見出し画像

【キッチンカー立上げ日誌②】キッチンカーは「透明性」の高いものを

こんにちは。複業キッチンカー人のさめすけです。だいぶ間が空いてしまいましたが立ち上げ日誌の第二弾です。

最近、キッチンカー周りのご質問が徐々に多くなってきており、業界が盛り上がっていくのをひしひしと感じています。
その中で一番多いのは「どういうキッチンカーを買えばいいですか?」というご質問です。

何を作るか、どういうものを提供するかが決まったら、次は実際にキッチンカーを作るフェーズ。
キッチンカーの販売窓を作ったり、換気扇を取り付けたりという作業は業者に発注することになります。
自分ではできない部分、且つ不可逆なところになるので、コンセプトに基づいて考え抜いて作ることが重要です。(ちなみに中の内装や設備は割と自分でできてしまいます。これはまた次回に)

キッチンカーを作る際に最も大切なのは「コンセプトに合っている」ことです。販売している商品がスタミナ抜群焼肉丼なのにキッチンカーはふわふわパステルカラー、みたいなパターンはちょっと…って感じですよね。

ただ、今回はコンセプトに合っているということを前提として、売れるキッチンカーに共通している点を書いていこうと思います。

「透明性の高いキッチンカー」を作るべき

売れるキッチンカーに大方共通しているのは「透明性が高い」ことです。ここで言う透明性は「車内でどんな調理をしているのか分かる」「どんな人が働いているのか分かる」「スタッフの感じが伝わってくる」などお客さんが提供商品に関しての情報を得られやすいことを指します。

どんな商品が売られているのか、メニューだけを見てお客さんが買うかどうか意思決定することはありません。その周辺の情報も含めて判断するので、その情報をできるだけ多く提供するために透明性を高く持ちます。

透明性を高くするために

では透明性を高くするために、どんなキッチンカーにすれば良いのか、具体的なポイントを挙げていきます。

販売窓が大きい

販売窓は車のサイドについている窓のことですね。この販売窓が大きいほどお客さんから中の様子が見えやすくなります。中でどんな調理をしているのかを見ることが提供商品への理解へと繋がります。

実際に調理工程を見ることで、お客さんの中で商品価値が高まることに繋がります。(工場見学に行ったらその商品が好きになる気持ちに近いのかな)

また、販売窓が大きいと、購買前後のスタッフとコミュニケーションが取りやすくなる、という効果もあります。

明るい

そもそも明るくないとキッチンカーに近づく人の数が少なく、日中なら大きな問題になりませんが、夜になるにつれ売上に直接響く要因になります。

具体的には車内の照明はできるだけレール照明のレールを取り付けて、車内の場所によって、出店する場所によって電気の数を増やして明るさを調整できるとベストです。

夜の出店に関しては外に置いてあるメニューが見やすいように照明を外に付けられるように考えられているとよりGoodです。

お客さんとの距離が近い

キッチンカー全体の雰囲気や商品を作る工程を感じてもらうために、お客さんが近くまで来られるようにしておくことが重要です。

キッチンカーの前にテーブルなどを置いて注文を受ける形にするよりも、お金や商品の受け渡しなどは車から直接できる方が効率がいいですし、その方がお客さんもキッチンカーの雰囲気をより感じることができます。

幅が狭くてもいいので販売窓の下に折りたたみ式の棚を設置できると、商品をお客様に受け渡す際にも使えてオペレーション的にもGoodです。

別に意識しなくていいこと

逆にそこまで意識しなくてよかったなーと感じるのは装飾をしたり、ボディをペイントしたり、店舗名のステッカーを貼ったり「車をかっこよくする」ことです。

営業し始めのときに何人かの方から「色は黒のほうが全体が締まる」「ホイールはこだわった方が良い」などいただきましたが、売上にそこまで関係するかというと、そこまでではなかったなと考えています。

あくまで趣味の範囲で車を装飾して気分がアガるぜ!というのは全然良いと思います。

例外

ここまで話しておいて、ですが例外はもちろん存在します。あくまで「コンセプトに合っている」ということが第一優先なので、上記の条件に当てはまらないけど人気なキッチンカーはたくさんいます。

ただ、売れているキッチンカーは「どんなものを作っているかお客さんに伝わりやすい」状況を作っており上記の条件に当てはまらなくても「透明性」は高いという共通項を持っています。

なるべくキッチンカーを通して商品の周辺情報を補完して「透明性」を上げると、お客さんの視点から商品を購買しやすくなっている、という話でした。



こちらは第一回のnoteです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?