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分析ツールと格闘する日々

本日は家族全員外出につき、ぴのと自分の2匹で留守番中です。

私は来月後半の研究会発表に備えてネタを整理するという作業をやっていていそいそとPCを立ち上げ、さらにELAN(音声・動画のアノテーションツール)とPraat(音声分析ツール)を立ち上げてあれこれいじりながら使い方を覚える段階でうろうろしているところです。

昨晩、重い腰をあげてようやく先月末に行った知り合いのアゼルバイジャン母語話者との打ち合わせの会話データを上記ツールを使って分析にかけてみるということをやってみました。

Zoomでの録音は.mp4形式で保存されていたので、このファイルをコンバーターで.wav形式に変換するとELANでファイルを立ち上げたときに音声の波形が出るようになりました。そのうち分析したい個所を指定してPraatのほうで開くと、当該部分のストレスやピッチの高低などがちゃんと分析できるようです。

それが実感できたのは自分にとってはけっこうな収穫でして、対面インタビューだけでなくても、オンラインでも音声データはある程度被験者の負担が多少は軽くなる形で実現できるのかなという期待が膨らんできます。これはトルコ語の分析でも(というか、何語でも)応用できるわけですから、なんとかテュルク諸語のかゆいところに手が届くような結果になったらうれしいですが、さてさてどうなるでしょうか。

もっとも、来月の発表までにこのツールを使っての具体的な分析を示すというのが間に合うかどうかまではちょっと自信がないのですが。ただ、今の関心ごとがアゼルバイジャン語のそういった現象(ネタバレになってしまうのでここでは詳細には書きませんが)なので、どうせいつか手を付けないといけないのであれば時間が比較的空いている今こそ自分で使い方を勉強しておくべきなのでしょう(この点で、やはり昨年末自費で福岡に立ち寄って勉強させてもらってよかったと思います)。

なんせ、こういったツールをまったく通ってこなかったというべきか、言語学の研修に参加して少しだけ使ってみたりという経験はあったにせよ、それを研究に直接活用するということは結局まったくやってこなかったのですから。そのツケが今来たんだと言われればその通りなのでしょうが、もはやそれを悔やんでも仕方ありますまい。

今後しばらくはなんとか上記のツールを使いながら、研究的に面白いことが言えたらなあと考えているところです。語学もやりたいところですが、周回遅れだろうと同業者各位には笑われるのを覚悟で、こういったこともなんとかついていけるうちについていきたいなと思う、そんな2月末の平日午後です。

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