見出し画像

【読書メモ】『佐久間宣行のずるい仕事術』佐久間 宣行 (著)


▶今回の読書記録『佐久間宣行のずるい仕事術』佐久間 宣行 (著)

  • 『佐久間宣行のずるい仕事術』

  • 佐久間 宣行 (著)

  • ダイヤモンド社

▶感想

 テレビプロデューサーの佐久間信行氏の書いた、仕事術に関する本です。
 これまで出されていた仕事術に関する本は、著者がコンサルとか社長などが多く、コンサルだと、いわゆるあるべき論、理想論に特化していたり、社長などだと、少し独創的な奇抜な仕事術が入っていて、一般のビジネスマンにはまねしにくいことが書かれていることが往々にしてあります。
 一方で、本書はテレビのプロデューサーとしてクリエイティブな仕事をされつつ、テレビ東京の社員としても振る舞う必要がある中で編み出された仕事術が書かれてあり、とても現実的でかつ大変効率的・効果的でタメになる仕事上の武器がふんだんに盛り込まれています。特に「メンツの地雷を踏んではいけない」「正論を吐くと大抵は嫌われる」「コント:嫌いな人でバトルを避ける」「運は愛嬌と誠実さによってかけられた信用という名の橋を渡ってくる」などがとても印象に残っています。
 本書中には太字下線が引かれてあり、そこだけ拾い読みすることもできますが、太字下線が引かれていない文章中にも共感、納得できる内容がたくさん書かれてあり、すべてのビジネスマンに一度は読んでほしいと思うおススメの1冊です。

▶読後メモ

第1章 仕事術編

  • 「楽しそうに働く」ことを最強のアピールポイントにする
    「この仕事がやりたかった」という周りへのアピールや、「この仕事をさせてくれてありがとう」という感謝の意思表示にもつながる。

  • 組織にいる上で、不機嫌でいるメリットなど1つもない

  • どうすれば「よくある雑務」を「自分の仕事」にできるかという問いが、仕事を面白くする。

  • 小さな仕事でも、誰かが必ず見ていてくれる。誰かが評価してくれる

  • 多少背伸びをしても、傷つきたくない気持ちに蓋をして一歩踏み出す。そうすれば、意外な世界が待っている。

  • ミスをしたときは、素直に、誠意を尽くして、ただ謝る。
    決して保身の言い訳を口走ってはいけない。
    会社の悪口を言ってもいけない。ミスに至る状況を食い止められなかった責任を全部背負って、会社を代表して謝る姿勢を相手に見せる。

  • 合理的最強ツール「報連相(ホウレンソウ)」を使い倒せ
    特に「報告」はマストで「進捗状況」と「優先順位」を共有する
    理由は「上司を不安にさせたり、文句を言わせないため」「上司の上司に文句を言わせないため」の2つ。
    「進捗状況」が見えないと、上司はサボっているのではないか? 忘れているのではないか? 行き詰っているのではないか?と不安になり、不信を募らせ、その結果、コントロールしたり束縛したりするようになる。そのような環境に陥らないようにするために報連相が重要。
    「優先順位」が上司に見えると、あれもこれもやってという無茶振りがなくなる。
    上司にも上司がいて、自分が報連相をサボると、上司も報連相ができず、「監督不行届」で上から怒られ、そうなると上司は自由を奪われ、自分も自由を奪われる。

  • 「相談」する相手は「話を聞いてほしい人」ではなく「その問題を解決できそうな人」を選ぶ。
    また相談内容より先に「なぜあなたに相談するのか?」を伝える
    「これは○○さんにしか解決法がわからないと思うので教えてください」
    「あのプロジェクトを経験されたと聞いたのでご相談させてください」

  • 仕事というものは、返事に限らず、どんなときも先延ばしせず「すぐやる人」が結局残る

  • 仕事は全部、縁からはじまる。

  • 仕事で結果を出したい、存在感を示したいのであれば「会議で結果を出す」こと。
    「やるな、面白い奴だ」と一目置かれ、決定権者に存在感を見せる
    と、その他大勢から抜け出すカギになる。
    会議の事前準備としては、
    想定質問を用意して、よどみなく答えられるようにしておく
    必要になりそうな資料は予め用意する
    いつ振られても答えられるようアイデアを持っておく
    前回の会議で話題に出たことは、調べて次の会議に持っていく

