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中学生にデザインや広告という仕事に興味を持ってもらえるように(職場体験・後編)

さて、前編から引き続き読んでいただきありがとうございます。いよいとワークショップで広告を作ってもらいます。

さて、初日の最後に三人には話し合って「香港の人たちに売り込みたい日本のサービス」を選んでもらいました。ああでもないこうでもないといくつかのサービスが出ては消えたり、それぞれ別のサービスの広告を作ろうかと迷った結果、彼らが選んでくれたのは?

なんと、それは〈カプセルホテル〉でした😮な、な、な、なんで??泊まったこともないだろうにどうして選んだのと聞いてみたら、

「カプセルサウナはまだ香港に絶対にないだろうから」という理由でした。(笑)

それは確かにブルーオーシャンかもしれませんね。しかし、いやいやいや。実際の環境を考えてみようよ。この作業です。

香港は土地が狭いから夜遅くなっても、さっとタクシーに乗って帰ることができる。どんなに高くても4〜5千円。もっと安くて頻繁に走っている便利なミニ乗合バスがあちこちに走っている。

そもそも多の香港人は家庭を大切にするから仕事が終われば、家にさっさと帰るし。ニーズなくない🥺?と一応、常識的な見解で問いかけてみた。そう

もう一度ニーズがありそうかどうか考えてようということに。皆でうんうんうなりながら話し合って、”泊らないかもしれないけど2時間とか3時間とか仮眠を取ったりしたい人はいるんじゃない?”とか、”帰っても家にひとりになれる居場所のないお父さんとかよろこぶんじゃない?”とか、色々考えを巡らせてくれました。

大事。これは隠れたインサイトかもね、と言うことで広告作りを進めてもらいました。

(実際、香港は路駐が多いんです。そして運転先で長いことスマホをいじったりお兄さん、おじさんも多いことですしね。)※演習なのでビジネスとしての収益性までは詰めません。

ここからは以下のようなスライドを見てもらいながらステップバイステップで進めてもらいました。

話し合ってもらうこと30分ほど、方向性が決まりました。

いつもと違った空間でリラックスしませんか?

彼らからはこんなキャッチコピーが出てきたのでご飯を挟んで作業を進めてもらう事にしました。

使えそうな写真をネットから探し出すのにかなり苦労しましたが、一案は建物の外からの写真を使ったもの、もう一案はカプセルホテルの中のレイアウトの写真を使ったもの。

デザインソフトウェアではなくてパワポを使っていることもあり切り貼りやレイアウトを作り込んでいくのにまた一苦労でしたが、なんとか時間までに仕上げてくれました。現在、学校のネットワーク内にデータがあるのでお見せできないのですが、これらを使った学校でのプレゼンテーションはとても好評だったそうです。

今年もウェルダンでした。毎回、自分自身も楽しませてもらっています。多くはご両親の仕事の都合で、海外に暮らしている彼らの観察も面白いですし、そもそも中学生の感性、Z世代の会話も楽しいですね。それに彼らって笑いだしたら止まらないし🤣🤣🤣

職場体験。いつでも大歓迎です。

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