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B1第6節 GAME2 Bリーグ2023-24 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ VS 群馬クレインサンダーズ

11/5    オープンハウスアリーナ太田


⭕️注目ポイント

ターンオーバーが多く、オフェンスが噛み合わないシーンが目についたGAME1。
群馬ディフェンスに対して、どのようにアジャストしてくるのか。
内容もイマイチで3連敗と、このままズルズル負ける訳にはいかない状況。
こんな時は、とにかく勝つしかない。
名古屋らしくない、地味な内容でもいいから勝つ。
今日は勝利にのみこだわってほしい。

⭕️試合結果

94-78
16点差で勝利

重要スタッツ
リバウンド数
名古屋 OR 22 DR 23 TR 45
群馬  OR 14 DR 17 TR 31

⭕️注目選手

・フランクス

23得点と勝利に貢献。
時計が止まった時、コミュニケーションを取るために、皆を呼び集めるリーダーシップを継続している。
4Qに爆発し得点を量産した。まさにエースの働き。

・スミス

12リバウンド。そのうちオフェンスリバウンドは7。
リバウンドマシーンと化した。そしてポストプレイではうまく囮になっていた。
冷静に周りが見えている時のスミスは強い。

・佐藤

ディフェンスがめちゃくちゃ良い。スイッチディフェンスに最適な選手。さすが千葉のスイッチディフェンスの要。
連携が取れてきた事で、その真価を発揮しだした。
この試合はまだプレイタイムが15分くらいなので強くは言えないが、プラスマイナスがチーム最高の22なのはうなづける。

・伊藤

激しいディフェンスで群馬のガード陣にプレッシャーをかけ続けた。
この日は7得点と久々にオフェンススタッツ好調。
2Q終了時のブザービーターの超ロングシュートは後半に向けて力強い後押しになった。

⭕️試合内容


・1Q


スタートから集中できている。オフェンスの時に、連動してオフボールの選手が動いている。いい入りができた。
ソアレスが早々にファウルを2つ。いい流れで来たのにマイナス。
どちらのチームもルーズボールダイブを見せて、ディフェンスから気持ちが入っている互角の進行。
齋藤が並里と衝突して膝を痛めるアクシデント。怪我の状態が気にかかる。
ファウルが多い名古屋。デニスHCがタイムアウトを取る。
残り時間4分で17-17。
ここまで名古屋はバランスよく攻めている。群馬はジョーンズが好調。
スミスがオフェンスリバウンドでアドバンテージを作っていることで、名古屋に流れが来た。ディフェンスの圧力も高く、群馬のオフェンスが停滞した。
フリッピンがハンドラーの時間帯。名古屋はドライブ警戒の離れたディフェンス。パスコースがなく、フリッピンのタフショットに持ち込むことに成功している。
そして齋藤がコートに復帰。大事には至らなかったようでなにより。

ここで佐藤のディフェンスが地味にうまい。群馬は辻のオフェンスを選択。有利に持ち込むためにスイッチを何度か強要。1番のウィークポイントになる、スミスと齋藤のマークに持ち込む。ここでPnRで攻めるが、逆サイドにいるフリッピンのマークマンの佐藤が、するりと辻のマークに付いて、齋藤がフリッピンへのパスコースに入りながらスイッチ。
インサイドにスミスがいて、佐藤がべったりマークについた辻は、クロックもないのでタフショットを打つ。
この時間帯、佐藤がディフェンスの要になって効果的。

群馬は終盤はターズスキーのオンザコートワンを選択。名古屋はスミスのオンザコートワンを選択。
どちらが先に交代を決めたのかわ分からないが、この攻防は完全に名古屋優位になった。レイパークスジュニアと佐藤の優位性が大きい。
マーフィーをターズスキーと交代で入れるが、流れは変わらず。
最後は佐藤のテイクチャージで締めて、
28-19