  • 打合せ・会議後の5分間で、自分の手帳・カレンダーに「要点」「次の会議で達成すべきこと」「次回までに自分がやっておくこと」を書き留め、振り返りを行う

  • 仕事で成長したかったら「正しい努力」をする。そのためには、

    1. まず、ひとつひとつの仕事に対して「こうじゃないか」という仮説を立て、頭の中でそれを組み立てるクセをつける

    2. 仮説を立てて実行し、実行したら検証する

    3. ズレていたら修正

    4. ピッタリなら成功の引き出しにストック

  • 仕事はあえて、社内「初」を狙う。「初」を獲りに行くのはローリスク・ハイリターン。誰も経験がないから意外と押し切れる。過度な期待もかけられないし、失敗してもせいぜい「やっぱりね。」と笑われる程度。でも成功すれば「第一人者」になれる。

  • 「キャリア相談」は相手を選ぶこと。「それは一般論か? 自分にあてた話か?」の視点を忘れない。キャリア選択に一般論を取り入れたら、みんなと同じキャリアしか築けない。

  • 会社にはそれぞれ「こういう社員が優れている」という評価の軸があり、定められた軸からズレると、なかなか認めてもらえない。会社の中で何らかの実績を作り評価されることは、会社員である以上、それは重要。でも、そこに強い違和感があるときは、自分を貫く方法を考えてみるのも良い。社会で「よし」とされる方法はすごいスピードで変わっていくが、会社の評価の軸はそう簡単には変わらない。
    違和感を持ちながらも「会社に評価されること」だけを仕事の軸にすると、長期的判断を見誤ってしまうことがある

  • 「ブランド人」=会社名より、自分の名前で勝負できる人。「信用と期待を持たれている人」のこと。
    「あの人なら大丈夫」という信用と、「なにかワクワクするようなことをしてくれるだろう」という期待があるから「個」で立てる、一目置かれる存在になる。
    「自分ブランド」は一朝一夕でできないけれど、失うのは一瞬。仕事と他人に誠実であることが、一番のブランドづくり。どれだけ仕事ができても、人間性に難があると、いざというとき人は離れる。

第2章 人間関係編

  • 人はメンツで動いている。他人の「メンツの地雷」を踏んではいけない。メンツを潰されたとき、人は他人を攻撃する。体面やプライドを傷つけられ恥をかかされたとき、バカにされた、自分を軽く扱われたと感じたとき、人はあなたを敵と捉える。
    メンツを立てることは、組織人として、社会人としての「戦略」。「ムカつく」「ギャフンと言わせたい」といった幼い感情に振り回されて、相手のメンタルに損失を与えようとすると、回りまわって自分が損をする。
    大切なのは、相手に勝つことではなく、障壁なく仕事ができる環境を手に入れること。

  • 正論を吐くと、大抵は嫌われる。
    言いたいことがあるときは、「会社のため」と「自分の未熟さ」を伝える。自分を捨てきれない状態で、「俺」を打ち出して戦うとロクなことがない。
    コミュニケーションは凸凹だらけの「最短距離」ではなく、舗装された「平らな道」を行く。

  • 「横柄な態度」はコストが高い。相手によって態度を変える人はダサくてカッコ悪いし、一瞬の虚栄心を満たすには失うものが多すぎる
    どんな人にも同じように接することが、未来の自分を救ってくれる。誰にも嫌な思いをさせていないし、恨みも買っていないから、悪い評判を建てられないし、いざというときみんなが協力してくれる。

  • 仕事は縁でできている。

  • どうしても嫌いな人と仕事をするときには、心の中で「コント:嫌いな人」と唱えて自分の置かれている状況を俯瞰してみるクセをつける。
    そうすれば、自分と相手の状況を客観的に眺められるし、カッとしたり傷ついたりと感情が乱れる回数は減っていくし、相手とのやりとりを不毛なバトルに発展させないようにできるし、「相変わらず理不尽! あとでどうやってネタにしよう」と面白がることもできる。
    その他「コント:性格の悪い人」「コント:自己中クライアント」「コント:メンツおじさん」など、色々なシーンで適用可能。

