心理カウンセラー 丸山美幸

uEarth(ユアース) 代表 uearth-yours.com 相談業務のほ…

心理カウンセラー 丸山美幸

uEarth(ユアース) 代表 uearth-yours.com 相談業務のほか、カウンセラーのスキルアップをサポート。2児の母

最近の記事

マンツーマン恋愛トレーニングstart

 4月も終盤に差し掛かり、もう夏も間近ですね。 いつもジャンルを問わず様々な人間関係のご相談をお受けしていますが、ここ最近は恋愛に関するお悩みをお寄せいただくことが多い傾向にあります。個人的にも大好きなジャンルなので、お1人おひとりがより良い未来を実現できるよう全心で向き合わせていただいています。  人間は、およそ100年という長い年月をかけて人生を全うしていきます。そこには常に悩みや苦しみが付きまとい、それを乗り越えるべく奮闘することで前進する、それを生涯繰り返していき

    • 妻の不貞による不眠で辛い▶戦場で眠れるわけがない

       一生を誓い合ったパートナーの不貞は心に深い傷を残します。大切な人に虐げられた悲しみや悔しさだけでなく、他者に知られることで社会的尊厳も貶められるのではという不安感から、誰かに相談することさえ憚られます。苦しみの感情を1人で抱え込むことで、孤独感から不眠や食欲不振などの心身の不調にも繋がるなど、その影響は計り知れません。 【相談内容】 30代 男性 Bさん 結婚9年、2男1女 妻が不倫をしている様子 問い詰めても白状せず問題が解決しない 妻が悪いはずなのに、なぜか態度がデ

      • 妻の顔色を窺う毎日が辛い▶家庭内ガラパゴス

         結婚生活というのは、傍から見ていると順調そうでも、実情というのはなかなか分からないものです。第三者だけでなく当の本人たちでさえ、夫婦の正解とは何かを手探りしながらの日々なのではないでしょうか。 【相談内容】 40代 男性 Aさん 結婚13年、一男一女あり 仕事も順調で生活も安定しているが、いつも妻の顔色を窺いながらの生活 特に子育てで少しでも間違った対応をすると激しく叱責される 家事はできる範囲で手伝っているが下手だとダメ出しされる 自分の家なのに心から寛げず毎日辛い

        • 嫉妬せずに安定した関係になりたい▶もはや波のない海

           人生の中で、一度も恋愛を経験することなく生涯を終える人はいないでしょう。 接点はないけれど憧れる、ずっと傍にいた人をいつの間にか好きになっていた……など、 成就するか否かに関わらず、誰かに恋い焦がれるという体験は誰にとっても特別なものですよね。心が浮き立ち、いつもの日常さえ輝いて見える、それはまるで魔法です。しかし、どんなに情熱的に盛り上がった恋も、感情の持続期間はおよそ3年程です。そこから先は家族として関係を成熟させていくフェーズに入ります。 今回のお悩みは、そんな狭間で

        マンツーマン恋愛トレーニングstart

          夫婦仲は良いけどモヤる▶完全に赤信号

           私がお受けしているカウンセリングの専門ジャンルは、人間関係全般です。老若男女を問わず、日々様々な方からご相談をお受けしています。明確に悩みとして自覚している方もいらっしゃれば、悩んではいないけれど話を聴いて欲しいという方、よく分からないけれど違和感があるなど、苦しみの段階は人それぞれです。 悩みとは、人が成長するための試練として、その人が乗り越えられるよう最適な形で現れますので、その人の感度により悩みに気付くタイミングも異なります。自分ではそこまで深刻ではないと思っていて

          夫婦仲は良いけどモヤる▶完全に赤信号

          介護苦からの不倫をやめたい▶やめなくていい

           私は、外見が比較的女性らしく、ふにゃふにゃと喋るため、優しそうという印象を持たれることが多いです。しかし、私のカウンセリングを知る方々は皆さん私を評して『どSカウンセラー』と仰られます。倫理観や既成概念に捉われたくないという重篤な厨二病気質によるものでしょうか。ですから、一般的なカウンセリングのイメージで相談してこられた方々は驚かれることが多いです。要はパンチが強め、というか強烈らしいです。  どの辺りが強烈なのかというと、最も特徴的なのはやはり共感の部分です。カウンセリ

          介護苦からの不倫をやめたい▶やめなくていい

          人物像を分析するー交流分析の活用ー

           カウンセリングでは、クライエントさんの人物像の分析が重要であると、これまでにもお伝えしてきました。 しかし、分析と言っても何をどう捉えればいいのか、基準やルールがなければ、ぼんやりとした抽象的な感想しか持てずに終わってしまいます。 目の前のクライエントさんがどのような方であるかがしっかりと掴めていなければ、見立ても立てられず、カウンセラーとしての役割もうやむやになります。カウンセリングが成立しなければ、クライエントさんは失望し二度と相談には来て下さらなくなるでしょう。悩

