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1型糖尿病⑪~病気を知る〜

この記事はわたくしうえこの、1型糖尿病発症前からのレポートです。
前の記事はこちらからどうぞ
1型糖尿病⑩~入院のしおり~

マガジンにもまとめたよ!
うえこの1型糖尿病(IDDM)レポート

前回の入院のしおりは、何らかの人の役に立つんだろうか?
書きたいこと書いてるだけなとこもあるし、
起承転結してないからぐだぐだと読みにくいかもしれない。

まあそんな調子で今日も書くけど。

糖尿病教室について

今回の3週間弱の入院は、教育入院というものだった。
糖尿病というのは、一生のお付き合いとなる病。
それは1型も2型も変わらない、そういう体質なので。
毎日お医者さんに管理してもらうわけにもいかないので、退院後は自分で血糖コントロールをしないといけないわけだけど、そのために必要な知識を、得るのだ。

血糖値、それは80〜110が正常値。
1型糖尿病の私は、インスリン注射をするから、下がりすぎない程度の量を打つのだ。
70以下になると、低血糖の症状が出てくる。

低血糖はほんとつらい。
なんかこう、頭がふわふわして思考能力が低下する。
先日、仕事中に少し下がりすぎて低血糖状態になった。
その時、誰かと何かを話したが、頭が回らなすぎて、相手の話がなんも頭に入ってこなくて、少し時間をおいてからこの話をさせてください、となった。

この程度ならまだいいが、動悸に冷や汗に手の震えがはじまると悪化する一方なので、ラムネを食べたりして少し休憩する。
非生産的な時間だ。

女性は月のホルモンの関係で、インスリンの効きが突然良くなったりする。
そういうのほんと困る。
だが仕方ない。
仕方ないことだらけだ。

糖尿病の合併症

糖尿病教室では、合併症のことも学ぶ。
合併症はうまく血糖コントロールが出来ていれば、恐れることはない。
例えば、糖質の高いものを食べた、インスリンの効きが悪かった、注射するインスリンの量が少なかった。
そんな時、血糖値はガツンと上がる。
ドカンと上がる。
血中の糖の量が増えるのだから、血はドロドロになるんだろう。
すると、動脈硬化につながる。
血が詰まるんだから、身体はだるいし重い。
手足の指先の血流が悪くなると、神経障害を起こしたりする。
最終的には壊疽し、指の切断という恐ろしいことに。
血が詰まれば眼球の血流も悪くなって、白内障とか緑内障を起こしたりもする。

そう、しめじだ。

いきなりキノコの話?と思うかもしれないけど、糖尿病の3大合併症を総じてそう言うの。
し→神経障害
め→眼の網膜症
じ→腎臓(腎症)
上で腎臓の話をしてないのはうろ覚えだからです(適当か)

さらに、えのき、もある。
なんですぐキノコ絡めんのやろ?
思いついた人の「キノコでまとまった!」てドヤ顔が浮かぶ。

えのきは、
え→壊疽(えそ)
の→脳梗塞
き→狭心症、心筋梗塞

つまり、高血糖、血の詰まりは百害あって一利なし。
高血糖を起こさないよう、起こさないように過ごす必要がある。

糖尿病と診断されていなくても、隠れ高血糖と言うのがある。
くわしくは知らないけど、
食後に高血糖になるけど、数時間後には正常値になるような人だ。
自分は健康だと思ってるから、食事に気をつけたりしない。
知らないうちに合併症が進んで、えのきになったりする。
食後に眠くなったり、食後にダルくなるような人は気をつけたほうがいい。
この食後と言うのは、食事が胃に入り、消化され始める頃合いなので、
食後30分から2時間くらいのことを言うよ。

