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「三冊目」名刺代わりの10冊

ポエムみたいな僕の度々の投稿から、

大人は大変

大人は忙しい

大人は変だ

みたいなことを多く語っていることに気づきました。

それもこれも僕自身が、童心を忘れることなく

今現在も生きて居られている証拠なのだなぁと、常々感じます。

両親からすれば不安でしかないことと思いますが、

この視点から世の中を見させてもらえているのは、

本当に感謝でいっぱいです。

このタイトル、表紙を見た時は

ディズニーランドやユニバーサルスタジオみたいな

テーマパークを連想しました。

現実離れした世界観で、舞台は絶対に日本ではなくて、

魔法やお姫様が必ず出てくるものなのかと。

あまりこういった超有名作には縁がない

読書生活を送ってきていたので、

僕にとっては大挑戦といった気持ちでした。

ある程度大人と言われる年齢になってから

読んだこともあって、言葉通り

一息に読み進められました。

キツネ

世の中の多くの人は、「悲しい」と、言葉だけ聞けば

良くないこと、悪いこと、と捉えることが好きな人が

多いように感じます。

でもその言葉の正体には「愛」が隠されています。

愛があるから、会えればうれしい

愛があるから、予定時間までが愛おしい

愛があるから、来なければ心配になる

そんなごく当たり前なことを、キツネに思い出させられた時、

心の中のなにかがすっと下りたのを

今でも覚えています。

それと同時に、自分の空虚さも痛感したのは別の話・・・

子供の感性は消えていく

冒頭部分で主人公は絵を描いたことを懐かしく

思い出します。

そして王子様から羊を書くようにお願いされたとき、

嬉しさと恥ずかしさが滲めています。

僕らも大人になって、ふと、昔これやったなぁ

と思うことが時々あります。

そして周りに共感を求めてみたり、

大人な人は自虐ネタの一つでも話して、その場を笑いで包んだり、

見栄っ張りは、色を付けて大きめに話しをします。

どんな結果であれ、

それくらいにしか使い道がないということです。

しかい、王子様のような存在がひたすらに

本気で質問を投げかけてきたり、

本気で怒ってきたり、

本気で喜んでいたり、

本気で悲しんでいる様子には、

もっと価値があるように感じます。

王子様からの教訓

気持ちというのはこのITが進んだ今では、

数年前よりも伝えるのが難しくなってきているように

思います。

でも、主人公のように実際目で見て

耳で聞いて、時間を共にした人の言葉というのは

偽りのない本気さを感じてしまいます。

今目の前にいてくれる人、気付いたら目の前にいる人、

そんな人達に、僕たちが出来るのは

本気を伝えることだけなのだと思います。

なったらいいな(夢)

もし自分に子供がいる世界線に居られたのなら、

この本を子供と一緒に読んで、

子供からの難解な質問に苦闘してみたいなと、

思わせてくれた一冊です。


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