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感想『行乞記』(種田山頭火)6巻

自由律俳句の俳人、種田山頭火の日記。北九州行乞です。1年ぶりに行乞の旅に出た山頭火先生、八幡で生き別れた息子の消息を聞きます。

彼が卒業して就職してゐるとはうれしい、幸あれ、――父でなくなった父の情である。

種田山頭火『行乞記』

アル中のルンペンが言うと重みが違え……。
差別用語ですが本文に習いました。
そりゃあ、まあ、「お父さんだよー」とか会える身ではないわな……。
なにゆえ、このアル中の寄る辺なき旅の空が、こんなに爽やかな読後感なのか。

橋の下のすゞしさないつかねむつてゐた

種田山頭火『行乞記』

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