サッカーで控え選手が退場した時に与える少なくない影響
先日の、京都サンガ対横浜FC戦で、横浜FCの控え選手にレッドカードが出されて退場するという珍しい事象が発生しました。
京都と横浜FCの選手がボールを追いかけてるシーンで、京都の選手が最後ボールを触って外にボールが出たのですが、副審が京都ボールの判定をしました。
テレビで見ていたので、副審の方の判定だったのか、主審の判定に副審が倣ったのかはわからなかったのですが、主審からは後ろ向きで、死角になって見えにくかったのかなと思いました。
逆に横浜FCのベンチの前で角度的にも距離的にも、はっきり見えていたようで、控えの選手が副審に詰め寄る事態になってしまいました。
その際に、副審との接触があったとのことで、当該選手にはレッドカードが提示され、退場となってしまいました。
基本的に、審判への抗議は、よくないことなので、この行為自体は褒められたものではありませんが、明らかな判定ミスで、自陣のゴール近くでの相手ボールからのスローインで再開されるのを、黙って見とくというのは気持ち的には難しいのは理解できます。
この出来事は、前半の終了間際に起こったのですが、前半は京都がボールを保持する時間が長く、横浜は守備に徹する時間が長い展開でした。
その中で、京都は試合途中にでたスタッツにもあったのですが、縦パス成功率が6割を超えており、横浜FCの守備のラインを前後させて、いい攻撃ができていることが多かったです。
ただ、横浜FCもしっかり守備のブロックを構築していて、攻撃をことごとく弾き返していて、ミドルシュートもしっかり体を張って止めていて、点が入る感じはしませんでした。
横浜FCの試合をあまり見たことがなかったので、ゲームプラン的にどういう戦い方が理想なのかはわからなかったのですが、1点入ったら、逃げ切れるんじゃないかなと思いながら試合を見ていました。
そんなタイミングでの退場劇だったので、頑張っていい守備をしていて、いい流れになってるところで、判定ミスで流れが移ることもあると思うので、熱くなってしまったのかなとも思いました。
ですが、数的不利になる訳ではないので、試合にはそこまで影響ないかなとも思っていました。
そこから、画面の左上のチームとスコアが出てるところの横浜FCの上にレッドカードのイラストついてて、控え選手が退場しても表記されるんや、って初めて見たので、少し驚きました。
後半になると、横浜FCがボールを取りに行く守備にやり方を変えてきたみたいで、京都がバックパスをする場面が増えたように感じました。
セットプレーから、横浜FCが先制点取った時は、前半に私が感じていた、先制点取ったら逃げ切れるんちゃうかなという、予感が現実味を帯びてきました。
結局、そこから京都が2点奪って逆転勝ちするのですが、注目すべきは、京都の得点に関わった選手の多くが途中出場の選手だったことです。
1点目のアシストした選手、2点目に関しては、アシストも得点した選手も途中出場の選手でした。
京都も、今シーズンの前半戦、いい戦いをしていたとは思うのですが、順位は下位に沈んでおり、カップ戦も天皇杯も敗退してしまっています。
京都にも、いい選手は多いと思いますが、上位のチームや資金力があるクラブに比べると選手層が厚いとは言えないと思います。
この試合の前半の京都は、ボール保持ができていて、防がれてはいましたがチャンスを作れていて、いつか点入るかな、っていう空気があったのかなと思います。
なるはや、っていう状況に似てるかなと思います。
なるべく早く点取りたいけど、今じゃなくても入るかなって思えるくらい、ボール保持してチャンス作っていたと思います。
ただ先制されて、試合終了まで15分ほどで、途中から攻撃的な選手が投入されると、チームとしても個人としても役割、やるべきことがはっきりして、立て続けの得点につながったのかなと思いました。
逆に、横浜FCの方は、もしかしたら、退場してしまった選手は、経験も豊富な選手なので、先制点取った後に逃げ切りの時に出場予定だった可能性もありますし、たらればですが、退場がなかったら結果はまた違っていたかもしれないなと思いました。
でもあの抗議からの退場がないと、VAR介入できないので、判定が覆っていないと思うと、サッカーの試合の一瞬一瞬の判断って、かなり重要なのだなと改めて感じた一試合でした。
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