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「少女は卒業しない/朝井リョウ」を読んで感じたこと

2023年のおかき的ベスト本の7位はこちら♪

「少女は卒業しない」
朝井リョウくんは思春期の繊細な気持ちを書かせたら、
天下一品です。


先日、この作品を元にした映画を観たのです。
そんなに宣伝してるわけではなくって、そんなに注目されてるわけではなかった(←失礼?)けど、原作が好きだから間違いないだろうと観たら、原作のモチーフはそのまま、更に発展してて映画はさらに良かった♡
こういうこと、なかなかないよね。元にしてっていうのは、そういうこと。監督がかなり解釈を加えたんだろな。
友達がいない設定とか、卒業前に彼氏と気まずくなってるとか、キラキラを少し抑えめなそういうとこがいいです。

と、映画のことはおいといて、、、。

再読しました。

やっぱり、いい!

統廃合で廃校になってしまう高校に通う少女7人の卒業式当日の思いと出来事を切り取った連作短編集。
文字通りの卒業に加えて、先生や先輩へのピュアな恋心、彼氏と過ごした日々、しょーもないヒエラルキー、幼馴染への淡い想いなどからの卒業、そして、旅立ちが切なくもキラキラと描かれています。
少女を卒業して気の遠くなるような時間が過ぎてる私も当時の気持ちを思い出して胸がキュンとしたり、やれなかったことを思ってチクッとしたり、良い読書の時間を過ごしました。

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