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ビールを片手に

このまえ、たまたまEIKO!GO!!のdbd配信を見た。
ニコラス・ケイジが実装されていて、サバイバーが全員ニコラス・ケイジになったときに「ヨンコラス・ケイジ」というネタが飛び出てから大喜利になっていて腹を抱えて笑った。

というわけで、夏映画紹介の第3回目は『ウィリーズ・ワンダーランド』になる。
Twitterでバズっていたのを見かけてアマプラで視聴した。
どうやらニコラス・ケイジが無双するらしい。
7月のはじめ、徐々に気温が上がりはじめた頃に友人と『怪物』を観に行った。
『怪物』についてはそれだけで1投稿のボリュームになるので今回は割愛する。
映画を連続で観るときはボリュームのバランスを考えて体力がいるものを先に観るのだが、上映が終わって腹を空かせた私たちはコメダ珈琲に行ってエネルギーを摂取する。
そこでふと思い立って、いつか一緒に観ようと思っていた『ウィリーズ・ワンダーランド』を持ちかけ、おたがいに注文したトーストと網焼きチキンサンドを食べながら観ることに。
ちなみに、網焼きチキンサンドはなかやまきんに君がYouTubeにアップしていたコメダ回で食べていたメニューだ。

ノリで観ることになったニコラス・ケイジ主演の超B級ホラー映画。
頭を使わなくていいので、休日の暇なときに観るとちょうどいい。
しかも約1時間半と短すぎず長すぎないサイズというのも手を出しやすい。
ホラーといってもB級。
急に出てきてワッと驚かすような描写はほとんどなく「だからいったじゃん」というようなフラグ立てまくりあるある展開もあって、ビール片手にツッコミを入れながら観るとより楽しめる。

この映画の舞台は、とある町の娯楽施設ウィリーズ・ワンダーランドだ。
廃墟同然の見た目で、ニコラス・ケイジ演じる男(主人公なのに作中で名前が出ないうえに一言も話さない)が車のタイヤがパンクしてしまったのを直してもらう代わりに、いわくつきのウィリーズ・ワンダーランドの掃除を一晩任せられることになる。
そこで敵となる着ぐるみのモンスターたちに襲われるのだが、男はせっかく掃除してきれいにしたところを汚されたことが許せずブチギレて反撃をしていく。
しかも素手で。武器も使うが、基本素手でいってパワーで押しきってしまうのもまたおもしろい。

フラグを立てた若者が必死に抵抗する術も暇もなく殺されていく様子と容赦なくアニマトロニクスをぶっ壊していく男の対比が実におもしろい。
掃除の時間とエネルギー摂取の時間を決めているようで、助けに来たという少女が制止しても聞く耳を持たず、時間どおりに与えられた任務をこなしていく。
そのエネルギー摂取についてだが、あれは「PUNCH」という架空のエナジードリンクらしい。
一晩にあれだけ飲むとなると、男はまちがいなくカフェイン中毒だろう。
しかも「PUNCH」を飲みながらピンボールで遊んでハイになっていく。
この映画のなかで男が見せた感情は「怒り」だけだったように思う。
前述した掃除した箇所を汚されたことに対する怒りだ。
ほかにはまるで感情を見せない男はいったいなにを考えているのかが読み取れない。
いっぽうでアニマトロニクスたちは、自分たちの獲物を手に入れるため狡猾に動いていくので、こっちのほうがよっぽどわかりやすい。
多少のグロ表現はあるものの、リアルかといえばそうでもなくあえてわざとらしく血を吹き出してみせたりする。
そんな無双しているニコラス・ケイジが見られる痛快B級ホラー『ウィリーズ・ワンダーランド』、Tシャツとアニマトロニクスたちをキーホルダーとかでグッズ化したらけっこう売れると思うのだが……


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