  • 「合わない上司」は、感情のスイッチをオフにしてみて、論理的に「分析」してみる。上司に言われたことを書き出して、言っていることには一理あると思ったら「○」、聞き入れられないと思ったら「×」という○×表をつくる。仮に「○」ばかりであれば、言っていることは間違ってはいないけど、ねちっこい言い方や攻撃的な物言いがメンタルを削っていると分かる。これがわかれば、「口調が厳しく、責められているように感じます。そんなふうに言われたら委縮するし、やる気が削られます」と勇気を持って改善策を要求する。「×」ばかりで対処法が見つからないときは、上司の上司に相談に行く。

  • 「褒める」はコスパが良い。
    相手を「褒める」のは、コストがかからない最強のビジネススキル
    。誰かのいいところを見つけるのは気持ちがいいし、直接でも間接でも相手の耳に入れば喜んでもらえる。褒めるというのは、相手の武器・ストロングポイントがわかること
    同僚を褒めたら相手の評価が上がってしまうかもという対抗心や嫉妬心は、自分の器の小ささを見せつけるだけの損な行動。褒めることになれると、対抗心も嫉妬心もいつの間にかなくなっていく。
    褒めるというクセは、使わないとすぐに衰える筋肉のようなもの。褒めるを習慣化して「褒め筋」を鍛える。

  • 「陰口」はコスパが悪い
    いつも悪口を言う人だと認識されると、自分のブランドも汚れてしまう。
    自分の悪口が自分の耳に届いたとき、聞く耳を持たず図太くいく。悪口なんて右から左へスルー。自分の意志を貫ける人だけが、やりたい仕事に取り組める。

  • 会社に「友達」はいらない。
    会社は友達をつくる場ではなく、あくまでも働く場。会社の人間関係が人生のすべてになっているとしたら危険信号。
    同僚との仲は「仕事の仲」で深めていくもので、飲み会や週末のゴルフで深めなくても良い。優先すべきは「仲良くなること」ではなく「いい仕事をすること」
    会社の外に、損得勘定抜きで付き合える人間関係を持っておく。
    「あいつらがいるから大丈夫」と思える人間関係を持っておくことは、ビジネスパーソンの心のセーフティネットになる。

  • 「かわいい後輩」より「頼れる若手」を目指す
    ランチや飲み会などの付き合いが増えると、何より大切な時間を差し出すことになる。自分のプレゼンスや価値を高め、時間を優先するために、まわりと一定の距離を保つこと。これも仕事に集中するための戦略で、仕事さえ誠実にこなしていれば、人間関係で勝負する必要はない。安心して「付き合いの悪いヤツ」になっていい。

第3章 チーム編

  • チームで活躍するには、自分の「キャラ・スキル」をできるだけ客観的に正しくメンバーに理解してもらい、「○○ができる人」と理解してもらう必要がある。チームで力が出せない人は、能力が足りていない人ではなく、単に「自分が勇者なのか僧侶なのかが分かっていない人」。自分の得意を知ってもらえば、周りはその人に合った仕事を振りやすくなる。

  • 自分の「得意」は「努力の割に評価されること」、「少ない努力で結果を出せる武器」、「そんなに努力していないのに、やたら褒められる、感謝される、驚かれること」

  • 自分の「得意」を見つけるには、「背伸び」や「チャレンジ」も必要。いまできることだけを繰り返しても、意外な能力に気づくことはできない。背伸びを繰り返すことで、新たな強みや新たなスペックを手に入れることができ、チャレンジはすればするほど「自分の解像度」が上がっていく

  • 難しめの仕事にどんどん手を挙げ、声を掛けられたら何でもやる。そうすれば、自分の得意・不得意を知ることができるし、いろんな仕事をすれば、いろんな人とつながれてそこでしかつかめない人脈を獲得でき、「あのときのヤツだ」と認識されて顔を売ることができる。

  • 「お前ならできる」をうのみにする。

  • 「自分ができること」「やりたいこと」のアピールが必要「仕事の場」で「伝える勇気」が必要。自分が思っているより他人は自分に興味がない。チャンスは天から降ってはこないし、察してくれる上司もまずいない。