・2Q


立ち上がりから、球際で群馬の粘りが上回る。リバウンドも群馬に優位になり、点差が詰まっていく。
群馬の激しいディフェンスにボールが回らなくなった。こうなると足が動かなくて、連動したアクションがなくなる。
ソアレスに代えてスミスを入れて打開を図る。まずはリバウンドから、ゴール下からという事か。
それでも流れは変わらず逆転を許して、
結局12-0のランをくらった。
齋藤、菊池を投入。スミスのオンザコートワン。
菊池がハイポストでうまく中継しちスミスのゴール下でようやく初得点。これで落ち着きたい。
名古屋のスペーシングが良くなり、ボールがスムーズに回り出した。
しかし群馬も野本がいい仕事をしている。
オフィシャルタイムアウト時で、33-36
名古屋はオンザコートワン継続。
菊池とスミスがスクリーンのスペインピックは完璧な仕上がり。
菊池がいい働きをしてシーソーゲームに。
これぞ身長がなくても仕事が出来る菊池の真骨頂。
やり合いが続く中、リバウンド争いの接触でもつれて、ターズスキーが須田に寄りかかる形になり、どこかに当たったのか、須田が怒りを見せる。近くにいたパーカーと菊池がすぐに2人の間に入るが、アウトサイドにいた八村がむしろ参戦してくるという謎の行動に出て、収集がつかなくなって、ダブルテクニカルファウルとなった。
やはり何度見ても八村君余計な行動だったな。意外とすぐに手が出るタイプなのか。ターズスキーはいつも怒っているけど、口しか出さないところが一応線引き出来ている。
ここでメンバーチェンジをするが、オンザコートワンはソアレスで継続。
デニスHCはこれが効果的と見ている様子。佐藤を入れて高さもケア。
最後のポゼッション。辻とパーカーのコンビにやられてしまったが、なんと伊藤が超ロングブザービーターを決めて逆転。いい終わり方が出来た。
41-40

・3Q


両チームともにシュートが入らない立ち上がり。オフェンスリバウンドを取るが、セカンドチャンスもあまり決まらない。
一進一退で4分間経過。
ソアレスのアンスポーツマンライクファウルのシーンは審判がグダグダで進行を妨げた。見逃したなら見逃したと潔く胸を張って説明すればいい。ヘッドコーチチャレンジではないから、ルール上問題ないのかもしれないが、群馬の選手たちが映像で確認してくれとあれだけ大きな声で要求してからの映像確認で、ファウルの選手が変更になるのはモヤモヤを残す。
6分経過しても一進一退。どちらも決定打を打てず。
そのまま残り時間2分に。
名古屋は須田のスリーポイントやファウルをもらってのフリースローで加点。
群馬はシュートが全く入らなくなる。
やはりフリッピンに対するディフェンスを確率したのか。フリッピンにはインサイドへのドライブだけ警戒。外からのシュートは打たせるディフェンス。
名古屋はいいディフェンスでリードを広げた。
60-53

・4Q


いきなり伊藤がスティールして、フランクスのワンハンドダンクでスタート。
このQは点の取り合いで始まった。お互いにシュートを決めていく。
2分経過して、名古屋はまたスミスのオンザコートワン。菊池と佐藤あり。
名古屋のディフェンスがよく、群馬のシュートがタフショットになってきた。菊池の速攻でついに10点差。
そこから群馬も粘って8〜10点差を行き来していたが、スミスとのリバウンド争いで倒れたターズスキーが、ノーファウルに抗議。ディフェンスせずに抗議し続けてテクニカルファウル。2回目なので退場。気持ちのコントロールが出来なかったか。すぐに歩いて退場していたので、2回目であることは本人も自覚の上で我慢出来なかったということか。

ゴール下の要がいなくなり、高さで名古屋が圧倒的に有利になった。
そしてフランクスがスリーポイントシュートを決めて、ファウルももらい4点プレイで止めを刺した。
残り時間4分で12点差がつき、群馬の選手たちのメンタルなのか、体力なのか、何かがもたなくなり強度が上がらなくなってきた。
何かコンディションの問題なのか、ジョーンズは後半から全く出てこない。もはや打つ手がなくなったように見える。
名古屋はフランクスが爆発して得点が止まらない。
群馬はもうパーカーも出場させず。
ガベージタイムになり、そのまま終了。
94-78

⭕️総評


リバウンドで群馬を圧倒した事で、終始主導権を渡さずに試合を展開できた。
勝因はリバウンドとファウルトラブル。

デニスHCが試合後のインタビューで答えていたが、GAME1の後の選手たちへのアプローチとして、この試合の映像はいっさい見せずに、過去のいい時のオフェンスの映像を見せたとの事。
これが功を奏したのか、オフェンスはガラリと変わり、スペーシングが良くなって、人もボールも動いていた。

⭕️余談

現地の応援は完全アウェイ。
音量も大きくて応援環境としては厳しいアリーナだったが、バスケットLIVEではっきりと分かる声援が飛んでいた。
選手たちへの後押しが素晴らしかった。


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