これまでのあらすじ：
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。

戦いの模様はこちらから

今回のミルクまんじゅうに関してお知らせ

今回は銀の汐という広島県のお菓子メーカーさんから出ていたミルクまんじゅうなのですが、今調べてみると公式サイトには情報が全く載っておりませんでした。

そしてもうどこも取り扱いがなく、買うことができない……いわば幻のミルクまんじゅうとなります。
ミルクまんじゅうが一つ滅びる瞬間に、立ち会ってしまった。

情報が少ないため今回は短めのレポとなってしまうことをお許しください。

銀の汐：月のみなも（広島県）

気を取り直してこちらの月のみなも、シックな黒のパッケージがとてもおしゃれですね。
水面に浮かぶ満月を思わせる幻想的なネーミングも素敵です。

持ってみるとその軽さ、小ささに驚かされます。
これまで食べてきたミルクまんじゅうに比べて水分量が少なく、かさっとした質感です。
九州銘菓の丸ボーロや、鎌倉の鳩サブレーを思わせる、ソフトな中にもカリッとした軽やかさがあります。

実食！

食べてみると、あんもかなり水分が少ないことがわかります。
これはおまんじゅうと言うより、もはやソフトクッキーの域です！

ここでるゆにつのお菓子センサーが囁きます。

───カントリーマアムだ……。

そう、ソフトな食感はまさにカントリーマアムそのもの。
カントリーマアムがしっとりしているのはこしあんが使われているから、というのは有名な話ですが、洋✕和の融合という言う意味でも今回の月のみなもとカントリーマアムは親和性が高いのかもしれません。

小さくて軽い分、ぽいぽいといくつも食べられてしまうところも似ていますね。

あんに使われているのは信州産の牛乳ですが、バターの香りやミルク感はかなり少なく、生地に焼けたハチミツの香ばしさを感じることができました。

まとめ

各地で日々新しいミルクまんじゅうが生まれていくその影で、ひっそりと販売終了するミルクまんじゅうがあるのは盛者必衰の理。
仕方がないことだとは分かっているのですが、もう食べられない味というのは寂しいものですね。

『推しは、推せるときに推せ』という言葉がありますが、ミルクまんじゅうにも同じことが言えるのかもしれません。
見つけたときに買って、食べて、おいしかったーーー！！！とここで発信していかないと、姿を消してしまう。
ミルクまんじゅうが一つ、また一つと世に知られないまま消えてゆくのは、ミルクまんじゅうの伝道師（自称）として慙愧の念に堪えません。

これからはそのような後悔のないよう、食べたことのないミルクまんじゅうを見つけたら即買い、を信念に活動を続けてまいります。

受け継がれるミルクまんじゅうの遺志

月のみなもはもう買うことができませんが、サイトを巡回していたら銀の汐から別のミルクまんじゅうが出ていることを発見しました！

こちらも必ず食べます。

それではまた次回🌕

今回のお店：月のみなも（銀の汐）

※現在は月のみなもは製造されていないようなのでご注意ください。