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玉手箱と 思い出箱 

朝目覚めれて…
今日 何食べようから 始まる

“身体は 生を繋ごう”って
しているのを 確認する

冷蔵庫から 納豆 卵を取り出して
茶碗に一杯の飯を盛る
奈良漬あったなと 
また 冷蔵庫を探り 食材に埋もれた
奈良漬の封を切り 刻みだす

猫師匠が 奈良漬に魅せられ
寄って来る….
“喰えねえよ” これ…

雪を喰らう


“今日 何しよう”って… 気にならない
外は 寒の戻りで凍えるし...

準強制お籠り期間中は特に…

“元々 動き回ってた人ですからね”
主治医がいつしか 口癖にする。
“どうぞどうぞ アイドリング状態で..”

“動と静”

動き回った分 静の時間も必要で…
そのバランスを崩すと
なんらかの形で 強制リセットがかかる

いつでも “ZERO零”近くで 
ウロウロしてろと言わんばかりに…

静も 愉しもう…と
撮り溜めた写真の整理を始める

ギランバレーに恋をして
仙人界 田園界を経て俗世間に再び
戻ってから ずっとやってるが
終わらない…

気が付いたら
何十万枚も有る...

ブラケティングで撮るから
ワンショット 三枚ずつ増えていく…

それにしても何故?.....
いつしか 消しても消しても
ゾンビの様に 復活してくる写真達...

“玉手箱と 思い出箱の意味を 取り違えて いたから”

2回観た 映画パーフェクトデイズで
お気に入りのシーンがある。


現像プリントアウトの終わった写真を
手にし 
気に要らないのは 破り捨てていた
お気に入りは 撮影年月のラベルのついた ブリキ缶に入れていく。
押入れには そのブリキ缶が 綺麗に
整理して 積まれている。

ブリキ缶が 玉手箱なら
押入れは 思い出箱か?

きっと 主人公も 同じ想いを繰り返すのかなと....

写真家の友人達に相談してみた...
取り扱い方は 皆 それぞれだった

今回の準強制リセットお籠り期間

玉手箱だと思っていた
定義を思い出箱へ切り替え
いちど 空っぽにしてみた。

新しい玉手箱には
本来の玉手箱の定義を...

玉手箱(たまてばこ)は、「美しい」を意味する「玉」と、小道具を入れておく日本の伝統的な小箱である「手箱」を合わせて作られた言葉で、特におとぎ話の浦島太郎に登場する手箱を指す。 
また、軽々しく開いてはいけない大切な箱のこと。

玉手箱とは 

枕元の パソコンは 昼夜を問わず
唸り続けている
大仕事を こなしながら….

そんな 一日の始まりに...

ギランバレーに恋をして
玉手箱を開けない浦島太郎
動と静

晴れて来た 
やっとお籠りも終わる...




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