インスリンの種類

糖尿病と言えばインスリン。
インスリンには種類があって、


24時間、一日を通して血糖値が上がらないように抑え込むのが
持続型インスリン
一日一回注射するよ。

食事の炭水化物が消化されて糖として吸収される際に、血糖値がぐんと上がろうとするのを抑え込むのが
速効型、超速効型インスリン
食事のたびに注射するよ。

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つまり、持続型を一回、3食の食事の際にそれぞれり
合計4回、注射をすることになる。
これがねー
痛点っていうのが、人間の体にはあるんだってさ。
注射針は使い捨てで、使うたびにペンタイプのインスリンが入った容器に装着するんだけど、針の長さは4ミリ。
すごく細い。
お医者さんや看護師さんはね、
「蚊の針と同じくらい」
って言うんだよ。
自己注射するときに、こわくて少し躊躇してたら、言うんだよ。
蚊に刺されるようなものだよって。

いやね?
おかしいから。
蚊はね、知らんうちに刺してくるじゃないの。
蚊に刺されてます今!痛くないです!
とはならないでしょう?

い ま か ら 刺 し ま す

打つときに、打つ場所を見ながら、針を、ぶすっとさすのよ。
こわいでしょ普通に。

で、上に書いた痛点。
打つ場所によってはね、本当に、全く痛くないところがあるの。
あれ?打たさってる?
って思うくらい。
逆もある、すごく、痛いときがある。

私は夜に持続型を打ってるから、夕飯の時に2回打つんだだけど、
その2回のうち、すごく痛くないときと、すごく痛いときがあって、

さっきは痛くなかったよね?なんで今回こんな痛いの!!

と軽くキレたりする。

まあ、まあね、昔に比べたらね?
わかる、わかるよ、昔に比べたら、針も短くなって痛くないんだよって話でしょ?
ウンウン、わかってるよ。
ありがたいことだよ。
でも昔のそれは経験してないからねえ、
痛いときは痛いんだよ…

足と歯

病院では、をマメにチェックするように言われる。
神経障害の予防だろうか?
足は清潔に、と言われ、
入浴室の他に足洗い場の場所を案内される。
一見、一人用のシャワールームだけど、そこで全身のシャワーをしてはいけない。
タオルと石鹸を持って、軽装で、足を洗いに行く。
ほんとに、洗うのは足だけ。

高血糖が続いて血が詰まると、手足の指先の感覚が鈍るから、
手と違って足は見逃しがちで、小さい傷からバイキンが入ると大変らしい。
壊疽とかね、こわいよね。

そう、高血糖のときは怪我の治りが遅い。
血が止まりにくくなるとかなんとか。
なので、私は親知らずの抜歯のとき、HbA1cの数値が7の前半になったらにしましょう、と歯医者さんに言われた。

ね。
歯も気をつけないといけない。
糖尿病はやっぱり全身に糖が多い状態ということなので、虫歯になりやすいとか。
菌のごはんは糖だからね。
もう半年くらい歯医者に通ってます、なかなか終わらない。

シックデイ

糖尿病患者には、シックデイと呼ばれる時期がある。
単純に、病気の日、という意味なんだけど。
風邪とかで体調を崩すと、血糖値が下がりにくくなるらしい。
また、喉が痛いとか熱が高くて起き上がれないとか、下痢とか腹痛とかで、まともに食事が取られなくて、血糖コントロールがうまく行かない、という状態もシックデイと言う。

確かに、昨年、胃腸炎になったのでけど、下痢がひどくて、食事もままならかったことがあって、
その時はとにかく低血糖にならないようにというのを心がけてた。
かといって、低血糖を恐れてインスリン注射をストップするのは、1型糖尿病患者にとってはとても危ない事。

インスリンを打たないでいると、血糖値はどんどん上がっていって、
唐をエネルギーに変えることができないから疲労がたまって動けなくなり、
身体の中にケトン体が増えてケトアシドーシスを発症してしまう。
ケトン体って言うのは、糖の代わりに身体の中の脂肪やタンパク質をエネルギーにするために分解してしまう物質で、
だからケトアシドーシスになると体重がぐっと減る。
身体がどんどんやせ細って、死に至ることもある危ない状態になっちゃう。

だからケトアシドーシスはこわいし、
インスリンは打ち続けようというお話。
シックデイは、無理しないで休んで自分をケアする日にしたい。

さて

糖尿病教室で学んだことはだいたい書けたような気もするので、今日はこのへんで。
次は退院後の話を書こうかなあ…


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