  • 自分に「期待」し過ぎない。期待が大きすぎる、夢が重すぎると、心を崩すもとになる。夢に潰されないためには、自分の夢を分解し、具体的な目標に置き換える

  • チーム編成は「自分ができないことができる人と組む」「ハングリー精神が溢れ出る人」と組む。「価値観の違うメンバー」で保険を掛ける。

  • ときには「自分でやったほうがいい病」になる。世に出る部分は自分でクオリティコントロールしたいと思った場合、そのプロジェクトに関してもっとも知識と情報があるのは、作り手である自分だから。面白さのキモやファンの気持ち、文脈など、隅から隅まで理解した人間が作るからこそ、核心を突いたコンテンツを世に出すことができる。

  • チームに属していて、理不尽な目に合いそうだと感じた場合は、心や自分の「評価」が傷つく前に、「責任の所在はどこにあるか」を確認して「保身」に走って「リスク管理」をすることが必要なこともある。

第4章 マネジメント編

  • リーダーは「誰より本気で楽しそうに」働くこと

  • リーダーは「身内」にこそ気を遣い、メンバーに「自分は大事にされている」と感じさせるのも大事な仕事。そのためには「君が○○してくれたおかげで」という「ポジティブなフィードバック」が有効。

  • リーダーは会議で「発言したら採用される」空気感をつくらないといけない。仮にあるメンバーが出したアイデアがいまいちだったとしても、「いまいちだな」と一蹴すると、以降その人はなかなか自分の意見を出さなくなる。そうではなくて、「それってつまり、こういう切り口のアイデアだよね。同じような発想で、ほかにも出てきそうな気がするけど、どう思う?」と、次のアイデアの呼び水として活用する。
    もし、メンバーが新しいアイデアを出してこなくなったなと思ったら、それはリーダーの進行、ファシリテーションに問題がある可能性が高い。

  • 叱り方にはコツがある。シラフで叱る、注意は冷静に、感情ではなく論理で、個別に話す(メールなら1人だけに)、明らかな非があってもちゃんと逃げ場を用意する。
    一方、メンバーに感謝するときや褒めるときのメールは、関係するみんなをCCに入れて送ると、そうされた人は喜ぶし、メンバーが褒められているのを見ると周りもポジティブになる。

  • リーダーの目標をチームの目標として共有できていないときは、ほぼ空回る。空回りしたら「説明不足」か「負担超過」を疑う
    まず「説明不足」により、メンバーがそもそもそのプロジェクトの意義や意味を理解していない可能性が高い。「なぜ」の説明が腑に落ちないと、人はアクセルを踏み切れない。このような場合は、「なぜ」「どこに行きたいか」の説明に言葉を尽くす
    また、ただでさえ通常業務があるうえに、急にリーダーが新しい仕事を持ってきたら、メンバーが「負担超過」してしいまい「無理無理」と冷めてしまう。そこを気合で押し切ろうとすると、余計に気持ちは離れていく。このような場合は、メンバーの負担をコントロールするのもリーダーの役割となる。

  • 人を責めずに「仕組み」を変える
    トラブルが発生した場合、犯人を特定するのではなく、トラブルに至った「仕組み」を特定し、それを解決する。そうでないと再発する。

  • 部下の仕事は引き取らない。部下が育たない。フィードバックの際には、ダメな理由とどうすればもっといいアウトプットになるかというアドバイス・正解の方向性は見せて、そこからのディテールは本人に任せる。

第5章 企画術編

  • 企画書は「ラブレター」。「出すもの」ではなくて「通すもの」
    その企画書は

    • 「誰」が読むのか(上司、会社)

    • 相手は「何」を求めているか、知りたいのか

    • 「なぜ今」なのか

    • 数字やデータ、ロジックで裏打ち

    • (会社のお金でやるのだから)会社にとっての「メリット」を入れる

    • 自分の「おもしろい」に説得力を持たせる

  • 「反転法」

    1. 「感情」の反転:負の感情、違和感をメモしておき、反転させる

    2. 「当たり前」からの反転:世の中の当たり前、常識を反転させる

  • 「掛け合わせ法」

    • 「動かせない条件・テーマ」×「あらゆるジャンルをリスト化」
      →世の中にあるものは○、ないものは×
      →×を新しい企画に育てる

  • 企画には「自分だけの原液」を混ぜる。何で割るか、何を足すか、それを考えるのが自分ならではのクリエイティブ

  • 「面白さの核」を相手に伝える。そのためには、なぜ面白いのか、どの部分は譲れないのかを自分が理解している必要がある。

  • 企画づくりこそ「仕組み化」して、朝食や歯磨きのように日々のルーティーンに組み込む。これらの日をカレンダーの「繰り返し」予定に入れて、未来の自分に強制的にその仕事をさせる。

