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教える側と習う側の見え方の違い、ぁるょね~

昨日も今後の研究のことでいろいろと雑用をさばきながら、遅れていたペルシア語の宿題を提出しました。

オンラインの授業なので、宿題の提出もオンラインで…というので、初級クラスとしては手書きでペルシア語を作文したりなどして、それをスキャンしたあと、PDFファイルを指定されたGoogle driveに入れるというかたちでやっています。まあこのあたりは、自分もトルコ語を教える側に立つことが多いのでもはやすっかり手慣れた感はあるように思います。

肝心の学習の進展ですが、個人的にはもうペルシア文字はだいぶ慣れてきたように思います。もちろん、現状では母音を表す補助記号などがないと読めないものが圧倒的に多いのですが、授業で習った分の単語に関してはそういった補助記号がなくても読み方の見当がつくものが増えてきましたよね…。

知識ゼロだった時期を思えば、我ながら大いなる成長といえましょう。

誰もほめてくれないけれども、自己評価は高めでいきたいものです。なんせ受講料含めて、ペルシア語にはだいぶ金額的にも時間的にも投資しましたからね。モトはとらないと…


さてペルシア語講座。先週あたりからついに動詞の話に入りました。噂のペルシア語の動詞…同じ動詞でも「過去語幹」と「現在語幹」の区別があって、動詞によっては現在語幹が辞書形および過去語幹とはずいぶん似ても似つかない形になっている…という話から、講座の最初にいただいた資料の中に、動詞が50-60語ほど羅列されたリストを見せられました。先生いわく、どんな教科書でもだいたい巻末にこういうリストがあるはずですとのことでしたが…

うわ。やば。なんだ、この圧は…
という素直な感想をもちます。これら全部、早いうちに覚えなあかんのか~というか。自分の既習言語からはまったく類推できないものばかりですし。

奇しくもこのタイミングで、韓国語の先生でおなじみの稲川右樹先生がこんなツイートをしていらしたのを拝見するなどしまして…

このツイートへ、自分はこう反応したのでありました。

そう…。

自分はトルコ語については教える側に立つことも多い(一方で、常に学習者だという側面はもちろんあるわけですが)こともありますし、なんせ大学学部時代から慣れ親しんでいる言語でもあるので、トルコ語に関しては「たかが動詞50語」と本当に思えてしまうのです。適当に羅列してといわれても、それこそ何も見ずに口頭でぱっぱっと出てくるくらいには慣れているといえます。

いやしかし、されど50語。

ペルシア語を習う側としてこの50の動詞(ペルシア語のそのリストだと、「名詞+基本動詞」の組み合わせもカウントするのですが)をいざ一覧として見せられると、ちょっとだけですが泣きそうになる自分もいる…(泣きませんよ?さすがに。単位がかかっているわけでもないですしね)。

それで、改めて思ったわけです。トルコ語をほかの人に伝える側に回った時にちょっと注意したほうがいいというか、「え?覚えられるでしょ」という態度にならないようにしないといけないな、と。

「だって先生、ペルシア語の動詞すぐ覚えてないでしょ」とか言われたら即撃沈ですからね…

そういえばイランもアゼルバイジャンも、イラン歴の元日こと「ノウルーズ」が近いですね。

そんなわけで、ペルシア語にとりかかってよかったよなと改めて思います。自分にとっての利点が複数に及んでいるといえるからです。

一つは、語彙の面でトルコ語との関連性があるものが多いので、トルコ語の知識との相乗効果が期待できるということ。
もう一つは以前も書いたことがありますが、アラビア文字(ペルシア文字)に対する解像度が上がったので、オスマン語や1920年代のラテン文字化以前のアゼルバイジャン語、あるいは現代ウイグル語のような言語に対しても以前ほどハードルの高さを感じなくなってきていることがあります。
そして今回言及した利点、すなわちテュルク諸語では(たぶん)もう味わえない、学習者としての言語の見え方というものを再確認できることです。もちろんこの点についてはペルシア語でなくてもよくて、フランス語でもいいですし、なんならエスペラントでもよいわけですが。ペルシア語についてはエキスパートの先生から直接教わっているのが大きく、「さあいずれ覚えましょう」の言葉がずしりとのしかかってくる感覚を味わえているというわけです。

ペルシア語については特にゴールを定めていませんで、いつまで講座を受けるかについても流動的ではあるのですが、数年かけても今受けている講座の最後のクラスまでいってみてもいいのかなとも思っています。なんせペルシア語は今の自分にとっては、趣味・仕事両面でかなり強いモチベーションがあるわけですからね…

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