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空に写せば

暗闇で何も見えず 怖かった扉
僕の握っているこの鍵であけるなら
なにが見えるのか


知らなかったんだ なにも
分からなかったんだ ほんとに

一つのことに執着をしてしまって
周りが見えなかったから
そこから 動けずにいたんだ

大親友からははっきり言われてた
お前はバカだと


昨日 街は復活祭で賑わった
何故か 僕は一人 真ん中に立っていた

でも
心はそこにはいなかった

いつも君を求め 再会を夢見た
だけど 君は疲れて 歩けなかった
なので 出会わなかった


それで
約束したわけじゃない
僕の気分で 推しただけで
それで
終わりが来たんだよ
夢なんて 見てはダメだ

僕が大人にならないから
君を苦しめていたことも
僕が身勝手に 決めてしまったことで
息も出来なかったことも

イースターの日に 白い鳩がやってきて
僕に囁いた言葉

これ以上
道はないから
これからは
勝手に思ったり
考えたり
決めたりしないでって
君からの伝言で

そうだとも
これを聞かされた僕は

やっと 消える決心ができたんだ


僕は
君を苦しめる存在になりたくない
だから
ちゃんと
決める

君がいなくても
失っても
悲しくならない
方法を

それはつまり
自分を終わらせること
自分のエゴを終わらせること

エゴを消すこと
終わらせる
でしかないでしょ


そんな日もあっていいんだ

始まったから
終わるんだ

もう一度見上げて
空を純粋で無垢な空を


僕の日記

終わりは始まり。卒業は祝福。花は咲くから種になるために花びらは枯れるだろう。いつまでも美しい花でいて欲しいのは僕のエゴだ。
そう、いつも次がある。このままで終わることはないんだ。そして、次はきっと、もっと素敵な出会いがあるもんだ。
僕の学びは最高点を目指す。そうじゃなきゃ、何百年経っても子供のままだ。あなたの愛を欲しがって束縛する人生だ。そう、僕がどんなに好きでも、あなたの立場は事情があって、あなたにとって価値のないことは受け取れないから。とてもわかりやすいんだね。
僕の知る限り、君の心が動く瞬間はとても熱かった。そして君らしく始めて終わる人だった。僕にとっては宝物だった。でも、もういいや。こだわってたって仕方ない。

さぁ、西の窓を開けて夕陽を眺めよう。明日はもう少し日が照る時間があればいい。毎年復活祭って、意味深なんだもの。
文字通り 季節も春となってく。そして僕は僕で悩みの淵から立ち直り、ちゃんとしないといけない。長いことへこんだ人生だった。勝手な思い込みで クラクラする時間を過ごしていたんだ。

大親友の言うようにバカだった。でも、バカがバカと気付いたらバカじゃないじゃないの なんて言い訳もする。あの人を、僕という狭いカゴに閉じ込めようとしていたんだ。
でも、これからは必要な時には是非呼んでくれ。世界中どこにいても、何をしていても飛んでいける自分になるから。

僕のエゴ 強い執着から解かれ目の覚める思いだった。全て空に写したから。分かったことだった。


空に写せば

見えるものは本当じゃない
見えないものも 分からない
だから
何を信じればいい

分からない時
知りたい時
心や気持ちは

空に写せば 
空からは降ってくるんだ
真実というやつが
それはいつも 僕だけに見えるもの
空の声がする

今日も迷ったから 空に写した

そしたら
見えたんだ 僕が世界一好きな君が

この気持ちは 千年経っても
万年経っても きっと永遠に変わりはしない

だけどね

それはね

大切なこと

空は写したんだよ
真実を
ちゃんと 答えをくれたんだ

今じゃないと


泣いて泣いて泣いたけど
仕方ない

今じゃないから

なので

僕の大切な君のためにね


もう少し頑張ってみる


僕も君の空になれるように


そして



さようなら


20240401teo


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