    1. 【毎日】頭に浮かんだアイデアやこんなことが面白いといった思い付きを、どんなに小さなものでもすべてメモする習慣をつける。

    2. 【3日に1回】メモを見返す

    3. 【2週に1回】「企画のタマゴ」としてノートに書く

    4. 【月に1回】企画に練り上げる

  • 自分だからこそ出せる企画を考える

  • 企画書を送るメールでは、「なぜ、あなたなのか?」を伝える

  • 会社は面白いことがしたいわけではない。「儲かるにおい」と「成長のにおい」が大事。会社に貢献し、それをアピールしてようやくやりたいことを「続ける」ことができる。

  • 「悪い失敗」=仮説のない挑戦の結果、もたらされたもの
    「いい失敗」=仮説を踏まえた挑戦の先にあるもの
    →ここまで考えつくしたのなら失敗しても仕方ないと思えるまで考えたか

  • ダラダラ失敗を続ける人は、損切りができない。
    そのためには「期間」と「目標(KPI)が大事」

  • フルマラソンの完走より、全力疾走の100メートル走を何本こなせるか

  • 企画はこれまでの人生の蓄積から生まれる。サボらずにインプットを続ける。インプットはアウトプットの源。企画は引き出しの数がモノを言う。日々揺れ動く感情も、本や映画に触れることも、大きなライフイベントも、大変なことも、泣きたいくらい苦しいことも、全て糧にして企画に昇華できる。

第6章 メンタル編

  • メンタル第一、仕事は第二。
    心を壊してまでやるべき仕事なんてどこにもない。仕事と自分に程よい距離感を持ち続ける。「真剣」にはなっても「深刻」になってはいけない。自分の「無理スイッチ」を他人に触らせない。イヤなことからは「逃げるが勝ち」

  • やるべきことをやり、給料分働けば十分「プロ」

  • 仕事の先が見えないと思ったら、期限を決めてゴールを設定し、そこまでは全力で努力する。その際、まずは自己分析から始める。

  • 悩みは、「組織」の問題と「自分の能力(スペック)」の問題に「因数分解」して考える。行く手を阻む壁は会社なのか、自分なのか。

  • 会社ではときに「エゴ」を貫く。例えば「(自分が)快適な環境で働きたい」「(自分が)面白いと思う仕事をしたい」など。会社で利己的でいることはときに役に立つ。自分が不満を感じるルールや慣習は、他人も同じように不満を感じている可能性が高いから。

  • 「運」を味方につける。
    究極的に仕事はすべて、運で決まる。
    「運」は「信用の積み重ね」
    であり、「運」と「縁」はとても近い。
    「運」は、誠実さと愛想
    (フラットな態度とそれを貫く意志)によって架けられた「信用」という名の橋を渡ってやってくる。
    雑な仕事をしないことも運につながる。
    万全を期すつもりで準備を怠らない、不誠実に取り組まないなど。
    運が通るための「信用の橋」をコツコツと架けておけば、忘れたころに「こんなところからやってきたのか!」と驚くような運の来訪がある。

  • 刺激がなく、成長機会を奪う「再生産」の仕事ばかりする人は、「自分じゃなくてもいいのでは?」という無気力の状態の沼にはハマる。
    無気力な沼にはまったら、3~5年後に向けた中期目標を掲げ、目の前の仕事に、目標達成の必要な要素を足していく。

  • 望んでいない仕事に無理やりアサインされたら、マイナスの存在にならないよう義務は果たし給料分は働きつつ、できる限り省エネで働く。そして生まれた時間を使ってやりたい仕事に向けたインプットに精を出したりプライベートを充実させて、裏では淡々と爪を研いで次のチャンスを待つ。またどれだけ興味の持てない仕事でも腐らずに半ば無理やりにでも「ない仕事を作って」スキルを身につけることで自分でキャリアをつくる。

  • 「仕事が退屈」「つまらない」というときは、自分が行動することでしか解決できない。変化とは「起きる」ものではなく「起こす」もの。

以上です。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?