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何故、香港で働こうと思ったのか、一度書き起こしてみることにした。

香港という場所が直接惹きつけてきた要素もあれば、香港で働くという選択をすることによって自分の中から何かが変わるだろうという期待の要素があった。

実際にはさまざまな気持ちが渾然としていたのだろうと思う。そこを今から思い起こしつついくつかにまとめてみたら、以下に挙げるような7つの要素になった。

❶ごちゃごちゃ感とスピード
❷独特の空気と匂い
❸エンタメ・文化・歴史への興味
❹未知な物に飛び込む快感
❺人と違う自分の軌跡を作る
❻リーダーシップへの挑戦
❼日本を外から見る

❶ごちゃごちゃ感とスピード
古いものと新しいもの、贅沢なものと時にはインチキな安いもの、きれいなものと汚いもの、西洋と東洋(当時は特に)、そんな相反するものがこれでもかとごちゃごちゃしている。そして、拙速であろうがなんだろうが誰もがスピードを第一に考えていた。

❷独特の空気と匂い
安物の油で揚げた食べ物、高級な中華の香り、処理しきれない生ゴミ(当時)、冬でもエアコンで冷え切ったオフィスビル、産業ビルの埃っぽさ、けばけばしい夜のネオン、異次元の湿度の高さがそれらに覆い被さりなんとも言えない空気と街の匂いを作り出していた。

❸エンタメ・文化・歴史への興味
当時の香港は映画大国だった。コメディからアクションまでB級だが惹きつける。ヒットチャートには日本のヒット曲のマンダリン吹替版。よく働くし、真面目だがどこか拝金的な人々。東洋の真珠と呼ばれた英国植民地その歴史と地政学的なユニークさ。

❹未知な物に飛び込む快感
決心を告げた時、親父殿には火中の栗を拾うなと叱られた。だが、同じ肌の色をしたアジアの人々が、しかし、明らかに違う価値観で面白そうな社会を作っているのに一度触れてしまったら、その好奇心を抑えることは難しかったし、日本から触れるだけでは物足りなかった

❺人と違う自分の軌跡を作る
実は前職では主流ではないキャリアを送っていた。とにかくプロデュースする側になりたかったから、何か自分にできる新しいことはないかと探し見つけたのがアジア。当時はまだ自分から海外に渡る人が多い時代じゃなかったから、これはユニークだぞ!と思った。

❻リーダーシップへの挑戦
最初にオファーを受けたのは上海事務所の代表だった。立ち上がったばかりの小さな所帯だったがスリル、やりがいを感じた。責任者になることは魅力だった。その後、香港に移り営業のトップを拝命し、ほどなく今の会社を起業するご縁に恵まれた。

❼日本を外から見る
日本はまだまだ大国だったしアジアでは一目置かれているところはあったけれど、何となく全体に閉塞感が出てきたような気がした。中にいるだけではわからないこともあるのではと思った。よく言われることだが外に出て日本が好きになった。

まぁ、一言で言ってしまえば #好奇心と怖いもの知らずしか勝たん
ということなんだと思うけど(笑)

自分としてはちょっとした冒険をしたつもりで、そしてその冒険はまだまだ続いています。よかったら応援してください!


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