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味方につけたい!校正AI

文章校正AIって、
ご存じでしょうか?

たとえば、
最近、新聞紙面の片隅に
「こんなミスを見逃さないために」としてユニークな校正実例の広告を次々と打っている、
朝日新聞社の文章校正AI Typoless。単純誤植、タイプミスから、
表現の覚え間違い・誤用等まで
今をときめく、あのAIが
チェックしてくれるというのです。

原稿執筆・整理に
大いに活用していただきたいツール 
だと、個人的には思います。

えっ?
校正の仕事がなくなるって?
「おまえいらないだろう」って?


いえいえ、
これらの作業は、校正の仕事の
ほんの一端でありまして。

デバイスが変わるごとに起こる
文字化けとか、
組版上のルールの見直しとか、
体裁の乱れとか、
全体の整合性とか、
チェックすべきことは、
まだまだたくさんあるんです。


AIが一瞬にして行う文章校正作業、校正者が行う場合には、
そう簡単にはいきませんよね。

校正の仕事は、まずは原稿第一。

たとえ誤植のようなものが
見つかったとしても、
すぐに赤ペンを持つことはせず、
疑いつつも、まずは原稿を尊重。
しかし、読み進めると、他では
別の表記が書かれているなど、
誤植の疑いが濃厚になってくる。

これはかなりグレーだぞ。
もう少し「証拠」を集めねば!

タイプミスの可能性は?
覚え間違いもあり得るのか?
この表記はここだけなのか?
はたまたコチラの思い違いの、
業界用語なのか?

思い悩んだはてに、
恐る恐る疑問入れ。
もし、AI(を使った自主チェック)でそのような工程が少しでも減るのならば、校正としても非常に
ありがたいことなのでした。


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