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短歌まとめ2023年10月

きっかけは「推し短歌」の投稿企画でした。

それまでnoteは読むだけだったのですが、2023年9月21日から、我流の短歌をだいたい1日1首くらい公開しています。

年末ということもあり、備忘録的に1カ月ぶんずつまとめてみます。
今回は2023年9~10月分です。

(推し短歌として)

推しがため CM飲料 箱買いす 愛をお金にかえるシステム

もしかしておんなじ人を好きですか散りばめられた色おしはかる

ダークサイドひきずりこまれそうな夜あなたの笑顔私のフォース

とべよとべきみの心はきみのものマグマの中を阿修羅のごとく

ぬい連れて準備万端いざ出陣 広い世界へ同行二人

天才とあなたを評す共演者わたし知ってたずっと前から

このケーキあなたのものか私のか初めて祝う推し生誕祭

活躍は閣僚5人あとはなし夢なき国で我は推し活

栗が好きだからってもー栗ばっかよそわないでよもう栗ないよ

団子食べ少し肥えたかお月様みたらし色の午前四時半

これだけは醤油ケチるとうまくないアツアツご飯へ行け!生卵

朝散歩あいさつ後のお楽しみ振り返り見るコーギーの尻

誰にもどうにもできない あまりにもあまりにも深い闇

BSの映画で流るピアノ曲はじめて出合うプロコフィエフ

テレビ見るくらいのファンを「お茶の間」と言ってた 推しを「推し」と呼ぶ前

鬼を剥きぐらり黒き湯スジこそぐ魔女は忙し栗渋皮煮

キュウリ蕪オクラ枝豆ズッキーニまた来年ね夏の朝市

公園の昨日と同じ曲がり角 忙しそうなリスが横切る

六カ月かけてあなたを好きになり はいサヨウナラ次はブギウギ

木は森に森は楽器になりていま流体となる無伴奏チェロ

(以上、ここまで「推し短歌」でした)

山頂のベンチに二人腰かけて栗のおにぎりごましお多め

後々の面倒忘れ栗拾い この感覚は恋に似ている

腹にすら掛けなかったねタオルケットさらば猛暑よカモンお布団

車窓から海を眺めるふりをして居眠りしてるあなたを見てる

ツヤサラの髪に眉毛も整えて 逆光の中 産毛が光る

ローカルの二両編成車内でも小田急のごと皆スマホ手に

君たちがなでなでしているその猫は我が家のごみを荒らしたクロだ

気に入らぬ紙幣何度もつき返し お釣りは出さぬボタン押すまで

もふもふの犬散歩さすお兄さん今朝はもこもこ赤いフリース

猛暑避けダリアようやく咲く横で早や秋化粧ドウダンツツジ

ふるさとの「あんしんメール」知らせるは「詐欺だ」「クマ出た」「イノシシ8頭」

ひとつとて同じものなきしみじみと眺め噛む噛む食べる煮干しを

焼きたてのクロワッサンと淹れたてのコーヒーみたいになれたらいいね

炊き立ての白いご飯と出来立ての味噌汁みたいになれたらいいね

きみとぼくずっと相棒パートナーパスタとソースうどんとお汁

霜降の放射冷却オリオン座さむいふゆにもいいことはある

極暖のヒートテックは知ってたが知らなかったよ冬用ワイパー

冷蔵庫センサー故障「開いてます」「バタン!」で解決 昭和のスキル

大人ってソフトクリーム食べるのも上からばかり芸がないよな

ジャンパーのポケットに手を突っ込んで駆けてくあのこもう四年生

「昼ごはん今日はラーメン」送ったら「おれもラーメン写真ないけど」

ラーメンは写真撮ってる暇はなし間髪入れず箸持てすすれ

ベーグルの湯気でくもりし窓ガラス鼻ふくらませ開店を待つ

いつも好きだけどとりわけ今が好きアップルパイは紅玉が好き

甘きこともてはやされる世にありて紅玉のごと生くる道あり


大好きな先生からの花丸をもらったノート何度もめくる

(↑こちらは「推し短歌」でよもや入賞した時のコメント用につくっておいた短歌です。もちろん、必要ありませんでした…)

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