉妹よ!ちゃんと世話ができるのかい?
親の決まり文句である。

夏祭りでとって来た金魚の世話さえも
父が独占していたぞ!

後に愛猫のう〇ちを始末している
年頃の娘の姿を目の当たりにして
安心するのは言うまでもない。

保護猫という選択

色々な葛藤もあったが三姉妹の熱望と
命の教育という意味でも飼うことを
了承する事にした。

もともと私自信が犬好きで、
中でも柴犬には目がない。
買い物次いでにペットショップには
よく足を運んでいた。

犬を飼うんだろう。そう、思っていた。

とある知り合いに保護猫を飼っているという
夫婦がいる。
その夫が私の同僚にあたるのだが、
聞けば2匹目を考えているというではないか。

そうだ「これだ!」と直感できた。
考えもしなかった選択肢である。

ペットショップの犬猫を飼う事が決して悪い訳ではないのだが何か世の中のためになる事、人類代表としてできる事との思いで、救われるべき命を預かろうと三姉妹に打診。偽善か?

了承してくれた。

初対面

犬猫が飼いたいと三姉妹が熱望した同年7月
初めての譲渡会にやって来た。

一軒の店舗兼住宅。飲食店のような佇まい。
入り口にはスナック〇〇猫という看板。
なかなかジョークが利いている。

店舗スペースの1階にはカウンターがあり
ところ忙しと、あちらこちらに猫グッズなどが
置かれている。

手作りであろうものから不要になったもの?
ボランティアの一環で売り上げは活動資金のとしているようだ。

私たちも一つキーホルダーを頂戴した。

今回の会場はその住宅にあたる2階。
1グループごとにそこへ招かれ、猫たちと
触れ合いながらお見合いができる。

その子は怖がりなのか、なかなか私たちに寄ってこない。それがまた私たち家族の目を引いた。

そう「ふく」との初対面。

ようこそ!我が家へ


保護猫を家族に迎えるには審査やトライアルが必要なのである。
それは保護猫だけでなく、里親となる家族の不安を解消するためでもある。

団体の代表が「ふく」を連れてやって来た。

ケージやトイレ、少しの食事なども
準備を頂いた。

トライアル期間はケージの中の「ふく」を
見守るだけ。ストレスにならないように。

2週間ぐらいだろうか。
無事にトライアル期間を終えて
いよいよ、我が家の一員となる日が来た!

ワクチンや病気の検査、トイレの練習も完璧。
預かりボランティアさんが丁寧に見守って頂いた後なので安心して迎え入れる事ができました。

我が家に来た「ふく」


猫のいる暮らし

我が家は5人家族と「ふく」のいる暮らし。
ハムスターの「コロン」は3年の生涯を終えて
今はいない。

私たち夫婦は共働きで、三姉妹もそれぞれの学校に通っている。

平日の朝から夕方までは「ふく」が1人で留守番する事になるのだが昼間は殆ど寝ている。

初めは抵抗があったが今は「行って来ます」と声を掛け、こちらも安心して家を空けられる。

お互いの慣れもあるのだろう。

帰って来て何がか散らかっているだとか
物が散乱している事は無く、決まって大人しく
ソファーで寝ている。

帰って来た物音で起きる「ふく」

ただし、猫は遊びの天才である!
部屋には余計なものは置かず
きれいにしておく必要がある。

考えもしない物で遊んでしまうのだ。
口に入れたり、飲み込んでしまっては
大変な事になる!

脱走にも注意が必要。
扉、窓は閉めて行く。

部屋の温度管理は不可欠である。
エアコンは年中稼働。

私が夜勤のある仕事をしているので
然程、そこには抵抗が無い。

食事は朝と夜。
極々稀におやつ的なものをあげている。

「遊んで」アピールをしてくる時もあれば
「触ってくれるな!」とツンツンしている
時もある。
俗に言うツンデレというやつだ。

そこがまた愛らしい。

猫のいる暮らしは私たちの気持ちを癒し
日々を豊かにしてくれている。

言葉は無いがそこが良いのであろう。

お互いの表情でコミュニケーションをとり
言葉は無くともそこには絆がある。

何より可愛い過ぎるのだ。
我々のストレスを全て
その姿で吸収してくれる。

それに尽きる。

保護猫との暮らし。

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