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多度津町立多度津小学校の卒業式での祝辞

本日、多度津小学校を卒業する6年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 
 また、保護者の皆様と先生方にとっては、無事にご卒業を迎えられた事を、心よりお祈り申し上げます。
 
 さて、卒業生の皆さんは、6年間、勉強や運動など沢山の友達と一緒に頑張ったことと思います。振り返れば入学式では、友達が出来るかなといったことを不安に思ったことと思いますが、今では、沢山の思い出がこの小学校には詰まっていますよね。
 
 フランスの作家ラ・ロシェフコーは「真の友は最大の財産であり、また、最も得がたい財産である」と言っています。学校生活で培った友だちを大切にしてください。
 
 私たちは、教科書だけでなく友だちから沢山のことを学ぶからです。中学校での新しい出会いを楽しみにしてください。
 
 3月11日にアカデミー賞を受賞したスタジオジブリの映画に『君たちはどう生きるか』という作品があります。原作は今から90年前に発表されました。中学生が主人公の『君たちはどう生きるか』は、中学生の成長を描いた作品です。これからぜひ、紐解いてほしい一冊ですが、その中で次のような言葉があります。
 
 君自身が心から感じたことや、しみじみと心を動かされたことを、くれぐれも大切にしなくてはいけない。それを忘れないようにして、その意味をよく考えてゆくようにしたまえ。
 
 心から感じたことや心が動いたこと、その経験を大切にしてほしいとの言葉です。友だちから学ぶなかで、「なんで心が動いたのか」を大切にしてください。
 
 この6年間で、皆さんは本当に成長されました。そして、4月からは中学生として新たな生活が始まります。小さなことでも「なんで」ということを常に問い続けることができれば、不安を吹き飛ばし大きく成長できます。
 
 最初は、慣れないことも多いと思いますが、ぜひ希望をもって新たなスタートを迎えてください。
 
 それと、校長先生を始めとした先生方には、6年間ご指導頂き誠にありがとうございました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。
 
 最後に、卒業生の皆さんへ 今後の更なる活躍をお祈りしています。本日は誠におめでとうございました。
 
2024年3月14日
多度津町議会議員 氏家 法雄

氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。