「なおす」仕事に、校正の極意を見たり!【4】
スラックス修理後の
お問い合わせで、
よくあるのは、寸法の不具合。
お手数ですが、お持ちいただき、
確認します。
お客様は、
受付のテーブルにご自身の
スラックスを広げてみせます。
なるほど、
少し左のほうが長いようです。
そういうときは、
一度お客様にご試着いただきます。すると、
マジックのようですが、
そうではありません。
人の体は、見た目よりも
一様にはなっておらず、
スラックスの裾の長さは、
履き方や腰骨の位置などにより
左右される場合が多いのです。
お直しの際、ご試着いただき、
左右の裾の長さを確認・調整する
のは、そのため。
洋服のリフォームで扱うのは、
単なる布ではなく、
人間が着てはじめて成り立つ、
「生きもの」なんですね。
その点は、整体とも通ずるところがあろうかと思います。
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