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行動力はどうやって生まれるか


行動できない生徒さんたちの理由

​「わかっていても行動できない」
「考えるだけで終わってしまう」
「後一歩の勇気が出ない」


そういうお悩みを、生徒さん達から何度も聞いています。

生徒さん達のように若い人たちでも、行動できない人の方が圧倒的に多いです。
行動できる人は、私の感覚では10%から20%。
それ以外の人は、なかなか行動できないようです。


私自身は、随分前は行動できないタイプだったかもしれませんが、
考えるより先に行動したこともあるタイプ。
実はかなりの臆病であり、警戒心は強いし、石橋を叩いて渡るタイプだったのに、です。

では、いつ頃から、なぜ変化したのか、を思い出してみました。

私の行動力を振り返る


子供の頃は、考えるより先に行動していました。

おそらくこれは、ほとんどの人がそうではないか、と思います。
難しいことはわからないけど、やりたいと思ったことは、すぐに行動に移しているというのが子供の特徴ではないかと思うのです。

その代わり、嫌なことはやらない。これは、ある意味当たり前なのかもしれません。

決しておとなしいタイプではなかったので、取っ組み合いの喧嘩もたくさんしてきました。口より手が先に出ていました。(この頃はまだ口下手だったのだと思います)

その後、「いじめ」にあってから、少し考えるようになりました。
周りをみたり、行動する前に考えるようになったのかな、と思います。
中学生になるとさらにそれは、思春期と重なり行動できにくくなります。
ただ、自分のことを認めてくれている友達や家族の前では、さっさと行動していたように思うので、行動力は消えてはいなかったようです。

その後高校で、「大好きなもの」に出会った時は、後先考えず行動していました。
それが、「アメリカ留学」です。
親に相談する前に、先生から詳細な話を聞いた位ですから、あれは突発的に行動していました。
好きなものには、まるで動物のように反応するようです(笑)

アメリカに行ったことで、「今やりたいと思ったことは、今やらないと留学期間が終わってしまう」という、期間限定を経験したことで、行動力に拍車がかかりました。
その後の人生、ずっと「好きなものには即反応」の傾向は変わりません。

この傾向は、誰にでも当てはまると思います。
ほとんどの人が、「大好きなアーテイストのライブ」には、速攻で申し込んでいるかもしれないし、大好きなスイーツは我慢が出来ず食べて後悔しているかもしれません。

人は、好きなものの前には、行動力全開になる、と思っています。

では、一体どんな時に行動できないのでしょうか?

1 気が向かないこと→当然です。
2 初めてのこと→先がある程度見えれば、多分大丈夫ですね。
3 自信がないこと→失敗が怖いからでしょう。
4 人がやっていないことをやる時→お手本がないからですね。
5 大変なこと→多くのステップや時間を要する場合に多いです。

おそらくこの5つのいずれかに当てはまるのではないか、と思います。

私も生徒さん達をみていると、いずれかに当てはまっていると思い、それぞれの原因に対しての問題解決をお伝えしてきました。

では、どうしたら行動力が生まれるのか?

1 気が向かないこと→当然です。

→気が向かないことは、極力やらない方がいいです。どうしてもやるべきことなのであれば、「方法を変える」「誰かと一緒にやる」「すぐに終わる方法を見つける」などが有効です。

私は、「すぐに終わる方法を見つけ、時間を決めてやる」タイプです。

2 初めてのこと→先がある程度見えれば、多分大丈夫ですね。

→「経験者の人に話を聞く」「不安なことは質問してヒントをもらう」といいでしょう。スクールを立ち上げるときにこの方法を使いました。生徒さんたちには、卒業生の例をよくお話しします。そうすることで、不安は払拭され、行動できるようになります。

3 自信がないこと→失敗が怖いからでしょう。

→失敗から学ぶ姿勢、を身につければ、失敗は怖くなくなります。また、そもそも「失敗じゃなくて、テストマーケテイングだったんだ」という思考に変えていくといいのかな、と思います。この思考の転換は、「気づき」と連動しているので、失敗したらその理由をリストアップする、ということで、気づきを増やしていくといいと思います。生徒さんたちにも、試験がダメだった場合は徹底して原因追求をします。そうすると、「その課題が分かってよかった」と思えるようになり、失敗とは思わず、「経験」と思えるように変わります。

4 人がやっていないことをやる時→お手本がないからですね。

→「前例がないから」と思う人は、世界中で誰もやってないことなのか、と目線を世界に広げるといいです。世界に広げると、誰かはやっていることなのです。多分自分の周りにはいないから、怖い、と思うのでしょうが、世界は広いのです。誰か一人でもやって、うまくいっていたとしたら、それはあなたもうまくいく必要があるということです。「視野を広げること」で、行動力が生まれます。

生徒さんたちには、卒業生や私自身の経験をお話しして、視野を広げていただいています。

5 大変なこと→多くのステップや時間を要する場合に多いです。

いわゆる「めんどくさそう」と思うものには、どうしてもやる気がでませんよね。この場合は、「簡単な方法を見つける」か「誰かプロに助けてもらう」ということで乗り越えます。例えば、領収書の整理や事務的なことは、私もプロにお任せしています。生徒さんたちの場合は、生徒さんが気づかないことについて、または簡単なやり方について、私がアドバイスしています。「簡単な方法」が見つかれば、やる気になりますよね。周りにもしこの大変なことをやり切った人がいたら、ぜひお話を聞いてみてください。本があれば、本を読んでみてください。

まとめ


行動できないのには、理由があって、それは解決策がある、と思っています。一番やってはいけないのは、「自分の性格のせいにしてしまうこと」

性格なんて関係ない。解決策さえわかれば、行動はできると思っています。行動力がない生徒さんたちが、変身して行ったのは、性格を変えたのではなく、解決策を知ったからだと思います。

行動できないとき、というのはいわば「通行止め状態」になっているとき。

通行止めになっている原因を取り除けば、子供の頃のように人は行動できるのだと思っています。

何かの参考になれば、嬉しいです。


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