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【みるくもみじ饅頭】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる

これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。

戦いの模様はこちらから

八天堂:みるくもみじ饅頭(広島県)

紅葉色のきれいな箱

広島県のお土産の定番、もみじ饅頭!
饅頭、と名のつくものであれば、絶対ミルクあんのものがあるはず!と血眼になって探していたところ、八天堂さんのこちらを見つけました。

八天堂さんといえば、わたしの地元名古屋でも大人気のあの『くりーむぱん』で有名な企業ですよね。
でも、ぽっと出のくりーむぱんの会社なんじゃないの~?と調べてみると、なんと八天堂はもともとは和菓子屋からのスタート。

その後は和洋菓子や、今の業態に近いパン屋へと、時代の波に応じて扱うものを変えながら成長してきた老舗企業です。

そして創業90周年を記念して企画されたのがこのみるくもみじ饅頭。
中身はミルクあんとこしあんの2種類です。

なんともメモリアルなお菓子をタイムリーに手に入れることができてホクホクです。

もみ……じ……?

開封してみると、そこには赤ちゃんのお手々のような丸みのある可愛らしいもみじ饅頭が!
さらさらとした手触りも相まって、肉球っぽいというか……。手のひらの中でずっと転がしていたい、フェチ心をくすぐる可愛さがあります。

よく見るとうっすらですがもみじを模した筋も入っていますね。

知っているもみじ饅頭とはだいぶビジュアルが違うので驚いてしまいましたが……

一般的なもみじ饅頭のイメージ(出典:にしき堂様

もみじ饅頭にもきっと様々な形があるのでしょう。
もみじ饅頭の食べ比べもやってみたいなぁ。

さて、今回のみるくもみじに話を戻して。
生地にもバターを使用しているとのことですが、香りはおだやか。
さっそく食べていきましょう!

実食!

断面の写真を撮り忘れていました……

固い
バターや練乳などと炊いて、なめらかな南蛮和菓子的なポジションであることが多いミルクまんじゅうですが、八天堂のはあんはしっかりと独立した固さがあります。

豆のポソポソ感があり、砂糖と豆をしっかりと炊いた純然たる和菓子のあんこですね。
あとからミルクのコクが追いかけてきて、ミルクまんじゅうであることを思い出させてくれます。

生地は口にいれるとしゅわっと溶けて主張をなくし、あんの強さをより引き立てているようです。
ここまで和に全振りとは意外でした!

餡のミルキー度…★★★
香り…★★★
全体の口溶け…★★★★
皮との一体感…★★★★★
伝統と歴史…★★★★★

まとめ

広島県の老舗、八天堂の90周年を記念して生まれた今回のみるくもみじ饅頭。
その味は、和菓子、洋菓子、パン……と様々な業態を経てきた八天堂の原点に立ち返るような、和菓子屋・八天堂であることを堂々と示したおいしさでした。
100周年にはどんなことをしてくれるんでしょうか。八天堂のこれからにも目が離せませんね。

それではまた次回🌕

今回のお店:みるくもみじ饅頭(八天堂)

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