          人物像を分析するー交流分析の活用ー

          カウンセリングの見立ての立て方

           カウンセリングをスムーズに進めていくためには、カウンセリング開始から10分程度で相談の全容とクライエントさんの人物像を把握した上で、問題に対する見立てを立てておかなければなりません。言わばカウンセリングの設計図のようなものです。 【カウンセリング中の流れ】 ①傾聴(受容共感しながら相談の意図及び人物像を把握する ②主訴を確認 ③不明点の確認 ④理解の共有 ⑤新たな視点の明示 ⑥解決に向けた選択肢を提案 ⑦クライエントさんの選択を力強く支援 前回ご紹介した上記の流れに沿っ

          カウンセリングの見立ての立て方

          カウンセリング中の流れ

           カウンセリングと聞いてイメージするのは、クライエントさんとカウンセラーが対面で向き合い話をするシーンを想像する方が多いのではないでしょうか。もしくはフロイトが行っていた自由連想法では、寝椅子に横たわる患者に対して、傍に座る治療者が語り掛けるという構図です。大分古いイメージですね。    有史以来長らく対面でのカウンセリングが主とされてきましたが、今日では電話や手紙、メール、チャットなど、様々な形態のカウンセリングが存在します。2019年のパンデミックにより、オンラインでの

          カウンセリング中の流れ

          カウンセラーは自分の意見を言ってはいけないのか

           多くのカウンセリング講座で、カウンセラーは自分の意見を言ってはいけない、と習う場合があります。しかし、我々カウンセラーはロボットではありませんから、感情や思考、それぞれに異なる価値観を持って生きる人間です。クライエントさんも、カウンセリングに来てロボットに向かって淡々と悩みを呟くわけではありません。“人と人”との信頼関係のもと、悩みの解決に向けて人間的成長を図っていくのがカウンセリングですから、カウンセラーは1人の人間として向き合わなければなりません。  人のコミュニケー

          カウンセラーは自分の意見を言ってはいけないのか

          人はなぜ悩むのか

           悩みを抱えているという実感があるとき、それは本当に苦しい時間です。目の前に立ちはだかり行く手を阻む鬱陶しい敵として、我々はその除去に猛進します。普段よりもちょっとだけギアを上げて、なるべく早く解決できるようアイディアを捻り、あらゆる選択肢を比較検討して最善策を模索します。  その過程をこうして文字にしてみると、何だか仕事で大きなプロジェクトに取り組んでいるように見えますよね。仕事をしている人もそうでない人も、大人も子供も、誰もが無意識にこのプロセスを行っています。会社は、

          カウンセリングの傾聴とは

           傾聴とは、カウンセラーがクライエントさんの話を聴く際のカウンセリングスキルの1つです。 話を聞くだけなら誰でもできる、と思われるかもしれませんが、我々はカウンセラーですから、ただ聞くだけでは、それは仕事をしているとは言えません。友人や知人を相手に愚痴るのではなく、わざわざ時間と労力を使ってまで相談したいと思って下さったクライエントさんの要望に応えられるだけのカウンセリングを提供できるのがプロフェッショナルです。資格を冠に名乗る以上、プロとしての仕事をしなければといつも思いま

          カウンセリングの傾聴とは

          カウンセラーの基本姿勢のポイント

           カウンセラーの基本姿勢として、どの講座でも必ず教わるのが『受容・共感・自己一致』だと思います。カウンセラーの資格をお持ちの皆さんはご存知ですよね。しかし、カウンセリングの際に、毎回これが完璧にできていると言える方がどの位いらっしゃるでしょうか。 【受容】 相手を受け入れることですが、そこには“無条件の肯定的配慮”が大前提となります。相手がどのような人物であろうと、行動や言動が気に入らなくても、評価したり区別することなく、ありのままを受け入れることです。 【共感】 ク

          カウンセラーの基本姿勢のポイント

          カウンセリングとは

          本日より、カウンセリングの理論に特化した内容をご紹介していきたいと思います。 なぜそのような事を書こうと思ったかというと、そもそもカウンセリングのことを十分に理解している方が少ないと感じているからです。カウンセラーを目指す方々だけでなく、カウンセリングを受けるクライエントさんも、「カウンセリングに対するイメージは?」と問われたらポジティブなイメージが浮かぶ方は少ないのではないでしょうか。 そう、そもそもそこから間違っています。    私の思うカウンセリングとは、『自分を育む

          生きるための影

           吉本興業所属 松本人志氏の性行為強要疑惑が大きな波紋を広げています。元日の大地震や2日の羽田空港衝突事故など、生死に関わる大きな問題が立て続けに起きていながらも、人々の関心を集めたのが芸能人のゴシップであることに、ややもの悲しさを覚えつつ、やはり日本人は平和な社会で守られながら生きていることを実感しますよね。  週刊誌の第一報の段階では、吉本興業側が事実無根として徹底的に争う姿勢を示していましたが、瞬く間に松本氏の活動休止が決まり、関係のあるタレントや番組にも次々と影響が

          結婚10年目の危機で試されるのは己の人間性

           黒木メイサさんや安達祐実さん、名だたる女優さんが次々と離婚を発表されていますね。クリスマスや年末年始に結婚・離婚の報道が増えるのは業界ならではの事情があるのでしょうが、報道を見ていると結婚から10年前後で離婚を考える方が多いように見受けられます。かくいう私も結婚13年目、もちろんその渦中にあります。  10年も一緒にいて今更取り立てて問題が起きることがあるのだろうか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、事が起きたから関係が変化するのではなく、10年一緒にいたから分

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