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身につけたものは、誰からも盗られない


この言葉は先日ある研修でも、お伝えしたことだ。
元々は、母から言われていたことだった。

「財産は残せないから、勉強が好きなら頭に知識を、それが嫌なら手に技術を
つけるのに、お金は惜しまない。一度身につけたものは、誰からも盗られないから」


と、母に何度も言われた。

そして、今研修や講義で受講者や生徒さんに伝えている。


勉強したこと
練習したこと
経験して、自分のものにしたこと

これらは自分のもので、騙されて盗られることもないし、火事で焼けてなくなることもない。
ゼロになっても、自分に身につけたもので、またスタートできるからだ。

ただ、身につけるのには練習や復習が必要だ。
多分スポーツをしていた人や音楽をやっていた人は、これに慣れている。
もちろん勉強も弱点を克服した人は、身につけることが得意だ。

私は、ドラムをやっていたが、毎日一定時間練習していた。
その際、できない部分や間違える部分を何度もやり直し、その後全部通して演奏してみる。
ドラムを通じて、「身につける方法」を身につけたらしい、と言うことに、大人になって気づいた。

身につくとは、
「何も考えなくても、思い出そうとしなくても、体が勝手に動く状態」だと思っている。

例えば、マナーひとつにしても、言葉遣いを考えなくても、自然と敬語が正しく使えたり、結婚式の招待状の返信ハガキが、自然とマナーに沿って書ける、と言うことだ。

もちろん暗記も必要だし、何度か練習も必要だ。
練習する際に体を動かして身につけたものは、忘れることがない。
いちいち思い出さなくてもいい。
自然と体が動き、考えずにできる。

仕事も同じだし、語学も同じだ。

「身につける練習」

これを毎日少しづつやっていけば、いつか身につく。
一つ身に付いたら、またもうひとつ、と言うように、身につけるものを増やしていけば、誰にも盗られない財産が身につき、いつでも戦える武器ができる。
身につけたものを使って仕事ができたら、きっと楽だし、それこそ「無駄なことは何もなかった」と思えるだろう。

すごいレベルでなくてもいい。自然と、そして考えなくても出来ることを増やしていこう。
この「書く」と言うことも、実は身につけているものの一つだと信じている。


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