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感想『行乞記』(種田山頭火)10巻

自由律俳句俳人種田山頭火の日記。10巻仙崎です。

がちやゝがちやゝ生き残っている

種田山頭火『行乞記』

この句にしみじみと共感いたします。

山頭火先生は行乞――つまりは乞食坊主で生計を立てられていたわけです。
つまりは人からの好意が飯の種でらした方。
しかしこれがアル中で、借金まみれの生活。
道端に捨ててあった大根を食べて、

私は不生産的な人間だから、せめて物を粗末にしないことによつて、それを少しでも償ひたいと努めてゐる

種田山頭火『行乞記』

なんて、自分に言い訳してる。
ね? 転がりながらがちやゝと生き残ってらっしゃるでしょう?

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