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“天然鰻食べましょ” 川漁師の御招き

川漁師さんの御招きは
素敵な言葉のオンパレード

天然鰻 食べましょう

その言葉に 痺れていた…

真シジミ漁は 大漁で
何処かホッとしている川漁師

漁師って その時その時に
出来る最高を 並べたいものである

“一番大きいの 行っときましょ”

生簀の中から 二匹選ぶ

天然鰻のヌルヌル感

毎日毎日 天然鮎を手にしてるから
捕まえれるだけで..,.

“こんなにも 滑るんだ…”

捌くには…..

氷で気絶
電気で気絶
.....

鰻って なんと 強い生き物なんだなと

気絶しているらしい

いよいよ 捌く

真剣な 眼差しで...
ケブラーで出来た切れない手袋をして
“何度も 手切ってしまってと”

器用に 捌くものである

捌きながら 色々教えてくれる
鰻の血の毒性....

かぶれたり 炎症おこしたり
目に入ると失明とも.....

心臓動いてるし…

鰻の肝を眺めて
二人して 驚く....

まだ 動いてると....

“やっぱり 鰻は 強いなー”と
目の前のターミネーターは 呟く

“炭火で炙ると”….もっと美味いんだけど

良いの良いの
後の漁が控えてるから

丁寧に 焼いては 
何年も継ぎ足し寝かしたタレに
漬けて焼く

おっさん漁師二人
ワイワイと 本気で 遊んでる

焼けましたと

夢にまで見た 天然鰻である
真シジミ汁も
肝焼きも

実食…..

言葉にすると….
陳腐になりそうで….


毎日毎日
天然遡上の鮎をたべている
鮎漁師だから…

俗世間
一生を終える間に 
美味い美味いと 食べていた
鮎は 養殖の鮎だけだったが…
普通なんだろうなと思うようになった
鮎漁師 浮世雲


翌日 
田舎のスーパーに買い出しに出かけた
目の前には 鰻が居る
特大鰻がいらっしゃる。

思わず手にして 買っていた。
昨日 天然鰻食べたばかりなのに
我ながら 呆れてる…

持ち帰り 焼き直し
食べてみた

“やっぱり天然鰻は美味い”

味に 食感に 昨日の景色を
思いだしながら
食べていた。


川漁師は 呟いていた
“冬の鰻が 脂のってて一番美味いんですけど 釣れないから…”

天然鰻を 食べてから
天然鰻を 釣りに出かけたのであった

本気で遊ぶ おっさん漁師二人

続く


本気で遊ぶ おっさん達…

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